公開日:2022/01/18
更新日:2023/01/10

新規事業研修とは?研修で学ぶ内容や実施時のポイントを紹介

新規事業研修とは?研修で学ぶ内容や実施時のポイントを紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

新規事業研修とは、新規事業開発に必要なスキルを身に付けるための教育プログラムです。本記事では、新規事業開発の主なステップや求められるスキルを確認したうえで、研修で学ぶ内容や研修実施時のポイントを紹介しています。

 

01新規事業研修の定義と必要性

新しいビジネスを創出する新規事業開発においては、さまざまなスキルや開発の流れに関する知識が欠かせません。新規事業研修の目的は、新規事業開発の主な流れや必要となるスキルを学ぶことで、新規事業開発に携われる人材を育成する点にあります。

新規事業研修の必要性

価値観の多様化やグローバル化が進む昨今においては、こうした変化に対応した新規事業の立ち上げが企業の急務となっています。しかし、新規事業の立案ノウハウやコツを把握している人材はそれほど多くありません。そのため、新規事業研修という形で人材育成を行う必要性が高まっているのです。

新規事業研修の対象となる従業員

新規事業研修の対象となる従業員としては、新規事業開発スタッフが挙げられます。こうした従業員は、研修を通して新規事業開発に必要なスキルを体得することが必須となります。 また、管理職や経営層といった企業経営に関わる従業員も対象です。新規事業開発を前提とした経営戦略の策定によって、新規事業開発自体がスムーズに遂行される可能性があります。そのため、経営に関わる従業員が新規事業開発の流れやその実務を把握しておく必要があります。

 

02新規事業開発で求められるスキル

新規事業開発では、情報を収集するスキルや論理的思考能力といった、さまざまなスキルが求められます。新規事業研修の計画を策定するうえでは、こうしたスキルの種類や内容の把握が必要です。 それでは、新規事業開発ではどのようなスキルが求められるのでしょうか、詳しくみていきます。

情報収集スキル

情報収集スキルとは、多くのデータを取捨選択して質の高い情報を効率的に入手する能力です。新規事業開発では、データを活用して市場のニーズや動向を掴み、新規事業を立案することが重要です。そのため、ビッグデータや市場調査といったデータを分析し、新規事業立案につながる情報を得る情報収集スキルが必須となります。 研修においては、こうしたデータの分析方法や質の高い情報を選択するノウハウを学び、情報収集スキルの育成を目指します。

【関連記事】企業にとって価値のある情報収集能力の特徴と能力アップの手法について解説する

論理的思考力

新規事業開発は、斬新なアイデアを出せば終わりというものではなく、投資シミュレーションを踏まえたうえで詳細な実行計画を作成することになります。つまり、企業経営を取り巻く社会情勢や資金繰りといったさまざまな事項を、経営層が納得できる論理的な計画に落とし込む必要があるのです。 そのため、新規事業開発では物事を体系的に捉えて筋の通った意見を形成できる論理的思考スキルが求められます。

【関連記事】ロジカルシンキングとは?構成する要素や導入するメリット、手法などを解説

調査や発見のスキル

新規事業開発における調査や発見スキルとは、他社の事例や市場の動向を日々観察したうえで、顧客のニーズを解決できる製品やサービス案に気づける能力をいいます。 新規事業を成功させるためには、発見スキルを駆使して顧客ニーズを掴んだ製品・サービスを市場に送り出す必要があります。新規事業研修では、日々触れる情報を観察する重要性やノウハウ、顧客のニーズを見出すコツなどを学び、調査や発見スキルの体得を狙います。

マネジメントスキル

新規事業開発では、新規事業に携わる部署とのスケジュール調整や、事業計画全体の進捗管理が発生します。そのため、新規事業開発に関連する「人材」「時間」「業務」といったさまざまな対象を適切に管理できるマネジメントスキルが必要です。 研修においては、マネジメントスキルの基礎や実践方法などを学び、マネジメントスキルの育成を目指します。

