人事研修の内容とは|おすすめの研修動画を無料公開中

「人材」という経営資源を最大限に活かす役割を担う人事部ですが、その人事担当者にも育成が必要です。 「人事部に人材を配属したけどどうのように教育すればいいのかわからない」という方も少なくはないと思われます。 そこでこの記事では、人事部の業務について理解し、自ら考え行動できる人材を育成する方法について解説します。
- 01.人事の社員を研修する目的
- 02.人事の研修内容やプログラム
- 03.人事の研修方法
- 04.人事の研修におすすめの研修動画を紹介
- 05.まとめ
01人事の社員を研修する目的
人事を育成するにあたって、研修の目的を明確にしておきましょう。目的を明確にしておくことで、研修を企画する際に目的に沿った内容を取り入れることができます。 また、外部の研修を利用する場合でも、プログラム内容が目的に合っているかの判断基準として用いることができます。 ここでは、人事を研修する主な目的について解説します。
人材管理の基本を学ぶ
人事の業務内容は、人材採用・育成、人事評価、社会保険、労務管理など、多岐にわたります。また、ほとんどの業務で法律などの専門的な知識が必要です。 これらの業務に関する基礎的な知識やスキルは、本人が独学で学習するのは難易度が高いです。そのため、研修を実施してサポートする必要があります。 また、雇用環境や、労働者の意識、法律などは時代とともに変化しているため、人事部に配属されたばかりの社員だけではなく、既存の人事部の方も知識のアップデートとして研修を受けているケースも少なくありません。
高度なコミュニケーションスキルを身に着ける
人事に関する研修では、特殊なコミュニケーションスキルを身に着けることも目的の一つです。 例えば、内定辞退を防ぐための内定者とのコミュニケーションのとり方や、研修講師をするための相手に伝わる話し方などが挙げられます。 こういった高度なコミュニケーションスキルは、人材確保や社員の能力向上にも繋がるため、結果的に企業の成長に大きなインパクトを与えることになります。
02人事の研修内容やプログラム
前述した通り、人事の業務は多岐にわたりますので、全て理解させるには多くの研修を行う必要があります。 外部で行われている研修でも、人事の業務を細分化して複数回に分けて実施されることがほとんどです。 ここでは、主な研修内容やプログラムを紹介しますので、社内で研修を実施しようと考えている方も参考にしてみてください。
人事部としての心構え・コミュニケーションのとり方
人事部に配属されたばかりの社員に、必要な考え方について指導する研修です。具体的なスキルというよりも、マインドセットの部分になります。 人事部は採用現場において企業の顔とも言える存在です。昨今ではSNSが普及していますので、応募者などの社外の人に対して不適切な態度をとってしまうと、その悪評はすぐに広まり、今後の採用活動に支障をきたしてしまう危険があります。 そういったリスクを排除するためにも、人事に必要な考え方、適切なコミュニケーション方法などを理解・浸透させておいたほうがよいでしょう。
人材採用における面接官としての基礎
採用面接における全体的な流れといった基本的な知識や、応募者の本音を引き出すための有効な質問方法といったコミュニケーションのノウハウを学びます。 昨今の新卒や中途での応募者の特徴は変化してきているので、トレンドに合わせた面接の知見を得られるような内容が望ましいです。 また、外部での研修には盛り込まれていますが、社内で実施する場合にはロールプレイングを実施すると、より効果的な研修になります。
労働法に関する基礎知識
人材の募集から採用までの方法や、就業規則、雇用形態と労働契約など、社員として契約を取り交わす上での法的な基礎知識だけでなく、採用や労働環境に関する紛争とその対応方法も学びます。 必要な知識を体系的に網羅できるので、人事部に配属されて基礎が固まっていない社員にはメリットの大きい研修内容となっています。
社員の育成・研修方法
採用した社員の定着を図ったり、研修の効果をより高める企画・設計方法について学びます。 具体的には、社員それぞれに合ったキャリアプランの設定方法や、学習目標の構造化から研修プログラムの設計方法などです。 年次の高い社員と、今の若手では考え方や悩みも大きく異なります。そういった特徴を加味しながら育成・研修方法を設計し、より企業に貢献できるような自立した社員を育てるための研修になります。
03人事の研修方法
研修内容を考えるにあたっては、企画者と受講者の視点から見る必要があります。 ここでは主な3つの研修方法とその特徴を紹介するので、どの方法が自社に合っているのかを検討してみてください。
OJT
実際の業務を通じて必要な知識やスキルを身に着ける方法で、多くの企業が取り入れています。 上司や先輩社員が教育担当として着いてくれるので、受講者からするとすぐにフィードバックを受けられることに加えて、実際に業務に取り組んで学ぶことによる即戦力としての能力向上が期待できます。 一方で、上司や先輩社員によっては教育の質にムラがあったり、法的な知識などを体系的にインプットすることができないため、基礎知識がない状態ではOJTだけで育成することは非常に難しいと考えられます。
OFF-JT
セミナーや研修に参加して知識をインプットする研修方法で、集合研修とも呼ばれます。授業形式で行われ、必要な知識を体系的に整理しながら学ぶことが可能なので、人事部に配属されたばかりの社員を教育するのに適しています。 ただし、企画者としては研修会場を抑える必要があることや、受講者のスケジュールを考慮して日程を調整する手間がかかるだけでなく、外部の研修を利用する場合には別途で費用が必要となります。 また、受講者としてはインプットがメインで業務イメージがつかみづらいという特徴があります。 そのため、OFF-JTでインプットした内容をOJTでブラッシュアップするというような、ブレンド型の研修を設計することでより効果が期待できます。
eラーニング
eラーニングとは、インターネットを利用した学習形態のことでPCやスマートフォンで動画講義を視聴してインプットします。 インターネットさえ繋がればいつでも学習ができるので、企画者からすれば会場を抑えたり日程調整を行う手間がかかりません。 また、研修向けパッケージを提供している企業も多く、料金も数千円〜と外部の研修と比較すれば安価で利用できます。 また受講者からすると、OFF-JTのために自分の業務を中断する必要がなく、業務に支障をきたしにくいというメリットがあります。 集合研修をするほど予算に余裕がない場合や、人手不足でOFF-JTのために業務から離れられては困るという場合には、役立つ研修方法であると言えます。
04人事の研修におすすめの研修動画を紹介
Schooビジネスプランでは企業の人材育成をeラーニングで支援するためのパッケージを提供しています。 ここでは、人事の研修を考えるうえで役立つ授業をいくつかご紹介します。
人事研修に関するSchooの授業1:はじめての戦略人事〜もし戦略人事の責任者に就任したらどうする?〜

