公開日:2020/04/06
更新日:2023/01/20

プレゼンテーション研修の目的|研修で得られる2つの力を詳しく解説

プレゼンテーション研修の目的|研修で得られる2つの力を詳しく解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

社外での商談や、社内での会議など、ビジネスの場でプレゼンテーションを行う機会は非常に多くなっています。 一方、資料の準備や原稿の作成など、プレゼンテーションに対して苦手意識を持っている人は少なくないのではないでしょうか? 確かにしっかりとしたプレゼンテーションを行うには時間と労力がかかっていまいますが、その反面、プレゼンテーションを通して得ることができるスキルは非常に重要なものが多く含まれています。 そこで今回は、プレゼンテーションによって得ることのできるスキルにはどのようなものがあるのかや、ノウハウを学ぶことができるおすすめの研修をご紹介します。

 

01そもそもプレゼンテーションとは

そもそもプレゼンテーションとはどういったものなのか漠然としている人も多いと思われます。 結論から言えば、プレゼンテーションとは、提案したい企画やサービスなどを売り込むための1つの「技法」のことです。 プレゼンテーションは話し手の趣旨を聞き手へとわかりやすく伝えることが何よりも重要となっており、パワーポイントや映像、商品の現物などを用いた視覚的要素を用いることも特徴となっています。 よくビジネスシーンでは「プレゼン」という略称を用いられていますが、英語では「表現」「提示」「紹介」という意味を持ち、欧米ではビジネスから公演の場まで広く普及しています。 日本のビジネスシーンでは、社内の打ち合わせや、外部との商談、コンペ発表会など、仕事の場においては必ず目すると思います。

 

02プレゼンテーション研修の目的

プレゼンテーション研修の目的は、広く解釈すると提案力を向上させることにあります。営業職の人であれば顧客からの受注を増やすための提案力であり、採用担当者であれば学生や転職希望者の意向を上げるための提案力といえます。相手の心を動かすことのできるほどのプレゼンテーション能力は、どのような職種であっても使用する機会が多いでしょう。

取引先からの受注を増やす

営業担当者がどれだけ案件を獲得してくるかは、個人の成績にとってももちろん大切なのですが、会社に売り上げを左右する、大きな問題です。そんな企業の営業担当者にとって、自社の魅力やコンテンツ・事業の魅力などをしっかりと伝えることができるプレゼンテーションスキルは非常に重要です。例えどんなに良い商品・サービスがあっても、営業担当者がプレゼンテーションでその魅力を伝えることができなければ、取引先は自社を選んではくれないかもしれません。プレゼンテーションスキルをつけることで、より多くの案件を獲得することに繋がります。

社員の提案力を向上させる

社員それぞれの提案力は、人によって差があり、良いアイデアの良さを最大限引き出して見せることができる人もいれば、良いアイデアでもその良さを上手く引き出せず、説明がチグハグになってしまう人もいます。例え専門的な話や、技術的な話でも上手く話せる人は素人にも噛み砕いてわかりやすく説明することができます。提案力や論理的に話す能力があるのと無いのとでは大きな差があります。プレゼンテーション研修を通して、わかりやすく説明する力と、提案力を磨くことができるため、社員のスキルアップに繋がります。

入社希望者を集める

現代の日本社会で人手不足が叫ばれて久しいですが、この人手不足はさらなる深刻化が予想されています。企業側としては考えられるどんな手を使ってでも人を集めたいと考えているかもしれません。しかし、説明会などで人を集めても反応が芳しくなく、入社希望者がなかなか集まらないとお悩みの会社もあるでしょう。入社希望者がなかなか集まらない要因として、プレゼンテーションスキルが無いから、ということが挙げられることもあります。自社を魅力的に見せ、入ってからどのようなメリットがあるのかをしっかり説明できるプレゼンテーション能力を身に着けることが、人手不足解消の糸口になることも大いにあり得るのです。

 

