公開日:2022/11/01
更新日:2023/01/27

SMARTの法則とは?そのメリットや活用する際のポイントを解説

SMARTの法則とは?そのメリットや活用する際のポイントを解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

SMARTの法則は、ビジネスにおける目標設定に有効です。SMARTの法則を活用して目標設定することで、「今何をするべきか」が明確となり、スムーズに次の行動に移れるようになります。自主的に行動できるようになるため、社員のモチベーションアップにつながります。本記事ではSMARTの法則について、メリットや活用するときのポイントについて解説していきます。

 

01SMARTの法則とは?

SMARTの法則とは、目標達成度の有効性を確かめる手段のひとつで、5つの要素に従って目標を検討すれば、効果的で現実的な目標を設定できるという考え方です。SMARTの法則は、ジョージ・T・ドランによって提唱された法則で、1981年にビジネス誌で紹介されてから、多くのビジネスマンに注目され人事評価の目標設定に活用されてきました。5つの基準の英単語の頭文字をとって「SMART」と呼ばれており、構成する要素としては、以下の5つが挙げられます。

  • ・Specific(具体的な)
  • ・Measurable(測定可能な)
  • ・Assignable(実現可能な)
  • ・Realistic(現実的な)
  • ・Time-bound(期限が明確な)

SMARTの法則は提唱されて40年以上経過しているので、「古い」や「時代遅れ」といわれることもあります。しかし、現在でも目標達成に効果的であることから、さまざまな企業で使用され続けています。

 

02FASTの法則との違い

社員の目標設定にはSMARTの法則が有効と言われていますが、最近注目を集めている新しい目標設定のフレームワークが「FASTの法則」です。FASTの法則とは、マネジメントの専門家であるDonald sullとCharles sullが、マネジメント誌の「MITスローンマネジメントレビュー」で定義した法則です。FASTの法則を構成する要素としては、以下4つが挙げられます。

  • ・Frequent(頻繁な)・・・ゴールは頻繁に議論される
  • ・Ambitious(野心的な)・・・不可能ではない範囲で野心的
  • ・Specific(具体的な)・・・具体的な指標で計測可能
  • ・Transparent(透明性な)・・・組織の全員が見えるように

SMARTの法則は、「実現可能性」の観点から現実的に達成できる目標をたて、社員のモチベーションアップを図る効果があります。一方で、FASTの法則は実現可能性よりも「野心的」であることに重きをおいています。野心的に高い目標を掲げている社員は、それほど高くない目標を掲げている社員よりもはるかに高いパフォーマンスを発揮することもあるでしょう。

FASTの法則を用いる際のポイント

FASTの法則を用いる際のポイントは、野心的な目標を掲げたら頻繁にその目標に立ち戻ることです。目標設定後のひとつひとつの選択や意思決定が、「目標に近づけるものなのか」「目標から遠ざかるものなのか」を頻繁に議論しなければなりません。また、野心的な目標とそれを目標にする理由についても、社内の人間など関係者全員からクリアに見えるようにしておき、周囲の協力を得られるようにしておくべきでしょう。このようにFASTの法則は、より挑戦的な目標を達成する際に活用するのがいいと言われている法則です。

 

03SMARTの法則5つの要素

SMARTの法則を構成する5つの要素について、1つずつ解説します。目標設定の精度を高めるために、具体例とあわせてご確認ください。

1.Specific(明確性)

Specificは、「明確性」や「具体性」を意味します。これは「誰にとっても分かりやすく、達成できたか明確に分かる目標を設定することが重要」だということを示しています。人によって解釈が分かれる目標では、意思の統一も目的意識の強化も難しいケースが少なくありません。例えば、「たくさんの人が来てくれるイベントを開催する」という目標を設定した場合、人によって「たくさん」の解釈が異なるため、明確性、具体性を伴っているとはいえません。「来場者10,000人のイベントを開催する」など、具体的な指標の明示によって目標として機能します。

2.Measurable(軽量性)

Measurableとは、「軽量性=数値化できる」という意味です。目標を数値化することで、目標と現時点の距離が把握でき、事業の進捗管理や人員配置などの調整もスムーズにおこなえます。また、達成度合いも達成可否も明確になり、今後の分析・改善に活かすことができます。例えば、「来客人数前月比+100人」や「前年度より売上120%」などの目標を立てるときは、数値化することを意識しましょう。

3.Achievable(実現可能性)

