公開日:2022/09/09
更新日:2022/11/23

語彙力とは?ビジネスに必要な理由と効率的な語彙力アップ方法をご紹介

語彙力とは?ビジネスに必要な理由と効率的な語彙力アップ方法をご紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

従業員間のコミュニケーションをスムーズにするために、語彙力の底上げをしたいと考えているけれど、どうすれば効率良く語彙力アップできるのかがよくわからないと悩んでいる人はいませんか? この記事ではビジネスにおいて語彙力が必要な理由から、語彙力を効率良く高める方法まで詳しく解説します。

 

01ビジネスにおける語彙力とは?

語彙力とは言葉の知識とそれを使う能力のことですが、ビジネスにおける語彙力とはどのようなことを指すのでしょうか。 3つご紹介します。

常識力

ビジネスにおける語彙力には、常識力がベースとして求められます。 一般常識とは社会やそれを構成する人において共通理解している知識や感覚のことを指しますが、その企業における一般常識を弁えた上でコミュニケーションを図らなければ、どれだけ語彙力だけを高めてもお互いの話が通じることはありません。 一般知識を身に着け社会を堅実に生きる力である常識力がなければ、言葉の不適切さ以上に共通理解を得られないのではないかという不信感や、違和感を相手に持たれてしまうことを理解しておく必要があります。

要約・表現・言い換え力

ビジネスにおける語彙力には要約力、表現力、言い換え力が伴っている必要があります。 要約力とはたくさんある情報の中から重要な本質を見極め簡潔にまとめられる力、表現力とは自分の感情や思考を相手に伝える力、言い換え力とは同じ意味でもより具体的で簡潔な言葉に置き換えることのできる力です。 ビジネスにおいては要約力をつけることで意思疎通にかかる時間を減らすことができ、表現力をつけることで自分の意志が正しく相手に伝わり、言い換え力をつけることで相手の理解度に応じた言葉を選んでコミュニケーションができるでしょう。

想像力

ビジネスにおける語彙力には想像力も伴っていることが求められます。 想像力とは目に見えないものをイメージする力ですが、ビジネスにおいては相手が言葉によって何を表現したいのかを汲み取りながら発言することで、やり取りがよりスムーズになるでしょう。

 

02ビジネスにおいて語彙力が必要とされる理由

ビジネスにおいては、なぜ語彙力が必要とされるのでしょうか。

  • ・1.状況に応じた適切な言葉遣いが必要なため
  • ・2.業務をスムーズに進めるため
  • ・3.感情のコントロールがしやすくなるため

3つご紹介します。

1.状況に応じた適切な言葉遣いが必要なため

ビジネスの場にはそれにふさわしい言葉遣いがありますが、語彙力を高めることによって相手と場面に応じた適切な言葉を選択できるようになります。 例えば新入社員を対象としたビジネスマナー研修で必ず敬語の講義をするのは、ビジネスの場における言葉遣いの基礎を身に着けてもらうためだと言えるでしょう。

2.業務をスムーズに進めるため

語彙力の高い人は正しく言葉を使い、理解できるためやり取りにかかる時間が短縮され、業務をスムーズに進めることができます。 伝える力と理解する力が両方備わるため、コミュニケーションの齟齬や誤解が生まれにくくなるのです。 また伝えにくいことも語彙力があることで婉曲に表現ができるため、業務改善もしやすくなります。

3.感情のコントロールがしやすくなるため

ビジネスの場で適切に感情のコントロールを行うのは重要なことですが、語彙力が高い人ほど自分の感情を正確に言葉で把握できるため、コントロールがしやすくなります。 例えば同じ怒りの感情でも原因を「なんとなく」と表現するのと、「嫉妬」「八つ当たり」といった具体的な形で表現するのとでは、解決策を見出すまでの時間が大幅に異なるということです。

 