03プレゼンテーション研修で身につく2つの力

プレゼンテーションを通して獲得できるビジネススキルは様々なものがあります。 しかし、中でも特に重要なのは以下の2つのスキルです。

  • ・論理的思考力(ロジカルシンキング)
  • ・第三者視点に立つ能力

いずれもビジネスを行う上で必須であると同時に獲得するのが難しいスキルですが、この2つはプレゼンテーションを重ねることで同時に身につけることが可能です。

論理的思考力(ロジカルシンキング)が身につく

先述した通り、プレゼンテーションの目的は聞き手に行動してもらうことにあります。では、この聞き手が行動に映るまでの流れを分解してみると、1.提案が聞き手に伝わりその内容を理解してもらう。2.理解してもらった内容をもって行動にうつしてもらうの2工程に分けることができます。「論理的思考力」を獲得できるのは、この1つ目である「提案が聞き手に伝わりその内容を理解してもらう」のステージとなります。まずこちらの提案を聞き手に伝えて理解してもらうためには、プレゼンテーターの提案意図が「正確に聞き手へと伝わる」ことが何よりも重要です。なぜなら、ここでプレゼンテーターと聞き手の認識に齟齬が発生してしまうとその後に控える「行動してもらう」というステージへ辿り着くことができなくなってしまうからです。 プレゼンテーターの主張を正確に伝えるには、話の道筋を体系的に整理し、前後関係に矛盾のない伝え方をしなければなりません。 この伝え方にこそ、論理的思考力が求められます。 どのような前後関係を説明すれば聞き手へと正確に伝わるのか、何をどこまで説明すれば過不足なく伝えきれるのか等、所謂MECE(ミーシー※)を意識した話の流れを構成していきますので、物事の体系・相関関係が判断しやすくなり、論理的な思考を自然と意識するようになるのです。 一方で、話の論理性が抜け落ちているプレゼンテーションは、今何の話をしていて、全体のどの部分について語っているのかが聞き手からは非常に見えづらくなり、そのぶん聞き手へ負担とストレスを強いてしまいます。 そういったプレゼンテーションは、間違いなく聞き手を行動へと導くことができず、むしろせっかく準備したプレゼンテーションによって、聞き手側へ悪い印象を与えてしまうことにもなります。 なので、プレゼンで相手に提案を伝える際には、整合性のとれた伝え方を意識しましょう。 この意識を常に持つことがプレゼンテーターの論理的思考力を涵養してくれます。

MECE(ミーシー)とは

MECE(ミーシー)とは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略称で、直訳すると「互いに重複せず、全体の漏れがない」という意味です。 演繹法やロジックツリーなどと並んで、ロジカルシンキングの基本と言われる概念の1つです

第三者視点に立つ能力が身につく

繰り返しになりますが、プレゼンテーションの目的である聞き手の行動には、「1.提案が聞き手に伝わりその内容を理解してもらう」・「2.理解してもらった内容をもって行動にうつしてもらう」の工程がありました。 「第三者視点に立つ能力」はこの2番の工程で獲得することになります。提案を理解してもらい、聞き手を行動へと導くには、聞き手の感情を読み取ることが必要となってきます。ここで第三者視点に立つ能力を鍛えることができます。聞き手がこのプレゼンテーションで何を知りたがっているのか、何を一番期待しているのか、そういった聞き手の感情を読み取るには自分が利き手側の視点に立たなければなりません。 例えば現在の提案は聞き手が本当に知りたいことを強調して伝えられているのか、この説明では冗長になり聞き手へ負担を強いていないか。 そういった利き手側のへの配慮を重ねることによって、顧客が潜在的に求めているものや期待しているものを理解する能力が身について来るのです。 よく、プレゼンテーションとスピーチの違いはこの点にあると言われています。 スピーチは自分の話をわかりやすく伝えることに重点を置きますので、主体はあくまで自分になります。 一方、プレゼンテーションは聞き手に行動してもらうことが目的となりますので、話の主体は常に聞き手になります。 ビジネスのシーンでは顧客像を設定しないことには商品の開発や事業計画を立てることができませんので、第三者の視点で物事を考える力は非常に重要な能力となります。

 

04プレゼンテーション研修を行う上での3つのポイント

プレゼンテーション研修の内容としては、講義形式とグループワークなどの実践形式を組み合わせることがおすすめです。
個々でプレゼンテーションの練習をするだけでは自分の話し方のクセに気がつきにくく、また相手にしっかり伝えることができているかの判断がしにくいという難点があります。
講義でプレゼンテーションの基本やコツを押さえた上で実践練習していくことで、より効果的にプレゼンテーションのスキルを向上させることができます。

