公開日:2021/05/07
更新日:2024/04/10

アジャイル研修とは|必要な理由やカリキュラム例を紹介

アジャイル研修とは|必要な理由やカリキュラム例を紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

昨今ではビジネスの現場でDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する目的で、アジャイル開発が注目されています。 アジャイル開発は、これまで一般的であったウォーターフォール開発に代わって、主流となりつつある開発モデルです。 社内でアジャイル開発を推進するにあたり、どのような研修を実施すればよいのかわからないというIT担当者も少なくないと思われます。 この記事では、アジャイル開発の必要性から、研修の内容や準備すべきこと、研修実施後の実践ポイントについて解説します。

 

01アジャイル研修とは

アジャイル研修とは、アジャイル開発の基本知識やプロジェクトマネジメントなどのスキルを習得するために実施される研修のことです。

アジャイル開発の必要性やスプリント計画、プロジェクトマネジメントやチームビルディングなどを体系的に学習し、アジャイル開発に参加するメンバー全員で共通言語を持ち、それぞれが担う役割を果たすことができるようになることが研修の目的となります。


 

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02アジャイル研修が必要な理由

アジャイル開発を推進するにあたり、研修は実施しておくべきなのか判断しかねている方も少なくないと思われます。 ここで、アジャイル研修が必要とされる理由について解説します。

アジャイル開発の経験者の採用が難しい

アジャイル開発を社内で推進していくためには、メンターとして経験者の知見も必要となってきます。しかし、アジャイル開発を経験している人材はそう多くはないのです。⼀般社団法⼈PMI日本⽀部アジャイル研究会が発表した、2022年度「アジャイルプロジェクトの実態」に関するアンケートによると、アジャイル開発経験者は51%となっています。

アジャイル開発経験者を採用するのも方法の1つではあるのですが、必ずしも経験豊富な人材に巡り合えるわけではないのです。そのため、社内で研修を実施して、アジャイル人材を育成することが必要となってくるのです。

▶︎参考:PMI日本支部 アジャイル研究会|2022年度「アジャイルプロジェクトの実態」に関するアンケート

アジャイル開発に必要な知識を身に着ける

一口にアジャイルと言っても、その手法は様々です。主にはチームが一丸となって開発に携わる「スクラム」、顧客も開発チームに加わって協働でシステムを開発する「エクストリーム・プログラミング(XP)」などが代表的です。それぞれの特徴やメリット・デメリットといった基礎的な内容を身に着ける必要があります。

また、開発からリリースまでの全体フローの理解や、開発チームでの共通言語といった、実践に必要な基礎知識をあらかじめインプットしておく必要があるため、事前に研修を行うことが有効なのです。

 

03アジャイル研修のおすすめの内容

アジャイル研修ではどのような内容を指導すればいいのでしょうか。 ここでは、おすすめの内容について解説します。

アジャイルの原理・原則理解

アジャイルを推進するにあたり、まずはアジャイルの原理・原則を理解しておく必要があります。 アジャイルの原理・原則を理解するうえで参考になるのが「アジャイルソフトウェア開発宣言」です。これはウォーターフォールといった従来の開発モデルと異なる手法を提言していた開発者が集まって議論し、2001年に公開されたものです。ここでは、具体的な方法論ではなく、「個人と対話」、「動くソフトウェア」、「顧客との協調」、「変化のへの対応」の4つを重要視するという原理・原則が示されています。また、その他12の原則も記載されており、今日のアジャイルの基礎となっています。

技術スキルアップ

開発メンバーにはソフトウェア開発の基本スキルに加えて、「ペアプログラミング」や「テスト駆動開発」、「テスト自動化」、「継続的インテグレーション」などのスキルも身に着けておいた方が良いでしょう。当然ながら、プロジェクトによっては使用しないこともありますが、アジャイルを行う上で基本的なスキルとなってくるため、内容の理解から実践レベルにまでスキルアップしておくのが理想的です。

ヒューマンスキル

アジャイルを進めるうえで、メンバー間での綿密なコミュニケーションは欠かせません。主なヒューマンスキルとして、「コーチング」や「ファシリテーション」、「リーダーシップ」などが挙げられ、これらは簡単に習得できるようなものではありません。また、インプットとアウトプットを繰り返すことで身についていくものですから、ぜひ研修を実施し、実践を通して習得を目指していきたいスキルです。

 

04アジャイル研修にあたり必要な準備

研修を通じてアジャイル人材を育成するにあたってどのような準備が必要なのか、ここで解説します。

アジャイル研修に必要な準備
 

人材の選定

まずは社内で育成する人材の選定です。早期にアジャイル開発を展開できるよう、ポテンシャルのある人材から育成していくのがよいでしょう。 基準としては以下が挙げられます。

  • ・アジャイルに興味・関心を持っている
  • ・関心を持っている
  • ・ヒューマンスキルを持ち合わせている
そもそもの興味・関心がないと学びへのモチベーションが維持できないことはもちろん、短期間で伸ばすことができないヒューマンスキルを持ち合わせた人材を選定するのが良いでしょう。

