公開日:2022/01/21
更新日:2023/03/18

ベテラン社員向け研修の必要性とは?研修テーマや注意点について解説する

ベテラン社員向け研修の必要性とは?研修テーマや注意点について解説する | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

企業成長には、自社内の人材育成が必要です。人材育成は、決して新入社員だけに必要なわけではありません。企業をより成長させるために、ベテラン社員の研修にいても注目が集まっています。本記事では、ベテラン社員の研修について解説しています。本記事を参考に今後の研修計画の立案に役立ててください。

 

01ベテラン社員に研修が必要な理由とは

ベテラン社員に研修が必要な理由とは、どんな理由なのでしょうか。ベテラン社員にこそ期待できる研修の成果について解説します。どのような視点をもって研修を行うことが必要であるかを理解することは、研修の企画に有効です。研修の企画立案の観点として理解していきましょう。

さらなる技術力の向上を図る

ベテラン社員は既に知識、技術を修得しています。しかし、研修を通して、既に理解している知識や技術を再確認したり、体系立てて整理することができます。また、新たな視点や知識を身に付けることにもつながり、さらなる技術力の向上を図ることも可能です。まずは、研修を通して今ある知識や技術を整理(棚卸)し、新しい知識と技術の習得を行います。技術や知識についての発展が多い分野においては、常に新しい情報を収集していくことは業務を円滑に行うためには必須の事柄です。意識的に、習得ができるような心構えについてもレクチャーしておくことも有効な方法になります。

モチベーションの維持や向上に役立てる

新しい学びの場を提供し、それに参加することは、日常の業務とは異なる環境となります。こうした場においては、刺激を受けることも多く、新たな発見などにもつながり、モチベーションにも大きな影響を与えます。外部の研修などに参加した場合には、外部企業の方とのやり取りを通して、刺激を受けることも少なくありません。こうした場に積極的に参加させることは、モチベーションの向上に役立っていきます。モチベーションの向上には、周囲の環境も大きな要素になることを理解しておくと良いでしょう。特に、高いモチベーションのある方々の中に居ることは、良い刺激となりモチベーション向上に大きく影響します。

新しい視点を持つことができる

研修の場に参加することは、日常の業務から離れることにもなります。また、外部の研修などに参加した場合には、さまざまな経験を持った人との意見交換も実施できます。社内における研修においても、違う部署や役職の方とのディスカッションの場では、新たな気付きを得られることも多く、業務における新しい視点につながる可能性も高くなります。こうした新たな気付きは、日常のビジネスプロセスの改善や新たなサービス創出のきっかけになることも多いため、企業成長につながる期待を持つことができます。

 

02ベテラン社員に研修を行う際の注意点とは

次に、ベテラン社員に研修を行う際の注意点について解説していきます。研修を行うには、どのような注意を意識した方が良いのでしょうか。効果的な研修となるようにするために注意した方がいい点として理解することで、よりよい研修になる工夫を行っていくようにしましょう。

研修に抵抗する社員への動機付け

ベテラン社員は、社歴も長く自分自身の知識や技術に誇りを持っている方も多くいます。そのため、今を変えるための研修などと理解された場合には、研修への参加に抵抗を示す方も出てくる可能性があります。今までの自分たちの経験を否定されたと考えてしまうと、研修への参加率、理解度も低下してしまう要因になってしまいます。こうしたことを避け、より効果的な研修とするには、研修の目的や何を学んで欲しいかなどの理解を促す必要があります。この時、今までの経験を活かし、よりよいサービスを構築するなど、持っている経験や技術を活かすことを前提に説明すると良いでしょう。研修へ参加する意欲が高くなることで、よりよい結果を導き出せると理解して、一人一人に説明をすることが必要です。