プレゼンテーションについての研修経験が豊富な講師を選ぶ

プレゼンテーションスキルが高い社員に依頼をして講義をしてもらうことも可能ですが、プレゼンテーションをする力と、プレゼンテーションのスキルを教えるための力は別物です。
プレゼンテーションについての研修経験が豊富なプロの講師に依頼することで、しっかり身に付く研修を実践することができます。

身につけて欲しいスキルに応じた講義内容にする

一口にプレゼンテーションと言っても、わかりやすいプレゼンテーション資料を作ることが目的の場合と、相手に伝わる話し方を身につけることが目的の場合で研修の内容は異なってきます。
社員にどんなスキルを磨いてもらいたいのかを明確にした上で、研修の内容やレベルを決めていくことが必要です。

オンライン講義なども活用する

集合研修でプレゼンテーション研修を行うと、講師の手配や会場の用意などの準備が必要となります。
オンライン講義を活用することで、研修担当者の負担や準備にかかる費用を軽減しつつ、プレゼンテーションにおけるプロ講師の効果的な研修を実施することができます。

 

05プレゼンテーション研修の実施方法

プレゼンテーション研修の内容例

Schooの人気授業から、講義形式と実践練習を組み合わせた研修内容例をご紹介します。

プレゼン特講 -伝えたいことを論理的に簡潔に伝える特訓-

プレゼン特講 -伝えたいことを論理的に簡潔に伝える特訓-
  • 有限会社N&Sラーニング 代表取締役

    企業・官庁・自治体の社員、職員を対象としてディベート、プレゼンテーション、傾聴技法、メンタルタフネスなどのコミュニケーションスキルやメンタルヘルス各種研修講師を務めている。全国教室ディベート連盟。理事産業カウンセラー・論理療法士。 主な著書として『実践ディベート研修』(生産性出版)、『はじめてのディベート』(あさ出版)、『『議論力」が身につく技術』(あさ出版)などがある。

前半はプレゼンテーションの基本やコツについてです。相手にわかりやすく論理的に伝えるための方法として「AREA(エリア)」という話の組み立て方をご紹介します。

プレゼン特講 -伝えたいことを論理的に簡潔に伝える特訓-

Assertion、Reasoning、Evidence、Assertionの頭文字を取ってAREAです。
最初に結論を持ってきます(Assertion)。次にその理由、なぜこのような結論に至ったのかということを説明し(Reasoning)、理由を補足する具体的な例や証拠資料を提示します(Evidence)。それにより話に説得力を持たすことができます。最後にもう一度結論を主張します(Assertion)。
結論を先に述べることで、プレゼンテーションを受ける側は主張を押さえた上でその理由を確かめながら聞くことができます。そのためスムーズに話を理解することができます。

 

こちらの講義では「小説の紹介」を実践練習のテーマに設定しています。まずは講師が小説のプレゼンテーションを題材に、悪い例と良い例を実践し、その上でAREAのポイントを解説していきます。
また後半では実践練習の見本として受講生代表など数名が小説のプレゼンテーションを行います。それに対しての講師のフィードバックを聞くことができるので、他の人のプレゼンテーションと自らの普段のプレゼンテーションを照らし合わせながら見直しをすることができます。

 

より詳しい講義内容をご覧になりたい場合は、以下から無料デモアカウントを発行することで動画を視聴することができます。

 

 

06オンラインでプレゼンテーション研修を行う流れ

全国展開や複数の拠点がある企業の場合には、グループワークを集合研修で行おうとすると交通費の負担やスケジュール調整も必要となり、研修担当者、受講者ともに負担がかかってしまいます。プレゼンテーション研修は、オンライン講義とzoom等のツールを組み合わせることで、講義とグループワーク、どちらもオンラインで実施することができます。ここでは、具体的にどのような流れでオンラインで研修を行うのかを解説します。

1.オンラインで講座を受講

まず初めに、業務の合間の隙間時間等を活用し、オンライン講義を受講してもらいます。オンライン講義にも様々なものがありますが、研修の参加者のレベルに合わせて難しすぎず簡単すぎない内容の講座を選びましょう。そして、オンライン講義を受けてもらった後に、オンライン講義内の受講生のプレゼンテーションや講師のフィードバックから講義で学んだことをレポートとして書いてもらいます。