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03新規事業開発の主なステップ

新規事業開発を行う際の詳細な流れは企業によって異なりますが、主なステップはある程度共通しています。ここでは、新規事業開発の主なステップと、それぞれの段階における留意事項を解説します。新規事業開発の主な流れを掴み、実践的な研修計画策定に役立ててください。

1.事業の目的を設定する

新規事業開発は、事業目的の設定からスタートします。新規事業を通して、どのようなビジョンに到達したいのか、企業としてどのように成長したいのかといった目的について、経営層を交えて考えます。 この際、企業が掲げている理念とズレがないか、また長期的に継続できる事業内容かといった考慮が欠かせません。

2.目的を達成できるアイデアを出す

目的が明確になったら、その目的を達成できるような製品・サービスのアイデアを出し合います。全社的にアイデアを募集するのもひとつの手です。 ゼロの状態からアイデアを考えることは難しいため、顧客ニーズや自社の強み、他社の事例に着眼したうえでアイデアを発想する方法が一般的です。また、アイデア出しの前段階として、異業種交流や市場調査といった方法でのデータ収集が欠かせません。

3.投資シミュレーションを行う

長期的に新規事業を継続するためには、安定した資金繰りが重要です。投資シミュレーションでは、初期投資額や固定費、変動費といった事業にかかるコスト、営業利益を考慮して投資回収までのキャッシュの動きを計算します。 変動が激しい昨今の情勢においては、投資回収までの期間はなるべく短いほうが望ましいものです。

4.詳細な実行計画表を作成する

新規事業の具体的な内容が決まったら、プロジェクトの詳細な実行計画表を作成します。 ここで重要なのが、実行計画表を一目見れば、プロジェクトに携わる従業員がいつまでに何をすべきかが明確にわかるようにする点です。また、プロジェクトが計画通りに進んでいるのかをチェックし、調整する担当者も決めておく必要があります。

 

04新規事業研修で学ぶ内容

新規事業研修では、事業計画を策定する流れやアイデアの発案手法、データ分析手法を学びます。いずれも、新規事業開発の業務に直接結びつくような実践的な内容です。それでは、新規事業研修で学ぶ内容について詳細にみていきます。

事業計画策定の基本と流れ

事業計画を策定する際には、前述した通り基本となる流れやそれぞれのステップで注意すべきポイントがあります。研修ではこうした注意事項を学び、事業計画全体の流れを掴みます。新規事業開発の全体像をより理解するためには、過去の他社事例を参考にしたケーススタディが有効です。

アイデアを発案する手法

いかに多くの良質なアイデアを発案できるかによって、新規事業開発の成功は左右されます。 アイデアを発案する手法には、思いつくままに付箋にアイデアを記載して整理していく「KJ法」や、「こうすればもっと良くなる」というアイデアを挙げていく「希望点列挙法」などがあります。研修ではこうしたアイデア発案手法のノウハウやコツを学び、より多くのアイデアを発案できる体制を整えます。

市場の環境を分析する手法

新規事業によって企業の利益を上げるためには、市場のニーズを掴んだアイデアを考える必要があります。市場のニーズは、市場や顧客の情報、自社の強みや競合他社の状況を分析することで得られるためです。 こうした分析手法を「3C分析」と呼びますが、研修ではこの手法の実践方法やケーススタディを学び、分析スキルや情報収集スキルを育成します。

 

05新規事業研修実施時のポイント

新規事業研修の実施でさまざまなスキルを育成できますが、いくつかのポイントに注意することで研修の実施効果が高まります。ここでは、新規事業研修の計画段階から研修後のフォローまで、気を付けるべきポイントを詳しく解説します。

参加者に事前課題を設定する

事前課題として、自社の新規事業に関するアイデアを参加者に考えてきてもらうのがおすすめです。 研修前に発案したアイデアを、研修後に学習内容を踏まえてブラッシュアップしてもらうことで、スキルの成長を実感できる効果があります。自分の成長を実感できれば、自信がついて新規事業開発へのモチベーションが高まるという効果も期待できます。

