公開日:2021/05/27
更新日:2023/02/06

マネジメントゲームによる研修とは?戦略的にノウハウを身につける手法・メリットを解説

マネジメントゲームによる研修とは?戦略的にノウハウを身につける手法・メリットを解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

マネジメントゲームとは、経営シミュレーションゲームを活用した経営者育成研修です。マネジメントのノウハウを、ゲームを用いて楽しく戦略的に学ぶことができます。当記事では、マネジメントゲームの手法・有用性やメリット・活用法を解説します。

 

01マネジメントとは何か

マネジメントとは、直訳すると「経営管理」という意味をもち、組織に成果を上げさせるための手段のことを指します。そして、マネジメントを実行する人をマネージャーと呼びます。 マネージャーがマネジメントに責任をもつ範囲は大きく分けて二つあります。それは組織運営のマネジメントと、チームメンバーの人材マネジメントです。 マネジメントの適切な方法はチームメンバーやプロジェクト内容によってまったく異なるため、自分のチームにとってどのようなマネジメントが適切か悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、マネジメントの手法について解説します。

マネジメントの手法

マネジメントには大きく分けて組織運営のマネジメントと、人材管理のマネジメントの二つがあります。 それぞれの領域におけるマネジメント手法について解説します。

組織運営のマネジメント

組織運営では組織の成果を上げるため、ノウハウの共有やプロジェクトの管理をする必要があります。組織運営におけるマネジメントの種類は以下の通りです。

  • チームマネジメント
  • ナレッジマネジメント
  • プロジェクトマネジメント

組織全体のプロジェクトを成功させるため、チームメンバーの行動計画を立てたりスケジュール管理を行ったりします。また、組織全体のパフォーマンスが向上するように、知識や経験といったナレッジを共有することも役割の一つです。

人材管理のマネジメント

人材管理では、チームの生産性が高まるよう、チームメンバーの定性面をフォローする必要があります。人材管理におけるマネジメントの種類は以下の通りです。

  • タレントマネジメント
  • モチベーションマネジメント
  • メンタルヘルスマネジメント
  • パフォーマンスマネジメント

多くの人は、モチベーションやメンタルによって作業の効率やパフォーマンスに影響が出ます。そのため、チームメンバーが悩みなく仕事に取り組めるようにフォローすることが大切です。 チームメンバーの特性やスキルが十分に活かされるチーム運営を目指しましょう。

ゲームとの関連性

「ゲームをしていて気づいたら長時間が経過していた」という経験はないでしょうか。人気のゲームには、思わず熱中して取り組んでしまうような仕組みがあります。 このようにゲームの仕組みを活用して、学習の効率化を図る考え方をゲーミフィケーションといいますゲームで学習者のモチベーションを高めることができるため、多くの学習に活用されています。 マネジメントスキルを身につけるうえでも、ゲームを活用することで楽しくアウトプットしながら学べるでしょう。

 

02マネジメントゲーム(戦略MG)とは

マネジメントゲーム(MG)とは、経営シミュレーションゲームを用いた経営者育成研修です。 約40年前に開発され、これまで1万社以上に導入されています。「マネジメントの知識を楽しく身につけられる」と評価され、海外にも展開されています。 ここでは、マネジメントゲームの内容やメリットについて詳しく解説します。

経営者育成のための研修

マネジメントゲームでは、ゲームを通して会社経営の疑似体験ができます。参加者はゲーム内通貨の300万円を元手に創業します。 ゲームでは、設備投資、人材活用、広告宣伝、商品販売といった経営全般の意思決定をすべて実施します。つまり、自身の意思決定により、組織の利益が赤字になるのか黒字になるのか運命が決まるということです。 「意思決定力」や「分析力」はマネジメントを遂行するうえで欠かせないスキルです。会社経営の疑似体験をすることで、これまでは考えられなかった会社経営の視点からチームの目標達成のためのマネジメントが考えられるようになるでしょう。