2.講座の内容を踏まえたワーク

オンライン講義を受講し終えたら、それぞれが学んだことを共有するワークを実施します。オンラインでワークを行う場合、ZoomやGoogleのHangouts meet、MicrosoftのTeamsなどといったweb会議ツールを活用しましょう。このワークでは参加者がそれぞれ学んだことを発表し、発表内容に関してディスカッションを行い、学びを深めます。そして、ディスカッションを行った上でそれぞれの参加者が学んだことを生かしてプレゼンテーションを作成することを次の課題としましょう。

3.発表しあって、フィードバックをもらう

ここでは、2で出した課題であるプレゼンテーションを発表してもらいます。このプレゼンテーションは1対1で行うのではなく、プレゼンテーション研修の参加者や、それぞれの社員の上司などを観客として参加してもらうようにしましょう。多くの人の前で発表してもらうことで、プレゼンテーションの緊張感や相手を意識した話かたなどを実践を通して学ぶことができます。さらに、研修の参加者や上司からフィードバックをもらうことで、より客観的に自分のプレゼンテーションを振り返ることができるのです。

4.自分に欠けていたところを再度講座で学び直す

オンライン講義を受講し、ワークとプレゼンテーションを終えたら、フィードバックから洗い出されたそれぞれの課題を克服するために再度オンライン講義を受講します。この流れは反転学習と呼ばれるもので、オンライン講義などの講義と、プレゼンテーションなどの実践を組み合わせて行い、一連の流れを繰り返し行うことでさらに学習効果が高まります。そのため、課題を解決するための学び直しをしっかりと行うようにしましょう。


 

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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
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07Schoo for Businessのプレゼンテーション研修

Schoo for Businessでは約7,000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schoo for Businessの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

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1.研修と自己啓発を両方行うことができる

Schoo for Businessは社員研修にも自己啓発にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自己啓発には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約7,000本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自己啓発の双方の効果を得ることができるのです。

おすすめのプレゼンテーション研修パッケージ

プレゼンテーションスキルを学びたい/学ばせたい方には、Schooのプレゼンテーション研修パッケージがおすすめです。プレゼンテーション研修パッケージでは、プレゼンテーションスキルの基礎や資料作成のポイントから英語でのプレゼンテーションスキルまで、カリキュラムを組み合わせて網羅的に構成されており、プレゼンテーションスキルをおよそ体系的に学ぶことができます。

さらに、社員に研修動画を受講してもらった後に、意見の共有会やディスカッションを行うことで、学んだことをより効果的に定着させることができます。

プレゼンテーション研修パッケージを見る

3.管理画面で受講者の学習状況を可視化できる

Schoo for Businessには学習管理機能が備わっているため、研修スケジュールの作成を容易に行うことができます。さらに、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、レポート機能を使って学んだことを振り返る機会を作ることも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方1

まず、Schoo for Businessの管理画面を開き、「研修を作成するという」ページで作成した研修の研修期間を設定します。ここで期間を設定するだけで自動的に受講者の研修アカウントにも研修期間が設定されるため、簡単にスケジュールを組むことができます。

管理画面の使い方2

この、管理者側の管理ツールでは受講者がスケジュール通りに研修を受けているかを確認することができます。もし決められた研修をスケジュール通りに行っていない受講者がいれば注意したり、話を聞くことができるなど、受講者がしっかりスケジュールを守っているかを確認することができます。

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08まとめ

プレゼンテーションスキルは、ビジネスパーソンに必須能力である一方、完璧に習得することが難しいものでもあります。 ですのでしっかりと基礎を学んで本番を積み重ねていくことが重要です。 プレゼンテーションの目的や研修についてはこの記事の内容をぜひ参考にしてみてください。

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 動画学習を活用することで事前に業務に関する知識をインプットをした上で、集合研修やOJTに臨むことができます。
 それにより集合研修やOJTの場は知識の定着を図ったり疑問点を解決したりといった時間に充てることができ、 研修をより効果的に行うことが可能です。
 ビジネスマナーやコミュニケーション力などの基本スキルから、営業・プログラミング・デザインなどの実務スキルまで学べるので、自発的に学び成長していける人材の育成促進につながります。

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