知っているからという気持ちを切り替える

研修の内容については、既に知っていることが含まれる場合も多くあります。こうした内容ばかりになると、知っているから聞かなくてもいい、真剣に聴く必要はないと考えてしまいがちです。こうならないためには、何故、知っていることを説明するのかを補足すると良いでしょう。研修においては、知っていることを敢えて説明し、考え方の整理を行うことや、棚卸をすることも必要です。こうした理由を明確にした上で、研修を進めていくと有効です。また、知っていることばかりではなく、他社の事例や最新技術なども研修内容に含み、新しい発見ができることも研修を計画するうえで重要です。そうすることによって、研修への参加意識が高まり、より積極的な意見交換などを促すことができるでしょう。

固定概念を取り去る必要がある

ベテランになれば、ベテランになるほど、経験値が高く業務に対する考え方が確立されている可能性があります。このように、固定概念を持ってしまっていると、研修で学んだ新しい知識は、必要ない、実際には使えないと考えてしまうことも少なくないでしょう。こうなってしまうと、研修を実施する意義が薄れてしまいます。そうならないためには、まず、固定概念を取り去る研修はワークを行い、より効果の高まる研修を実施していくことが必要です。

 

03研修テーマの主な事例とは

実際に研修を行うには、どのようなテーマが有効なのでしょうか。次に、研修を行うテーマについてご紹介していきます。研修を行う際には、研修計画を立案し計画的な実施を行う必要性がありますが、その際に盛り込む研修テーマについて参考にしてください。研修を行う際には、テーマの選定についても十分に検討して決めていくようにしましょう。

モチベーション向上・意識向上

業務を行うには、高いモチベーションを維持していることは大きな成果を導く要素になります。常にモチベーションを維持することは難しく、企業においても課題として捉えていることも少なくありません。研修においては、モチベーションの維持の仕方、高いモチベーションとは何か、維持することで得られる効果について学ぶと良いでしょう。高いモチベーションを保有する社員が多い組織は、周囲にも良い影響を与え、組織全体の生産性の向上につながる可能性が高いため、企業の成長に必要不可欠な要素です。モチベーションは、人の内からでる要素であるため継続力が高く良い影響を長期に渡り与え続けることが可能になります。

組織力の強化

業務の成功には、組織力が必要不可欠です。ベテラン社員の役割は、組織のマネジメントを担うことも期待されています。常に、コミュニケーションを取り、協力意識のある組織であれば効果的な業務運営を期待することが可能です。こうした組織力を強化するためには、ベテラン社員の育成が必要不可欠です。ベテラン社員が率先して組織のあり方を考えることは、全体のマネジメント力を上げるだけではなく若手社員の育成にも良い影響をあたえ、人材育成の面での強化にもつながります。このように、組織力の強化を図る事ができれば、良い製品やサービスを提供することにもつながる期待効果を持つことができます。

0ベース思考

固定概念を無くす研修に「0ベース思考」があります。固定概念に囚われていると、新しいサービスや画期的な新商品の発明の疎外要因となってしまいます。また、新しい技術などの研修においても理解度を疎外する可能性を高めるため、固定概念を取る研修は早期に行うことが必要です。0べ―ス思考の研修においては、自分が持つ固定概念の大きさや人の考え方と自分との違いなどを理解することができます。研修を通して、人と自分には考え方に違いがあること、自分の持つ固定概念の強さについてを理解することが可能です。こうした自己理解は、日常の業務にも役立つ内容となります。

ロジカルシンキング

課題発見だけではなく、物事を簡素化して考える手法となるロジカルシンキングについてもベテラン社員にお勧めの研修テーマです。現場で起きる問題の早期解決や再発防止、業務の効率化を促進するために役立つロジカルシンキングを身に付けることで、効率のよい業務の促進が期待できます。また、トラブル時の早期対応や早期解決については、顧客からの信頼度に大きく影響する事柄であるため、ベテラン社員だけではなく若手社員にも習得することが有効な研修テーマです。ベテラン社員が学習することで、若手社員へのレクチャーも可能になるため、研修テーマに盛り込みたい内容の一つとなります。

 

04研修をスムーズに行うために必要な準備とは

次に、研修をスムーズに行うための準備として実施しておきたい事柄について解説します。研修は、ただ行うのではなく、体系だった準備を行うことで、より効果を促進することができます。準備についても、計画的に行うことでより効果を高めた研修を実施していきましょう。