マネジメントノウハウをおもしろく体得させるために

マネジメントゲームのメリットは「マネジメントノウハウをおもしろく、楽しく体得できる」ことです。マネジメントゲームは、約40年前、当時ベンチャーだったソニーが「マネジメントスキルを短期間で楽しく身につけさせるにはどうしたら良いか?」を考え開発しました。 高いコストを費やしマネジメントノウハウの研修を開催したとしても、インプットするだけで終わってしまいます。インプットした知識をアウトプットする機会がなければ、なかなか学びにつなげられません。 マネジメントゲームであれば、道具さえ用意できれば、楽しみながらマネジメントの知識をインプット/アウトプットできるでしょう。

 

03マネジメントゲームの有効性

マネジメントゲームは楽しく経営の全体像を学べます。座学ではなく、疑似体験として経営を経験することで、マネジメントのノウハウを吸収することができるでしょう。 ここでは、ゲームを通した研修や体験学習がマネジメントスキルの習得や向上にどのような効果があるのかについて解説します。

ゲームを通じた研修

マネジメントゲームは、参加者全員が楽しみながら課題に取り組めます。マネジメントゲームを通した研修を行うメリットは以下の通りです。

  • チームワークの定着につながる
  • 低コスト/短期間で高い効果を期待できる
  • 知識をアウトプットできる

マネジメントゲームは、周囲の人々の考え方や意思決定の傾向を知ることができます。そのため、チームメンバーに対し新たな発見ができるため、チームメンバーへの理解を深められるでしょう。 また、マネジメントゲームはゲームボードさえあれば、2日程度ですぐに実践できます。短期間でアウトプットしながら学べるため、高い学習効果が期待できるのではないでしょうか。

体験学習を行う意味

マネジメントゲームでは、ゲーム上での経営を疑似体験しながらマネジメントを学ぶことができます。 「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、私たちは言葉で説明されるよりも、自ら行動することで理解を深められます。体験学習で学ぶことで、ものごとを「自分ごと」として考えられるようになるというメリットがあります。 またゲームでは、現実と違いいくらでも失敗できます。失敗からの学びを次に活かすためにはどうしたら良いか改善していくことができるため、質の高い気づきが得られるでしょう。

 

04さまざまな階層で役立つマネジメントゲーム

マネジメントゲームは、さまざまな階層のマネジメントに役立てることができます。マネジメントの階層は大きく分けて3つあります。

  • トップマネジメント
  • ミドルマネジメント
  • ローアーマネジメント

組織の基本的な方針を決定するトップマネジメントから、現場を統括するマネジメントまで分けられます。しかし、「組織の成果を上げること」を目的としている点はどの層にも共通しています。 マネジメントゲームはすべての階層のマネジメントに役立てられるだけでなく、マネジメントを行う立場にない人や新入社員にまで有効な研修となるでしょう。

体験による気づき

マネジメントゲームでは、基本事項以外は極力「教えない」という考え方があります。 ゲームのなかで大切なことは、自分自身で気づいてもらうことです。そのため、マネジメントゲームで経営を疑似体験することで、自分なりの視点や考えが生まれるようになります。 マネジメントを行うにあたっては、チームメンバーの能力や心理状態の把握だけでなく、会社全体の経営状態についても把握しておかなくてはなりません。しかし、会社経営全体の意思決定を「自分ごと」として捉えることは、人数の大きい組織になればなるほど難しいでしょう。 マネジメントゲームで、経営全般についての意思決定を自分で行うことで、これまでは考えることのなかった視点から新たな気づきを得られるのです。

仕事やマネジメントへの役立て方

マネージャーやリーダーといった役割の方々は、マネジメントゲームで経営を体感することで「全体最適」の視点に立ったマネジメントができるようになるでしょう。「全体最適」の視点は、チームやチームメンバー個々の目標設定やフィードバックをするうえで役立ちます。 例えば、チームメンバーの実力や特性だけを考慮した目標と、会社全体の成果を上げることを視野に入れた目標では大きな違いが生まれるのではないでしょうか。 「全体最適」を目指した視点から、チームメンバー個人にどのような行動をしてほしいのかを導き出せるようになれば、質の高いフィードバックができるようになるでしょう。

 