 

経験豊富な講師を招待する

特に社内にアジャイル人材がいないという場合、研修の講師選定は慎重に行ったほうが良いと言えます。 外部の研修サービスを利用することはもちろんのこと、社内の研修に招待するという場合は、講師の経験を確認して選定することが重要です。 実際の開発現場でアジャイルを経験してきたということは、その時の経験や事例を基にわかりやすい指導が期待できます。

実践機会が社内にあるか確認しておく

研修受講後、学んだ内容を活かしてアジャイル開発を経験できることが必要です。そのため、実践機会が社内にあるかどうか確認しておくことは重要です。社内に実践機会がある場合は、研修の一環として実際にアジャイル開発を体験することができます。また、社内の実践環境に合わせて研修内容を調整することで、受講者が実際に役立てられるスキルやノウハウを身につけることができます。一方、社内に実践機会がない場合には、研修の効果を高めるために、外部の実践的な研修プログラムを受講することも検討する必要があります。

 

05アジャイル研修後の実践ポイント

研修終了後、どのようにアジャイルを推進していけばいいのでしょうか。ここでは、主なポイントについて解説します。

1.まずはチームメンバー以外の関係者が少ないプロジェクトで実践する

研修後すぐに、顧客などが関わるプロジェクトでアジャイルを実践してしまいがちなのですが、まずはそういったステークホルダーが少ない、またはいないプロジェクトから始めるのが理想的です。 理由として、アジャイルは研修で学んですぐに完璧にできるものではなく、実践での失敗や反省を通じて洗練されていくものだからです。 そのため、社内業務の一部をシステム化するといった、リスクの小さいプロジェクトから始め、アジャイルの流れを実践レベルで理解し、チームの結束力を強めていく方が良いと言えます。

2.小規模のプロジェクトで実践する

アジャイルでは仕様・要件ごとにスケジュールを設定して開発に臨むため、そもそも全体スケジュールのコントロールが難しいというデメリットがあります。 長期間かつ大規模なプロジェクトには不向きであることから、顧客が関わるプロジェクトで実践する際には、なるべく小規模のものから着手していくことが望ましいと言えます。

 

06アジャイル研修|Schoo for Business

Schoo for Business

Schoo for Businessでは、約8000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。アジャイル開発に関しての知識・スキルだけでなく、プロジェクトマネジメントやチームビルディング、PythonやC言語などのプログラミング言語も学ぶことができます。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 8,000本
※2023年3月時点
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,500円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております

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アジャイル研修におすすめの講座

Schooの8,000本の講座から、アジャイル研修に活用できる講座を紹介します。研修担当者の方であれば、10日間限定でSchooの全授業をお試し視聴できるデモアカウントを発行可能ですので、気になるものがあれば、お気軽にお問い合わせください。

今さら聞けない「アジャイル開発」入門〜正しいプロダクトを正しくつくるとは〜

この授業は、アジャイル開発とは何か、スクラムとは何かなど開発チームのなかでの専門用語や基本的な知識などを学ぶことができる授業です。

  • 株式会社レッドジャーニー代表/政府CIO補佐官

    DevLOVE ファウンダー サービスや事業についてのアイデア段階の構想から、コンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイル開発の運営について経験が厚い。プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクトマネジメント、大規模インターネットサービスのプロデューサー、アジャイル開発の実践を経て、自らの会社を立ち上げる。それぞれの局面から得られた実践知で、ソフトウェアの共創に辿り着くべく越境し続けている。

エンジニアとの仕事あるあるから学ぶチームワーク論

この授業は、エンジニアとの仕事をもっと円滑に進めたいと思っている方を対象に、「あるある」を例に出しながらエンジニアの視点をご紹介し、今後どのようにチームワークを築いていくかのヒントを得ることのできる授業です。

  • 株式会社Schoo VPoE, 開発部門責任者

    2000年にSIerに新卒入社。様々な案件に従事した後に三井物産のECサービス子会社のスタートアップを経験。サイバーエージェントグループでの開発部長やVPoE経験など10年間以上マネジメントに従事した後、2021年5月よりSchooに入社。

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導入実績

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Schoo for Businessは、大企業から中小企業まで幅広い企業にご導入いただいております。利用用途も各社さまざまで、階層別研修やDX研修としての利用もあれば、自律学習としての利用もあり、キャリア開発の目的で導入いただくこともあります。

導入事例も掲載しているので、ご興味のあるものがあれば一読いただけますと幸いです。以下から資料請求いただくことで導入事例集もプレゼントしております。そちらも併せて参考にいただけますと幸いです。

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07まとめ

アジャイルは変化の激しい昨今のビジネス環境において、多種多様なニーズに柔軟に対応するための開発モデルです。 従来のウォーターフォールの開発モデルと異なり、開発スピードや生産性の向上に繋がる一方で、実践するためには技術スキルやヒューマンスキルを身に着けておく必要があります。それらのスキルを研修で身に着け、さらに失敗した時のリスクが比較的小さいプロジェクトで実践から学ぶことで、より効率的な開発につながります。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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