アンガーマネジメントを効果的に行うには?研修方法やセルフ実践・資格について解説

公開日:2021/06/30
更新日:2021/07/27
  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE
アンガーマネジメントを効果的に行うには?研修方法やセルフ実践・資格について解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

アンガーマネジメントとは、怒りの感情をうまくコントロールすることです。怒ったときに、その感情をそのまま相手にぶつけてしまうことはデメリットばかりです。当記事では、アンガーマネジメントの効果や実践方法・講師に必要な資格について詳しく解説します。

 

アンガーマネジメントとは

アンガーマネジメントとは、「怒り」の感情とうまくつき合い賢くコントロールすることや、その手法です。 1970年代にアメリカで生まれた概念です。当時は家庭内暴力や軽犯罪者向けのものとされていましたが、現在では広く普及し企業の研修にも用いられるようになりました。 アンガーマネジメントは、「怒ること」を制御しようとするのではなく、怒りの感情が発生したときの「怒りとの向き合い方」を変えていくための取り組みです。怒りの感情を適切にコントロールできれば、人間関係が円滑になるだけでなく、気持ちに余裕をもって過ごせるようになるでしょう。

 

怒りの感情がもたらすデメリット

衝動的に発生した怒りの感情を相手に伝えてしまうと、人間関係が悪化する恐れがあります。 それだけでなく、状況によってはパワーハラスメントになる危険性もあるでしょう。特にマネージャーや部長職といった部下を指導する立場の人は注意が必要です。 ここでは、怒りの感情がもたらすデメリットについて詳しく解説します。

モチベーションの低下

怒りの感情は、相手のモチベーションを低下させてしまう恐れがあります。 部下に指導するにあたり、「教えた通りにできない」「指示通り動いてくれない」といったことで、相手に怒りを感じてしまうかもしれません。しかし、怒りをそのままぶつけてしまうと育成対象者のモチベーションを低下させてしまいます。 相手に怒る前に、まずは相手に伝わる説明となっていたかどうか自分の言動を見直しましょう。

ストレスの増加

怒ること自体が、ストレスの増加につながります。 それだけでなく、感情的に怒られた側もストレスを感じてしまいます。互いのストレスから関係がギクシャクしてくると、スムーズにコミュニケーションがとれず、さらにストレスが蓄積するという悪循環に陥ってしまいます。 怒りの感情で負の連鎖を生み出さないように注意しましょう。

行動の萎縮

感情的に怒ってしまうと、相手を萎縮させてしまう恐れがあります。 怒られることで、相手は怒られないように動くことだけに気を取られ、顔色を伺うようになってしまいます。相手が過剰に気を使ってしまうことで、円滑なコミュニケーションがとれなくなるのです。 相手の言動に対して怒りを感じたとしても、声は荒げず注意を呼びかけるようにしましょう。

 

アンガーマネジメントの効果

自分の怒りをコントロールできるようになることで、自分だけでなく周囲にも良い影響をもたらします。ここでは、アンガーマネジメントがもたらす効果について詳しく解説します。

良好な人間関係の構築

怒りをコントロールできることで、周囲と良好な人間関係を構築できます。 怒りの感情をそのまま相手にぶつけてしまうと、ぶつけられた相手はストレスを感じてしまいます。そうなれば、相手とのコミュニケーションはギクシャクしてしまいます。怒りを抑え、自分の気持ちを分かりやすく相手に伝えることで、相手も素直に受けとめてくれるようになるでしょう。

セルフコントロール力の向上

怒りの感情をうまく扱えるようになることで、感情のセルフコントロール力が向上します。 相手とコミュニケーションをとるなかで、思わず感情的になってしまった経験はないでしょうか。後から「言わなくても良い発言をしてしまった」と後悔してしたとしても、発言を取り消すことはできません。 アンガーマネジメントができるようになると、自分の感情をコントロールし、失言を減らせるようになるでしょう。

生産性の向上

怒りの感情をコントロールできるようになることで、生産性が向上します。 集中して取り組まなくてはいけない作業があっても、ほかのことに対して怒りの感情を抱いてしまうと、頭のなかは作業どころでなくなってしまいます。負の感情に左右されてしまうと、作業効率が悪くなります。 怒りの感情をうまく扱えるようになることで、感情の起伏を抑え作業に集中できるようになるでしょう。

 

アンガーマネジメントの実践方法

怒りをコントロールするためには、いくつかのテクニックがあります。 ここでは、アンガーマネジメントの実践方法を解説します。他者と接する際の意識を変えることで、自分の怒りとうまく向き合いましょう。

イライラしても6秒待つ

相手に怒りを感じても、すぐに相手に感情を伝えずまずは6秒待ちましょう。 怒りが生じたとき、そのピークは6秒だといわれています。衝動的な怒りは、暴力や暴言に現れてしまい相手を傷つけてしまう恐れがあります。怒りを感じたら、まずは6秒待つことで衝動的な行動を制御することができます。 怒りを感じた時は、深呼吸で心を落ち着かせたり、一旦その場を離れるといった行動をとると良いでしょう。

相手の背景を考える

自分の都合ばかり考えず、相手の背景を想像することで怒りを抑えることができます。 例えば、相手が「提示した期限以内に仕事を終わらせていなかった」とします。提示していた期日を守れなかったことに対して、怒りを感じてしまうかもしれません。しかし、相手が期日を守れなかった要因には、体調不良や家庭の事情など何かしらのハプニングがあった可能性もあります。 相手に怒りを伝える前に、相手の背景を想像し「なぜできなかったのか」を尋ねるようにしましょう。