03語彙力を高めるメリット

語彙力を高めると、ビジネスにはどのようなメリットがもたらされるのでしょうか。

  • ・1.正確な報連相ができる
  • ・2.コミュニケーションがスムーズになる
  • ・3.物事に対する思考力が深まる

3つご紹介します。

1.正確な報連相ができる

語彙力を高めると相手が言いたいことの本質をつかみ、豊富な語彙の中から適切な言葉を選んで表現できるため、より正確な報告・連絡・相談ができるようになります。 例えば、上司に「今日営業どのくらい回れた?」と具体的ではない表現でたずねられた時でも、語彙力があれば上司が聞きたいことを想像して汲み取れるため、巡回にかかった時間と件数、進捗内容などを具体的な数値も含めて報告できるということです。

2.コミュニケーションがスムーズになる

語彙力を高めることでビジネスにおけるコミュニケーションの齟齬や誤解が予防できるため、スムーズなコミュニケーションができるでしょう。 トラブルやクレームといったビジネスでの困りごとも起きにくくなるため、本業に集中することができます。 またビジネスにおけるコミュニケーションには必ず目的がありますが、語彙力の高い人はその目的を達成するにあたってどのような言葉遣いをするのが望ましいかを瞬時に判断できるため、自分が決めた目的を達成しやすくなるのです。

3.物事に対する思考力が深まる

人は言葉で思考するため、語彙力を高めることで物事に対する思考力が深まります。 同じ物事でもさまざまな角度から考えることができるようになるため、新たなビジネスアイデアも浮かびやすくなるのではないでしょうか。

 

04語彙力が低いことによるデメリット

語彙力が低いと、ビジネスにおいてどのようなデメリットがあるのでしょうか。

  • ・1.信用を失う
  • ・2.社会性がないと誤解される
  • ・3.ビジネスで自分の力を発揮できない

3つご紹介します。

1.信用を失う

ビジネスの場で基本的な言葉を間違えたり、決まり切った表現しか使うことができなかったりすると浅薄で幼稚な印象を与えるため、次第に信用を失っていきます。 ビジネスにおいて信用を失うというのは大きな損失を生むリスクも秘めているため、一般常識に基づいた語彙力を身に着けてもらうのは重要なことです。

2.社会性がないと誤解される

語彙力がない人は周囲の人とコミュニケーションがうまく取れないため、社会性がないと誤解されてしまうでしょう。 本当は社会性がある人でも、言葉でそれを伝え、相手の言うことを理解できなければ社会性がないと見なされてしまうということです。

3.ビジネスで自分の力を発揮できない

語彙力が低いと、どれだけその従業員が秀逸なビジネスアイデアを持っていたとしても、それが成果という形に変わることはありません。 ビジネスアイデアを上司やチーム員に説明し、協力を仰ぎ、成果に結び付けるというのはどれもコミュニケーションなしでは行うことができないためです。 ビジネスで従業員に力を最大限発揮してもらうためにも、語彙力を高めることは大切だと言えるでしょう。

 

05人材の語彙力を高める方法

企業における人材の語彙力を高めるには、どのような方法があるのでしょうか。

  • ・1.仕事でアウトプットする仕組みを作る
  • ・2.研修や勉強会を行う
  • ・3.自己啓発や自主学習を評価する制度を設ける

3つご紹介します。

1.仕事でアウトプットする仕組みを作る

従業員の語彙力を仕事の中で高めるなら、アウトプットを定期的に行うことのできる仕組みを構築してみましょう。 従業員が持つノウハウや経験、また企業が持つ情報や知識を組織全体で蓄積・共有して、企業全体の生産性や市場での競争力、また企業価値を高めていく手法をナレッジマネジメントと言います。 ナレッジマネジメントを行う上では、各従業員が持つ情報や知識を定期的にアウトプットしそれを周囲の人に理解しやすい形で共有していく必要があるため、1人1人の従業員が自然に語彙力を高めることができるでしょう。 ナレッジマネジメントをすることで業務の属人化を防ぎ、業務の効率化を計りながら同時進行で従業員の語彙力も高められるので、企業にとっては一石二鳥の施策だと言えます。

2.研修や勉強会を行う

従業員に対して語彙力を高める必要があるという意識づけも含めて行いたいなら、研修や勉強会をするのもおすすめです。 ビジネスにおける語彙力を高めるための研修には、1日で終わる短期間のコースから1週間ほどかけて行うボリュームのあるコースまでさまざまな種類が見受けられます。 また研修の形態も会場で行う形式からオンライン形式、また個人で自由に行うe-ラーニングまで選択が可能なので、自社の研修に対するニーズはどのようなものかを事前に整理しておくと選びやすいでしょう。