キャリアマップの整備

研修を行うには、まずキャリアマップの整備を行うことから開始します。キャリアマップの整備には、ベテラン社員だけではなく若手社員も含めた体系だった研修テーマなどを整備する必要があります。研修においては、年数やポジションにより必要なスキルを定義したキャリアマップをもとに研修を実施すると効果的です。研修については、さまざまなテーマが想定されるため、研修の有効性を高めるためにキャリアマップに合わせて研修マップも合わせて整備しておくことで、より効果的に研修を体系立てて整理することができます。

就業規則への記載

研修の実施や目的は、就業規則など社内の規則に明記しておくことが必要があります。周知するための方法の一つとして、整備を行っていきます。規則の整備においては、その目的を明確にすると同時に実施方法や対象などについても整理しておくとよいでしょう。こうすることで、自分がいつ研修受講の対象者となるかなどを把握することにも役立ちます。

社内周知と理解促進

キャリアマップや就業規則などの整備ができれば、社内への周知と理解を促します。研修実施の目的や期待する効果などについても説明を行いますが、研修の参加する前には、研修参加対象者に個別の意識付けも有効です。こうした意識付けを行うことで、研修の学習効果は格段にあがることを踏まえて計画的に実施をしていきましょう。

研修後のフォロー体制の整備

研修の実施は、研修後のフォローまでを整備することで、その有効性は大きく変ってきます。研修後のフォローについては、組織的な対応を行えるように準備を行います。研修後のフォローについては、研修のアンケートによる改善点の発見だけではなく、どう業務に活かしているかについても確認を行うことが必要です。有効性の高い研修については、繰り返し行うなど結果を踏まえて、今後の研修に役立てていきましょう。

 

06ベテラン社員向けの研修ならSchooビジネスプラン

Schooビジネスプランでは約6000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

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1.研修と自己啓発を両方行うことができる

Schooビジネスプランは社員研修にも自己啓発にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自己啓発には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約6000本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自己啓発の双方の効果を得ることができるのです。

2.自発的に学ぶ人材を育成できる

上記でも説明したように、Schooでは約6,000本もの動画を用意している上に、毎日新しいトピックに関する動画が配信されるため、研修に加えて自ら学び、成長する人材の育成が可能です。近年の社会のグローバル化やテクノロジーの進化などにより、企業を取り巻く環境が刻々と変化しています。それに伴い、社員の業務内容や求められるスキルも早いスパンで変化しています。このような予測のつかない時代の中で会社の競争力を維持するためには、社員一人一人が自発的に学び、成長させ続けることができる環境、いわば「学び続ける組織」になることが必要です。

Schooビジネスプランでは、体系的な社員研修だけでなく、自己啓発を通じて自発的に学び、成長できる人材を育成することが可能です。ここではSchooで提供している研修動画の一部をご紹介します。

論理的に聞く力〜「論理的に話す」前に大切なこと

本授業は、普段「わかりやすく説明ができない」「相手に意図がちゃんと伝わっている気がしない」など、コミュニケーションに課題意識を持つ方に向け、論理的に話す以前に意識しておきたい「論理的に聞く力」について学んでいきます。 NG事例などを通して「論理的に聞く」とはどういうことか理解していきます。

 
  • コミュニケーション・スピーチコンサルタント、CCO代行

    福岡のTV局・ラジオ局で年間300日以上の生放送に出演。その経験を元に独立し、現在は企業向けの人材育成研修や人材育成コンサルティング、経営者や元アスリートなどのスピーチコンサルティングを行う。組織活性、営業成績4倍UP、スピーチ力向上による顧客獲得率UPなど成果を上げるためにとことんクライアントに寄り添う。 企業研修:200社以上、個別コンサルティング:300名以上の実績あり。 趣味は読書と音楽鑑賞と筋トレ。無類のチョコレート好き。