05マネジメントゲームの目的

マネジメントゲームを体験しても、日々の業務に活かすことができなければ研修としては失敗です。「楽しかった」で終わらないように、マネジメントゲームの気づきを業務に落とし込みましょう。 ここでは、マネジメントゲームを研修に役立てるポイントや日々の業務への活用法を解説します。

マネジメントゲームの目的は、主に以下の2つです。

  • 1:経営者視点・素養の育成
  • 2:日々の業務のために

1.経営者視点・素養の育成

マネジメントゲームでは以下のような知識を獲得したり、理解を促したりすることが期待されます。

  • 経営者の立場で意思決定することで、経営の全体像を把握できる
  • 部分的でなく「全体最適」の視点を身につけられる
  • 経営計画の具体的な施策やプランが考えられるようになる

組織全体の成果を上げるためにメンバーを管理するマネージャーには、経営者視点が求められます。マネジメントゲームを活用し、組織全体の流れをつかんだうえで、メンバーを管理できるマネージャーを育成しましょう。

2.日々の業務のために

マネジメントゲームで会社経営の全体像を把握できるようになることで、「日々の自分の業務がどのように利益につながり役立っているのか」を知ることができます。そのため、マネージャはもちろん、新入社員でも日々の業務にやりがいを見出せるようになります。 特にマネージャーは、チームメンバーのモチベーション管理をすることがあっても、自分自身のモチベーション管理はなかなかできていないのではないでしょうか。 マネージャー職にある方は、マネジメントゲームで自身の仕事が会社経営全体にどのような影響を与え、利益に貢献しているのかを知ることでモチベーション向上につなげましょう。

 

06人材育成の手法としてのSchooビジネスプラン

Schooビジネスプランでは約8,000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

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1.研修と自己啓発を両方行うことができる

schooビジネスプランは社員研修にも自己啓発にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自己啓発には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約8,000本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自己啓発の双方の効果を得ることができるのです。

2.自発的に学ぶ人材を育成できるSchooの講座

上記でも説明したように、Schooでは約8,000本もの動画を用意している上に、毎日新しいトピックに関する動画が配信されるため、研修に加えて自ら学び、成長する人材の育成が可能です。近年の社会のグローバル化やテクノロジーの進化などにより、企業を取り巻く環境が刻々と変化しています。それに伴い、社員の業務内容や求められるスキルも早いスパンで変化しています。このような予測のつかない時代の中で会社の競争力を維持するためには、社員一人一人が自発的に学び、成長させ続けることができる環境、いわば「学び続ける組織」になることが必要です。

Schooビジネスプランの講座では、体系的な社員研修だけでなく、自己啓発を通じて自発的に学び、成長できる人材を育成することが可能です。

ここでは、人材育成に活用できるSchooの講座をご紹介します。

メンバーと心がつながる上司力

組織づくりにおける上司の在り方についての著書『『Z世代・さとり世代の上司になったら読む本 引っ張ってもついてこない時代の「個性」に寄り添うマネジメント』で話題の竹内義晴さんに教えていただきます。

 
  • 特定非営利活動法人しごとのみらい 理事長

    "特定非営利活動法人しごとのみらい理事長の竹内義晴です。「楽しくはたらく人・チームを増やす」をテーマにコミュニケーションや組織づくりに関わる企業研修や講義に従事しています。また2017年よりサイボウズ株式会社で複業を開始。複業や2拠点ワーク、テレワークなど今後の仕事の在り方を自ら実践し、地域を跨いだ活動経験からワーケーションや地域活性化のための事業開発にも関わっています。新潟県在住。 著書『Z世代・さとり世代の上司になったら読む本 引っ張ってもついてこない時代の「個性」に寄り添うマネジメント』(翔泳社)"

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元NHKアナウンサーが教える「心が動く話し方」

文章の書き方や伝え方は、これまで学校や職場、セミナーなどで習う機会はあったかもしれません。 では「話し方」はどうでしょうか。 おそらく少ないと思います。

ましてや、自分の声を録音し、話し方だけでなく、伝わる内容になっているか、深く分析したという方はさらに少ないでしょう。 相手が理解しやすい「話し方」を行うには、2つの点から工夫する必要があります。