Achievableとは、「実現可能性がある」という意味です。現実的に実現可能かを考え、目標を設定することは重要です。非現実的で実現が不可能な目標では、意味がありません。 「この目標は達成できない」と分かった瞬間に社員のモチベーションは低下しますし、簡単に達成できる目標では社員の成長は促せないでしょう。「頑張ったら達成できる」という目標をたてることが、モチベーションの向上や社員の成長に効果的です。実現可能性がある目標の例としては「売上を前月比で120%達成する」などが挙げられます。

4.Relevant(関連性)

Relevantとは、「組織の目標と関連している」という意味です。自分のたてた目標が、「組織の目標と関連している」ことや「自分の将来や利益と関連していること」があげられます。個人で掲げた目標が、組織の目標に関連することで、会社の売上アップや利益の確保につながります。また、目標達成することで「ボーナスアップ」や「昇給」につながれば社員のモチベーションの向上が図れ、目標達成しやすくなるでしょう。例えば、組織として「年間の残業時間を360時間以内にする。」という目標を掲げたとします。その際に、社員が「月の残業時間を25時間以内とし、水曜日は定時で退勤する」という目標をたてることで、組織として残業時間の削減を実現できます。さらに個人としても効率的な業務推進を図れ、ワークライフバランスの実現も可能となるでしょう。

5.Time-bound(期限)

Time-boundとは、「期限が定められていること」です。目標には期限が設定されており、かつ目標達成に必要な期限であることが重要です。期限が決められていない、期限が長すぎる場合、社員がダラダラと行動し取り組みを先延ばしにするリスクがあります。一方で、目標の期限が短すぎると社員への心身の負担が大きくなるでしょう。最適な目標の期限を設定することは、作業への集中力を高め、業務効率化を図れます。

 

04SMARTの法則を活用するメリット3つ

SMARTの法則を活用した目標設定には、人事評価の透明性や社員のモチベーション向上が期待できるというメリットがあります。ただし、人事制度がきちんと整備されており、社員にも平等に浸透していることが大前提であることは理解しておきましょう。以下、SMARTの法則を活用するメリットを詳しく解説します。

1.行動に移しやすい

目標がないと、社員は何となく働きがちです。明確な目標があると、社員一人ひとりのやることがはっきりします。期限から逆算して、業務の進捗管理やどのような行動をとるべきかゴールまでの道筋が見えるでしょう。具体的な目標を設定することで、何をしたらいいのか分からず社員が受け身の状況を作らないようにできることもメリットです。

2.モチベーションを維持しやすい

高いモチベーションを維持できるのもメリットの1つです。SMARTの法則を活用して具体的な目標を設定すれば、「何をいつまでにするか」が明確になり、自主的に行動できます。自主的に行動することで、目標達成につながります。さらに、目標を達成できれば成功体験を積み重ねることができ、よりモチベーションを維持することができます。モチベーションの高い社員が増加することで、組織力の強化に効果的です。

3.業績評価しやすい

「軽量性」や「期限」を目標に組み入れることで、評価基準が明確になり、業績評価をしやすくなります。自分が定めた目標について「どのくらい達成したのか」が誰の目からも明らかとなり、個人の貢献度や実績を基に納得のいく公平性の高い人事評価が可能となります。 「自分が評価されない意味が分からない」と部下に不満を抱かせないように、SMARTの法則について理解を深めたうえで目標を設定するよう指導しましょう。

 

05SMARTの法則を用いる際のポイントとは

SMARTの法則を活用して目標設定することには、いくつかのポイントがあります。これらのポイントに注意することで、より効果的な目標設定が可能になります。

成果目標と行動目標に分けて設定

目標をたてる際には、「成果目標」と「行動目標」に分けて考えるのがポイントです。 成果目標とは、「自分が最終的に達成したいと考えている目標のこと」で、行動目標とは「具体的な行動を目標として設定するもの」です。

  • 具体例:
  • ・成果目標:新規顧客5件獲得
  • ・行動目標:新規訪問アポイントの電話連絡100件

行動目標を成果目標のための手段と位置づけることで、行動の質が上がり、成果目標の達成に近づけます。

PDCAサイクルを回す

SMARTの法則に基づいて目標設定したら、具体的に行動し検証・改善するなどPDCAサイクルを回さなければいけません。実際に行動する中で、予期せぬ問題点が発生したり、ハードルとなるものを見落としていた場合など、目標を見直す必要に迫られることもあるでしょう。例えば、「コーヒー教室」というイベントを開催することになり、「参加者100名」という目標を立てた場合、「講師の選定」「会場の確保」「広報活動」といった方策を考える必要があります。このうち「会場の確保」で以下のような課題が出たとします。

