アジャイル研修とは|必要な理由やカリキュラム例を紹介

アジャイル研修とは、アジャイル開発の基本知識やプロジェクトマネジメントのスキルを習得するために実施される研修です。短いサイクルで継続的に改善を重ねながら開発を進めるアジャイル開発では、迅速な意思決定や柔軟な対応力が求められます。そのため、アジャイル研修は開発者だけでなく、開発に関わるすべての人が受講することが重要です。
- 01.アジャイル研修とは
- 02.アジャイル研修が必要な理由
- 03.アジャイル研修におすすめの内容
- 04.アジャイル研修の効果を最大化させるポイント
- 05.アジャイル研修|Schoo for Business
- 06.まとめ
01アジャイル研修とは
アジャイル研修とは、アジャイル開発の基本知識やプロジェクトマネジメントなどのスキルを習得するために実施される研修のことです。
アジャイル開発の必要性やスプリント計画、プロジェクトマネジメントやチームビルディングなどを体系的に学習し、アジャイル開発に参加するメンバー全員で共通言語を持ち、それぞれが担う役割を果たすことができるようになることが研修の目的となります。
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■資料内容抜粋
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・自己啓発への活用方法 など

02アジャイル研修が必要な理由
アジャイル研修が必要な理由としては以下が挙げられます。
- ・アジャイル開発の経験者の採用が難しい
- ・アジャイル開発に必要な知識を身に着ける
アジャイル研修が必要な理由は、アジャイル開発の経験者が少なく、経験豊富な人材を採用することが難しい現状があるためです。
さらに、アジャイル開発には多様な手法があり、組織やプロジェクトに適した手法を選び、それを効果的に運用するための知識とスキルが求められます。アジャイル研修を通じて、基本的な考え方や実践的な手法を学び、組織全体でアジャイルを推進できる人材を育成することが重要です。
アジャイル開発の経験者の採用が難しい
アジャイル開発を社内で推進していくためには、メンターとして経験者の知見も必要となってきます。しかし、アジャイル開発を経験している人材はそう多くはないのです。⼀般社団法⼈PMI日本⽀部アジャイル研究会が発表した、2022年度「アジャイルプロジェクトの実態」に関するアンケートによると、アジャイル開発経験者は51%となっています。
アジャイル開発経験者を採用するのも方法の1つではあるのですが、必ずしも経験豊富な人材に巡り合えるわけではないのです。そのため、社内で研修を実施して、アジャイル人材を育成することが必要となってくるのです。
▶︎参考:PMI日本支部 アジャイル研究会|2022年度「アジャイルプロジェクトの実態」に関するアンケート
アジャイル開発に必要な知識を身に着ける
一口にアジャイルと言っても、その手法は様々です。主にはチームが一丸となって開発に携わる「スクラム」、顧客も開発チームに加わって協働でシステムを開発する「エクストリーム・プログラミング(XP)」などが代表的です。それぞれの特徴やメリット・デメリットといった基礎的な内容を身に着ける必要があります。
また、開発からリリースまでの全体フローの理解や、開発チームでの共通言語といった、実践に必要な基礎知識をあらかじめインプットしておく必要があるため、事前に研修を行うことが有効なのです。
03アジャイル研修におすすめの内容
アジャイル研修におすすめの内容は以下の通りです。
- ・アジャイルの原理・原則理解
- ・技術スキルアップ
- ・ヒューマンスキル
まず、アジャイルの基礎となる原理・原則を理解し、「アジャイルソフトウェア開発宣言」や12の原則を学びます。また、ペアプログラミングやテスト駆動開発などの技術スキルを習得し、実践的な能力を高めます。さらに、コーチングやファシリテーションなどのヒューマンスキルを身につけ、チーム間の円滑なコミュニケーションを強化することが重要です。
アジャイルの原理・原則理解
アジャイルを推進するにあたり、まずはアジャイルの原理・原則を理解しておく必要があります。 アジャイルの原理・原則を理解するうえで参考になるのが「アジャイルソフトウェア開発宣言」です。これはウォーターフォールといった従来の開発モデルと異なる手法を提言していた開発者が集まって議論し、2001年に公開されたものです。ここでは、具体的な方法論ではなく、「個人と対話」、「動くソフトウェア」、「顧客との協調」、「変化のへの対応」の4つを重要視するという原理・原則が示されています。また、その他12の原則も記載されており、今日のアジャイルの基礎となっています。
技術スキルアップ
開発メンバーにはソフトウェア開発の基本スキルに加えて、「ペアプログラミング」や「テスト駆動開発」、「テスト自動化」、「継続的インテグレーション」などのスキルも身に着けておいた方が良いでしょう。当然ながら、プロジェクトによっては使用しないこともありますが、アジャイルを行う上で基本的なスキルとなってくるため、内容の理解から実践レベルにまでスキルアップしておくのが理想的です。
ヒューマンスキル
アジャイルを進めるうえで、メンバー間での綿密なコミュニケーションは欠かせません。主なヒューマンスキルとして、「コーチング」や「ファシリテーション」、「リーダーシップ」などが挙げられ、これらは簡単に習得できるようなものではありません。また、インプットとアウトプットを繰り返すことで身についていくものですから、ぜひ研修を実施し、実践を通して習得を目指していきたいスキルです。
04アジャイル研修の効果を最大化させるポイント
アジャイル研修の効果を最大化させるポイントは、以下の通りです。
- ・対象者を限定しない
- ・経験豊富な講師を招待する
- ・実践機会が社内にあるか確認しておく
アジャイル研修を行う際は対象者を限定せず、アジャイル開発に関わる全員が参加するよう呼びかけましょう。これによって共通言語を作り、チーム全体での理解を深めることができます。また、講師は実践経験が豊富な専門家を選び、具体例を交えたわかりやすい指導を行うことが効果的です。さらに、研修後に学んだ内容を実際の業務で試せるよう、社内に実践機会を確保することが重要で、環境に合った内容の調整も研修の成果を高めるポイントとなります。
対象者を限定しない
アジャイル研修の効果を最大化するためには、対象者を限定しないことが重要です。アジャイル開発に関わるすべての人が研修に参加することで、共通言語を創り出し、チーム全体でアジャイルの原理・原則や基本的な手法を共有できます。特定の役割に限定せず、開発者だけでなく、プロダクトオーナーやマネージャー、デザイナーなど関係するメンバー全員が参加することで、全員が同じ視点でアジャイルを理解し、取り組むことが可能です。
経験豊富な講師を招待する
特に社内にアジャイル人材がいないという場合、研修の講師選定は慎重に行ったほうが良いと言えます。 外部の研修サービスを利用することはもちろんのこと、社内の研修に招待するという場合は、講師の経験を確認して選定することが重要です。 実際の開発現場でアジャイルを経験してきたということは、その時の経験や事例を基にわかりやすい指導が期待できます。
実践機会が社内にあるか確認しておく
研修受講後、学んだ内容を活かしてアジャイル開発を経験できることが必要です。そのため、実践機会が社内にあるかどうか確認しておくことは重要です。社内に実践機会がある場合は、研修の一環として実際にアジャイル開発を体験することができます。また、社内の実践環境に合わせて研修内容を調整することで、受講者が実際に役立てられるスキルやノウハウを身につけることができます。一方、社内に実践機会がない場合には、研修の効果を高めるために、外部の実践的な研修プログラムを受講することも検討する必要があります。
05アジャイル研修|Schoo for Business