研修で学んだ手法を実践するグループワークを設ける

研修では、アイデアを発案する手法やデータ分析手法を座学で学びます。こうした手法はインプットだけではなく、グループワークというかたちでアウトプットをし、実践してもらうようにしてください。 また、新規事業開発メンバーでグループワークを行えば、実際の新規事業開発の予行演習につながるうえに、チームビルディングも実現します。

自社を例にマーケティング分析を行う

グループワークを行う時には、自社を題材にすることがおすすめです。これは、自社という身近な例だと参加者が取り組みやすく帰属意識の向上も狙えるためです。 また、新規事業開発の予行演習という意味でも、自社の強みや自社を取り巻く環境を分析する機会は大変有意義です。

研修で立案した新規事業を部署内でプレゼンしてもらう

研修のグループワークで立案した新規事業は、部署内でプレゼンしてもらうことがおすすめです。この取り組みの効果としては、新規事業に対する現場の声を知れる点と部署内で学びを共有できて、モチベーションと知見が向上する点を期待できます。


 

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Schoo for Businessは、国内最大級7,000本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は2,700社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。

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新規事業開発に関するSchooの講座を紹介

Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、7,000本以上の講座を取り揃えております。この章では、新規事業開発に関する授業を紹介いたします。

新規事業の創出に役立つ「デジタルテクノロジー」入門

この授業では、電通のイントレプレナー(社内起業家)として、さまざまなデジタルテクノロジーを駆使した新規事業開発に関わってきた片山智弘さんが解説。最新デジタルテクノロジーの汎用的な捉え方と、それら各テクノロジーを通じて事業を構想する際の活かし方を学びます。

 
  • セガ エックスディー 取締役執行役員CSO

    大学院生時代に就職活動の採用試験を練習するイーラーニングサービスで起業。2年間経営後にサイトM&Aで売却して株式会社電通へ入社。電通入社後は、新規事業部署に所属。デジタルテクノロジーを活かした広告分野や自社アセットとシナジーのある事業開発または商品開発に従事。電子雑誌コンテンツ配信事業の開発責任者、BIツールやMAツールを利用した商品開発およびプランニングフレーム開発の担当者、グロースハック系ソリューションの事業化プロジェクトリーダーなどを歴任。並行して、オープンイノベーションによる協業推進の責任者や、デジタル環境戦略とUXに関するアドバイザリー業務やメンタリング活動も実施。2019年7月より、セガ エックスディーへの合弁会社としての電通の資本参画を契機に取締役を兼任。

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緒方憲太郎が考える「価値のある事業企画」

この授業では、新規事業開発を行うための事業企画について、株式会社Voicyの代表取締役CEO、緒方憲太郎さんをお迎えして皆さんと一緒に考えていきます。授業では、緒方さんの「価値ある事業企画」についてお話していくなかで皆さんの考えやご意見を共有し、BizDevとしての自分ならではの企画の考え方を身に着けていきます。

 
  • Voicy代表取締役 CEO

    大阪大学基礎工学部卒業後、大阪大学経済学部卒業。 同年公認会計士合格。2006年に新日本監査法人へ入社。その後 Ernst&Young NewYork、トーマツベンチャーサポートにてスタートアップから大企業まで経営者のブレインとなるビジネスデザイナーとして支援。途中1年間かけて地球一周放浪しながら、アメリカで医療系NPOの立ち上げやオーケストラ公演のディレクターも行う。2015年医療ゲノム検査事業のテーラーメッド株式会社を創業、3年後業界最大手上場企業に事業売却。2016年株式会社Voicy創業。音声の原体験にアナウンサーの父を持つ。社会と生活を変えて、新しいワクワクする価値を生む事業が好き。

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07まとめ

多様化やグローバル化といった社会情勢の急激な変化を前に、時代に合わせたイノベーションは企業の急務となっています。こうしたイノベーションを新規事業開発に応用する際、求められるスキルは多岐にわたり、自社でノウハウを有していないケースもあります。 そのため、最新の新規事業例に精通している研修の専門講師に研修を依頼することがおすすめです。他社の例や昨今の社会情勢に関する知識も把握できるため、新規事業開発に大変役立ちます。 新規事業開発を通して企業が大きく成長するために、新規事業研修を実施してみてはいかがでしょうか。

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