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チームワークの教科書

組織でチームの生産性を上げるためには正しいマネージメントやコミュニケーションが必要です。 必ずしもチームのメンバーが同じ歩幅で進んでいない中、モチベーションを維持するのが難しいのも事実です。 チームでのモチベーションの維持に必要なことはなんだど思いますか? この授業は、自らの起業を通して部下のやる気を引き出し、組織を伸ばしながら業績を好転させた経験を持つ早川さんをお招きして、やる気ゼロのメンバーでも心を動かし行動を変え、信頼関係を築き上げるリーダーシップについて実体験を解説いただきながら学んで行きます。

 
  • 株式会社AHGS代表取締役/グローバル起業家

    最終学歴は中卒。15歳から社会人として働き始め、22歳で東証一部上場企業に入社し、27歳で子会社の代表に就任。その後、英語力ゼロで海を渡り30歳でセブ島にて自己資本で起業。立上げ当初は部下のやる気を全く引き出すことができずに赤字続き。半年後には全財産を失うが、リーダーシップとマネージメントの型を一から学びなおした結果、組織を伸ばし業績が好転。現在は250名を超えるスタッフを抱えるベンチャー企業へと急拡大。 日本とセブとオーストラリアの3ヶ国で「英語学校」「日本語学校」「IT開発」「コールセンター」などのサービスを展開する。 また、講演家としても全国で活動中で、2020年2月には東京都庁にて400人を超える聴衆に講演を行う。

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多様性で組織力をアップする これからの上司像

今は、共働きが大半で男性の育休も珍しくありません。また、社会貢献、勉強や趣味、親の介護や子の看護などにより、働く時間と場所に制約のある社員が急増しました。 更にコロナ禍で、働き方を大きく改革させる必要にも迫られました。しかし多くの組織が十分な対応ができず、競争力の低下に歯止めがかからない組織も少なくありません。 「改善されない最大要因が、経営者や上司の固定化した価値観・仕事のやり方・男女の役割意識だろう」と、川島先生は言います。では、現代に求められる新たな上司像「イクボス」はどんな存在なのか、学んでいきましょう。

 
  • NPO法人ファザーリング・ジャパン 理事

    1987年に慶応大学卒、三井物産に入社。上場会社の社長時代、「イクボス式」経営により3年間で利益8割増、株価2倍、残業1/4、社員満足度調査も過去最高に。2016年に独立、NPOファザーリング・ジャパン理事、NPOコヂカラ・ニッポン創業、内閣府・男女共同参画委員、文科省・学校業務改善アドバイザー等を歴任。 子育てや家事(Life)、会社社長や商社勤務(Work)、PTA会長やNPO代表(Social)という3つの経験を融合させた講演が年200回以上。「元祖イクボス」としてNHK「クローズアップ現代」で特集され、アエラ「日本を突破する100人」にも選出。著書「いつまでも会社があると思うなよ」、「職場のムダ取り教科書」。

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3.受講者の学習状況を把握し、人材育成に役立てることができる

Schooビジネスプランには学習管理機能が備わっているため、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、受講者がどんな内容の講座をどれくらいの長さ見ていたのかも把握することができるため、社員のキャリアプランの傾向を掴むことも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方2

管理画面では受講者それぞれの総受講時間を管理者が確認できるようになっており、いつ見たのか、いくつの講座を見たのか、どのくらいの時間見たのか、ということが一目でわかるようになっています。

管理画面の使い方1

さらに、受講履歴からは受講者がどのような分野の動画を頻繁に見ているかが簡単にわかるようになっており、受講者の興味のある分野を可視化することが可能です。これにより、社員がどのようなキャリアプランを持っているのかを把握できるだけでなく、社員のモチベーションを高めながら人材育成するためのヒントを得ることができます。

さらに、社員に自己啓発を目的として受講してもらっている場合、社員がどのような内容の授業を受講する傾向があるのかを把握できるため、社員のキャリアプランを把握することができます。

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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
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・自己啓発への活用方法 など

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05まとめ

本記事では、ベテラン社員の研修をテーマにメリット、デメリットや研修を行う準備について解説しています。研修については、参加を否定的に考える人もいるため、メンタル面でのケアも必要です。こうしたケアを行うことで、効果的な研修を実現し業務に役立てることや企業成長に役立つ研修を実施していきましょう。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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