  • 1.声を出して話すこと自体の工夫。
  • 美声など表面的な対策ではなく、あくまで聞き手にとって聞き取りやすいことを意識した、スピード・間・音程・声質の細かい調整を行います。
  • 2.話す内容の工夫。
  • なんとなくダラダラ話しては聞き手の心に届きません。中身をシンプルに、インパクトを与えるものにしておく準備が必要です。

この授業では、2回にわたり、上記2つのポイントを実演でご覧いただけます。 実際に放送の現場で行ってきた実践的な方法は、皆さんにとって重要な話す場面、プレゼンテーションやスピーチ、オンラインコミュニケーションなどで常に応用可能な、一生ものの武器になるはずです。

 
  • 株式会社マツモトメソッド 代表取締役

    1991年、NHKにアナウンサーとして入局。主な担当番組は、「英語でしゃべらナイト」司会「NHK紅白歌合戦」総合司会(2007,2008)「NHKのど自慢」司会「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」ナレーションなど。2016年6月退職し、同年7月から「株式会社マツモトメソッド」代表取締役。ビジネスで必要な「理解しやすく」「説得力のある」話し方はもちろん、原稿・スライドの構成までトータルでサポートする。マンツーマン指導を基本として、講演・研修・ワークショップなども実施。著書に「元NHKアナウンサーが教える/話し方は3割」(BOW&PARTNERS 2021年)「心に届く話し方65のルール」(ダイヤモンド社 2017年)がある。

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いまさら聞けない「DX入門」 〜デジタルファーストを理解するための第一歩〜

皆さんは、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」についてどのくらい理解しているでしょうか? 新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、リモートワークを余儀なくされ、デジタル化がより一層加速しました。それと同時に、DXがテレビや経済誌などで取り上げられる機会が増えています。 本授業では、『いちばんやさしいDXの教本 人気講師が教えるビジネスを変革する攻めのIT戦略』(インプレス)の共著者であり、ディップ株式会社で営業のDX化を推進した、亀田重幸先生をお迎えしてDXの“いろは”と応用事例を学んでいきます。 なんとなく理解していたDXを理解し、社内での応用や課題点発見のきっかけをつくれるようになりましょう。

 
  • ディップ株式会社 dip Robotics 室長

    2007年ディップ株式会社入社、プログラマーやインフラエンジニア職を経て、アルバイト・パート求人掲載サービス「バイトル」のスマートフォンアプリの企画立案を担当。 エンジニアとディレクターという両側面のスキルを生かし、数多くのプロジェクトマネジメントを手掛ける。ユーザー目線を重視した顧客開発モデルを取り入れ、UXデザイナーとしても活躍。人間中心設計専門家。

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3.受講者の学習状況を把握し、人材育成に役立てることができる

Schooビジネスプランには学習管理機能が備わっているため、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、受講者がどんな内容の講座をどれくらいの長さ見ていたのかも把握することができるため、社員のキャリアプランの傾向を掴むことも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方2

管理画面では受講者それぞれの総受講時間を管理者が確認できるようになっており、いつ見たのか、いくつの講座を見たのか、どのくらいの時間見たのか、ということが一目でわかるようになっています。

管理画面の使い方1

さらに、受講履歴からは受講者がどのような分野の動画を頻繁に見ているかが簡単にわかるようになっており、受講者の興味のある分野を可視化することが可能です。これにより、社員がどのようなキャリアプランを持っているのかを把握できるだけでなく、社員のモチベーションを高めながら人材育成するためのヒントを得ることができます。

さらに、社員に自己啓発を目的として受講してもらっている場合、社員がどのような内容の授業を受講する傾向があるのかを把握できるため、社員のキャリアプランを把握することができます。

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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など


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07まとめ

マネジメントゲームはゲーム形式で楽しみながら会社経営を学ぶことができます。会社経営を深く理解したマネージャーが育成できれば、組織の成果を向上させることができるでしょう。 マネージャーや管理職の育成にお悩みの方は、マネジメントゲームを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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