  • ・普段使用している100名定員の会議室が空いてない
  • ・30名定員の会議室なら空いている
  • ・100名規模の会議室は、別の会場もあるが駅からのアクセスが悪い

このような状況では、「参加者100名」のイベントを開催するのは困難でしょう。PDCAサイクルを常に回し続け、目標の状況を確認することで、目標を柔軟に変更することができ最終的な目標達成に近づくでしょう。

 

06目標設定について学ぶならSchooのオンライン研修

Schoo for Businessは、国内最大級7,000本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は2,700社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。

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Schoo for Businessの特長

Schoo for Businessには主に3つの特長があります。

【1】国内最大級7,000本以上の講座数
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目標設定に関するSchooの講座を紹介

Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、7,000本以上の講座を取り揃えております。この章では、目標設定に関する授業を紹介いたします。

みんなが同じ方向を向くための「ゴール設定術」

プロジェクトマネジメントにおいて最初に行っておくべき「ゴール設定」について学んでいきます。最初にゴール設定を行い、チームメンバー全員の目線合わせを行っておかないと、プロジェクトを成功に導くことはできません。ゴールを明確化し、やるべきことを洗い出すための方法について教えていただきます。

 
  • ビジネスファイターズ合同会社 代表

    愛知県生まれ。南オレゴン大学卒。インサイトテクノロジー入社。インド企業とのソフトウェア共同開発プロジェクトに従事。その傍ら、プロジェクトマネジメント協会の標準本の出版翻訳に携わる。マーケティングに特化後は、データベース監査市場にて2年連続シェア1位獲得に貢献 (ミック経済研究所)。 外資系製造企業FAROでは、アジア太平洋地域でのマーケティングやプロジェクトに責任者として取り組む。人材育成や多様性のあるチーム作りにも力を入れ、1on1ミーティングは1,000回を超える。現在は、マーケティング支援や人材育成(研修・講習・執筆)など多方面で活動中。著書に『童話でわかるプロジェクトマネジメント』(秀和システム)、『仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる!』(明日香出版社)、『令和上司のすすめ』(日刊工業新聞社)、『まわるリモートチームのマネジメント術』(明日香出版社)などがある。

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なぜポジティブのほうが目標達成しやすいのか?

この授業では、

  • 1.目標達成のメカニズム徹底解説
  • 2.完璧主義と達成主義の違い
  • 3.ポジティブサプリシートで思考トレーニングしよう!

の3つのポイントをもとに横山先生に教えていただきます。

 
  • 経営コンサルタント

    アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長。 企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。「日経ビジネス」「東洋経済」「PRESIDENT」など、各種ビジネス誌への寄稿、多数のメディアでの取材経験がある。メルマガ「草創花伝」は4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの他、『「空気」で人を動かす』『自分を強くする』等多数。著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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目標設定と管理への基礎理解

この授業では適切な目標設定やその具体的な手法、フレームワークについて学びます。 講師には人材開発領域にてプロコーチとして活躍される大坂谷 勇輝氏(㈱MEXUS 代表コーチ/㈱LEBEN CAREER 代表取締役)を迎えし、全4回にわたり授業を届けます。

 
  • ㈱LEBEN CAREER CEO ㈱MEXUS CCO

    秋田県は男鹿市の生まれ。 大学卒業後、小売流通業界にて店舗運営責任者として従事。 前社退職後、東南アジアにて半年間のバックパッカー生活。 帰国後、製薬業界にて、人事戦略室、社長秘書室、人事総務業務に従事。 2014年に人材開発事業「LEBEN CAREER」を創業し、法人設立後は代表取締役に就任。 同社では「コーチングを受けたい・学びたい」というビジネスパーソン向けにコーチングサービスの『LCPコーチング』及び、コーチングスクール『LCPコーチングアカデミー』を運営。 株式会社MEXUSでは、CCOとしてパーソナルコーチングサービス『REEED』を企画運営。専門領域は、キャリア変革を目的とした行動変容的アプローチ。

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07まとめ

SMARTの法則は、社員が目標をたてるのに効果的な手法です。具体的で明確な目標を設定できるため、社員の成長やモチベーション向上に役立ちます。SMARTの法則で設定した目標は、人事評価にも活用でき公平性で納得のいく評価をすることができるでしょう。特に、成果目標と行動目標をセットで設定することでより効果的に目標に近づけます。また、PDCAサイクルを常に回し続けることであらゆる状況に柔軟に対応できるようになります。どのような業種・職種でも活用できる手法なので、ぜひお試しください。

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