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株式会社モチベーションジャパン 代表取締役社長
人の気持ちや心の動きを重視し、心理面からアプローチする経営コンサルタント。リクルートでは、組織人事コンサルタントとして活躍。ファーストリテイリングでは、執行役員人事総務部長、執行役員マーケティング&コミュニケーション部長を歴任。ソフトバンクでは、ブランド戦略室長。福岡ソフトバンクホークスマーケティング代表取締役として球団立上げを行う。現在は、経営、人事、マーケティングのコンサルティング企業である株式会社モチベーションジャパンを創業。国家資格1級キャリアコンサルティング技能士、キャリアカウンセリング協会認定スーパーバイザーとして、キャリアコンサルタントの育成にも力を入れている。著書『人間心理を徹底的に考え抜いた「強い会社」に変わる仕組み』(日本実業出版社)
はじめての戦略人事〜もし戦略人事の責任者に就任したらどうする?〜を無料で見る
人事研修に関するSchooの授業2:サイバーエージェントに学ぶ人事養成コース -人材育成編-

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株式会社サイバーエージェント 取締役 人事統括
上智大学文学部英文学科卒。 株式会社伊勢丹(株式会社三越伊勢丹ホ ールディングス)に入社し、紳士服の販売とECサイト立ち上げに従事したのち、1999年株式会社サイバーエージェントに入社。 インターネット広告事業部門の営業統括を経て、2005年人事本部長に就任。 現在は取締役として採用・育成・活性化・適材適所の取り組みに加えて、 「最強のNo.2」「クリエイティブ人事」「強みを活かす」など複数の著作出版や アメーバブログ「デキタン」、フェースブックページ「ソヤマン(曽山哲人)」をはじめとしてソーシャルメディアでの発信なども行っている。
「サイバーエージェントに学ぶ人事養成コース -人材育成編-を無料で見る
人事研修に関するSchooの授業3:採用競争力を高める採用コミュニケーションの原理原則
3.受講者の学習状況を把握し、人材育成に役立てることができる
Schooビジネスプランには学習管理機能が備わっているため、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、受講者がどんな内容の講座をどれくらいの長さ見ていたのかも把握することができるため、社員のキャリアプランの傾向を掴むことも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面では受講者それぞれの総受講時間を管理者が確認できるようになっており、いつ見たのか、いくつの講座を見たのか、どのくらいの時間見たのか、ということが一目でわかるようになっています。

さらに、受講履歴からは受講者がどのような分野の動画を頻繁に見ているかが簡単にわかるようになっており、受講者の興味のある分野を可視化することが可能です。これにより、社員がどのようなキャリアプランを持っているのかを把握できるだけでなく、社員のモチベーションを高めながら人材育成するためのヒントを得ることができます。
さらに、社員に自己啓発を目的として受講してもらっている場合、社員がどのような内容の授業を受講する傾向があるのかを把握できるため、社員のキャリアプランを把握することができます。
05まとめ
- ・人事部の役割は労働者の意識の変化などにより、社員一人ひとりへのケアが必要になったり、多様な働き方に対する柔軟な対応が必要になってきている。
- ・人事の研修を行う目的には、人材管理の基本的な知識を学ぶことや、研修講師などとしての高度なコミュニケーション能力を養うことが挙げられる。
- ・実際の研修方法としては、アウトプットに特化したOJT、インプットに適しているOFF-JT、eラーニングがある。どの研修方法にも良し悪しがあり、自社に適した研修方法を取り入れるか、組み合わせて実施すると効果的である。
- ・人事の研修内容やプログラムの例には、労働法に関する基礎知識、採用面接における面接者としての基礎、社員育成・研修の企画や設計の方法などがある。
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・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など