許容できる範囲を広げる

人は自分でも気づかない間に「〜であるべき」という理想や価値観をもっています。 そのため、他人の考えが自分の価値観にそぐわない場合に怒りを感じてしまうことがあります。人はそれぞれ生まれ育った環境がまったく異なるため、自分の価値観は他人の価値観と異なることは当たり前です。 価値観が違うことを前提として認識していれば、他人の言動に違覚える少なくくなるため、怒りを感じることも少なくなるでしょう。

 

アンガーマネジメントの研修方法

怒りのままに相手を注意しても、部下は素直に受けとることができないでしょう。 アンガーマネジメントができるようになることで、部下の育成や指導にも活かせます。そのため、アンガーマネジメントは企業の研修としても注目を集めています。ここでは、企業で実践できるアンガーマネジメントの研修について詳しく解説します。

座学

研修方法として、アンガーマネジメントの効果などを伝える座学が挙げられます。 怒りの感情が与えるデメリットやメリットを知らない方も多いのではないでしょうか。座学として、怒りの感情をコントロールする大切さを伝えることで、組織全体で「怒りをコントロールしていこう」といった風潮が生まれます。 アンガーマネジメントの大切さを共通認識としてもっておくことで、怒りのままに発言している人がいると互いに注意し合えるようになります。

ロールプレイングの実施

怒りをコントロールするといっても、どのように相手に対応したら良いか分からない方もいるでしょう。 相手を怒ることがなくなっても、トゲがあるような発言をしてしまったり、怒りが表情に出てしまう恐れがあります。ロールプレイングを実施し、実際の場面を想定することで、怒りをコントロールするイメージをつけましょう。 また、ロールプレイングの設定で相手の状況や背景が分かることで、実際に同じような状況が発生しても「相手はロールプレイングで実践したような状況に置かれているのかもしれない」と配慮した考えができるようになります。

怒り項目のチェック

自分が怒るときの状況を整理することで、どのような場合に怒りの感情が生まれるのか把握できるようになります。日本アンガーマネジメント協会によると、怒りのタイプは大きく6つに分かれるといわれています。

  • ・公明正大:正義感が強く、規則や社会規範から外れた行動に怒りを示す
  • ・博学多才:完璧主義であるため、優柔不断な人や些細なミスが目立つ人に怒りを示す
  • ・威風堂々:自尊心が高いため、周囲から低い評価や雑な扱いを受けることに怒りを示す
  • ・天真爛漫:考えを素直に表現できるため、意思表示がはっきりしない人に怒りを示す
  • ・外柔内剛:自分の意思を強くもつため、合わない考え方や価値観に怒りを示す
  • ・用心堅固:慎重で警戒心が強いため、自分の領域に踏み入れられると怒りを示す

怒りのタイプは無料で診断できるため、関心のある方は自分の怒りのタイプを確かめてみてはいかがでしょうか。
参考:無料アンガーマネジメント診断

 

アンガーマネジメント講師に必要な資格とは

アンガーマネジメントは企業の研修でも実践されるほど、需要が高まっています。 アンガーマネジメントを講師として教えるためには、資格を取得する必要があります。アンガーマネジメントに関する資格は複数存在します。講座の受講や認定試験に合格することで取得が可能です。 ここでは、アンガーマネジメントの講師になるために必要な資格を解説します。

アンガーマネジメントファシリテーター

アンガーマネジメントファシリテーターとは、日本アンガーマネジメント協会が認定する怒りの感情に関する専門的な資格です。 資格を取得するには、同協会が主催するアンガーマネジメントファシリテーター養成講座を受講し、試験に合格する必要があります。アンガーマネジメントファシリテーターの資格があれば、怒りの専門家として講座やセミナーを開催したり、企業から協会に依頼があった研修に講師として応募することができます。

アンガーカウンセラー

アンガーカウンセラーは、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が認定する資格です。 アンガーマネジメントに関する基本的な知識を有していることが必要であり、独学でも取得可能です。アンガーカウンセラーは、怒りの専門家であると同時にカウンセリング技術の習得を重要視しているため「アンガーカウンセラー」として活躍できます。 一度でも心理学について学んだことがある人は、身につけやすい資格でしょう。

アンガーコントロール士

アンガーコントロール士とは、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する資格です。 怒りをコントロールするための基本知識を身につけ、アンガーコントロール士認定試験に合格すると、取得できるようになります。取得後は、アンガーマネジメントの専門家として、講師としての活動が始められます。

 

まとめ

生活していると、あらゆる場面で怒りを感じてしまうことがあるでしょう。しかし、怒りの感情を表に出してしまうことは、自分にも周囲にも悪影響を及ぼしてしまいます。怒りの感情とうまく向き合い、コントロールできるようになりましょう。

人気のコラム記事

20万人のビジネスマンに支持された楽しく学べるeラーニングSchoo(スクー)
資料では管理機能や動画コンテンツ一覧、導入事例、ご利用料金などをご紹介しております。
デモアカウントの発行も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

お電話でもお気軽にお問い合わせください受付時間:平日10:00〜19:00

03-6416-1614

03-6416-1614

法人向けサービストップ