Schoo for Businessでは、9,000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。アジャイル開発に関しての知識・スキルだけでなく、プロジェクトマネジメントやチームビルディング、PythonやC言語などのプログラミング言語も学ぶことができます。
受講形式 | オンライン (アーカイブ型) |
アーカイブ本数 | 9,000本 ※2023年3月時点 |
研修管理機能 | あり ※詳細はお問い合わせください |
費用 | 1ID/1,650円 ※ID数によりボリュームディスカウントあり |
契約形態 | 年間契約のみ ※ご契約は20IDからとなっております |
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アジャイル研修におすすめの講座
Schooの特徴は、9,000本の講座による網羅性です。本章ではアジャイル研修に活用できる授業をご紹介します。
研修内容 | 時間 |
エンジニアとの仕事あるあるから学ぶチームワーク論 | 40分 |
今さら聞けない「アジャイル開発」入門〜正しいプロダクトを正しくつくるとは〜 | 1時間 |
いまさら聞けない「DX入門」 〜デジタルファーストを理解するための第一歩〜 | 2時間 |
人を巻き込み、結果を出すプロジェクト成功術 | 1時間30分 |
エンジニアが非エンジニアに学んでほしいこと | 1時間 |
非エンジニアのためのITリテラシー | 1時間20分 |
プロジェクトマネジメント入門~チームで目的達成を目指す方法~ | 3時間 |
社内会議のための ファシリテーション全体像 | 1時間 |
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導入実績

Schoo for Businessは、大企業から中小企業まで幅広い企業にご導入いただいております。利用用途も各社さまざまで、階層別研修やDX研修としての利用もあれば、自律学習としての利用もあり、キャリア開発の目的で導入いただくこともあります。
導入事例も掲載しているので、ご興味のあるものがあれば一読いただけますと幸いです。以下から資料請求いただくことで導入事例集もプレゼントしております。そちらも併せて参考にいただけますと幸いです。
07まとめ
アジャイルは変化の激しい昨今のビジネス環境において、多種多様なニーズに柔軟に対応するための開発モデルです。 従来のウォーターフォールの開発モデルと異なり、開発スピードや生産性の向上に繋がる一方で、実践するためには技術スキルやヒューマンスキルを身に着けておく必要があります。それらのスキルを研修で身に着け、さらに失敗した時のリスクが比較的小さいプロジェクトで実践から学ぶことで、より効率的な開発につながります。