ニーズは次のように項目別に整理してみるのがおすすめです。

  • ・研修にかけられる時間
  • ・研修の形式
  • ・研修にかけられる予算
  • ・研修の対象者
  • ・語彙力研修で到達したい目標

またカリキュラムなどを要望に応じてアレンジしてもらえるかどうかなどもあらかじめ確認しておくと、よりニーズに合った研修が行いやすくなるでしょう。

3.自己啓発や自主学習を評価する制度を設ける

従業員に自主的に語彙力を高めてもらいたいなら、語彙力に関する自己啓発や自主学習 を評価する制度を作るのもおすすめです。 例えば資格取得なら、語彙力のうち文章を読む力と文章作成の力を計れる資格として公益財団法人日本漢字能力検定協会が行っている文章読解・作成能力検定という資格があります。 このような資格を取得したら評価する制度を設けると、従業員のモチベーションもアップするでしょう。

▶︎参考:公益財団法人日本漢字能力検定協会「文章読解・作成能力検定」

 

06語彙力を向上させるSchooのオンライン研修

Schoo for Businessは、国内最大級7,000本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は2,700社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。

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Schoo for Businessの特長

Schoo for Businessには主に3つの特長があります。

【1】国内最大級7,000本以上の講座数
【2】研修設定・管理が簡単
【3】カスタマーサクセスのサポートが充実

語彙力に関するSchooの講座を紹介

Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、7,000本以上の講座を取り揃えております。この章では、語彙力に関する授業を紹介いたします。

言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる授業

この授業では、語彙力・表現力不足に悩んでいる方に向けて、思いを言葉にする力を学びます。授業は、言葉に関する多くのヒット書籍を執筆されているひきたよしあき先生が担当します。

 
  • コラムニスト/コミュニケーションコンサルタント

    慶應義塾大学法学部卒業後、1984年、早稲田大学法学部卒。 博報堂に入社後、CMプランナー、クリエイティブプロデューサーとして、 数々のCMを手がける。 政治、行政、大手企業などのスピーチライターとしても活動し、 ズバ抜けた文才に、多くのエグゼクティブからの指名が殺到している。 著書に『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』『「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです。』(大和出版)、『大勢の中のあなたへ』『ひきたよしあきの親塾』(ともに朝日学生新聞社)、『短くても伝わる文章のコツ』『口下手のままでも伝わるプロの話し方』(かんき出版)など、全11冊。

言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる授業を無料視聴する

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

おとなの読解力教室

AI活用が進む現代において、人間ならではの力を伸ばしたいというニーズは非常に高まっています。文脈を読み取る力、読解力などはまさにそうした「人間ならではの能力」の一つですが、とくに大人になってしまうと、読解力を鍛える機会がなく、また、鍛え方も分からなくなりがちです。本授業では吉田裕子先生が読解力の鍛え方をご指南くださいます。

 
  • 国語講師・著述家

    国語講師。大学受験塾やカルチャースクールで古典文学を教えるほか、航空会社や銀行などで、敬語・言葉遣い・文章力を指導する研修講師も務める。下は小1、上は90代までを教える中で、分かりやすく楽しく話すことを追求している。近著に『大人らしく和やかに話す 知的雑談術』(日本実業出版社)、『たった一言で印象が変わる大人の日本語100』(ちくま新書)など。東京大学教養学部・慶應義塾大学文学部 卒業。放送大学大学院・京都芸術大学大学院学際デザイン領域 修了。

おとなの読解力教室を無料視聴する

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

 

07まとめ

語彙力とは言葉の知識とそれを使う能力のことですが、ビジネスにおける語彙力とは常識力をベースとし、要約力、表現力、言い換え力、想像力が伴ったものでなければなりません。 語彙力を高めることで社内、社外に対するコミュニケーションがスムーズになり、新たなビジネスアイデアが生まれる可能性も大きくなるため、企業としては従業員の語彙力アップに積極的に取り組むのが望ましいでしょう。 この記事も参考にして、自社に合った形で語彙力の向上に取り組んでみてください。

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