更新日:2026/05/29

20代のキャリアデザインとは?重要性や流れ、ポイントも解説

20代のキャリアデザインとは?重要性や流れ、ポイントも解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

20代のキャリアデザインとは、将来の働き方や生き方を見据えて、自分の価値観・強み・目標をもとに中長期的なキャリアを描くことです。単に職業を選ぶだけでなく、どのようなスキルや経験を積み、どのような人生を歩みたいかという視点で計画を立てることが求められます。社会の変化が激しい今、20代のうちに自らの方向性を明確にすることは、成長と市場価値の向上、そして充実した人生を実現するための重要なステップです。

 

0120代がキャリアについて悩む理由

キャリアはどの世代にとっても悩みの深いテーマになり得ますが、20代の社員も例外ではありません。人生100年時代を迎え、職業人生が長期化するなかで、20代はこれから長期にわたってキャリアを築いていく必要があります。加えて、キャリア形成の初期段階にある20代は、仕事の選択肢や将来像を模索する場面も多く、選択肢の多さや見通しの立てづらさから不安を抱きやすい時期だといえます。

見通しの立てづらい社会環境

見通しの立てづらい社会環境

現代社会は、環境変化が激しく将来を予測しづらいことから「VUCA時代」と呼ばれています。Schoo for Businessの授業『キャリアの現在地を知り、キャリア自律へ動き出そう』に登壇する古屋星斗先生は、東京商工リサーチが公表した「2022年に倒産した企業の平均寿命は23.3年」という調査をもとに、新卒で入社した企業に定年まで勤め続けることを当然の前提とはしづらくなっている状況を解説しています。こうした先行きの見えにくい環境では、「自分は将来にわたって働き続け、生活を支えていけるのか」という不安が生まれやすくなります。

キャリアの多様化

現代は、かつて日本で広くみられた「終身雇用」を前提にしづらくなっています。総務省の「労働力調査」によると、2025年の転職者数は330万人となるなど、転職を経験する人も少なくありません。また高年齢者雇用安定法の改正で「70歳までの就業機会の確保」が事業主の努力義務とされるなど、職業人生は長期化する傾向が見られます。働き方についても正社員・業務委託・派遣・起業などさまざまな形態があり、人によってキャリアの築き方は多様です。こうした変化は選択肢が広がるという側面もありますが、同時に「分かりやすいロールモデル」が見いだしにくくなることにもつながります。

 

0220代によくあるキャリアに関する悩み

20代は、自身のスキルや将来の働き方、やりたいことや強みの不明確さなど、多様なキャリアの悩みに直面しやすい時期です。日々の経験と内省を通じて、自分らしい方向性を見つけることが求められます。

市場価値につながるスキルを身につけたいという悩み

20代の若手社員は、将来にわたって長期的にキャリアを形成していく必要があるため、成長に対する意識が高い傾向があります。パーソル総合研究所の「20代社員の就業意識変化に着目した分析(2022)」では、20代前半社員が仕事選びで重視するポイントとして「色々な知識やスキルが得られること」などの自己成長に関する項目が上昇傾向にあることが紹介されています。20代の学習・自己啓発実施率も過去5年間で微増傾向にあり、他年代と比べて最も高いとされています。

今の仕事でいいのか不安という悩み

今の仕事でいいのか不安という悩み

Schoo for Businessの授業『キャリアの現在地を知り、キャリア自律へ動き出そう』では、「今の仕事を続けていていいのか不安」という悩みを抱える若手社員が少なくないことを紹介しています。より具体的には、「このまま所属する会社で仕事をしていても、成長できないのではないか」「自分は他の会社や部署で通用しなくなるのではないか」「学生時代の友人や知人と比べて差をつけられているのではないか」といった不安です。職業人生の長期化や、自律的なキャリア形成への必要性を背景に、見通しが立ちにくい未来に対してできるだけ安心できる状態を作りたい、という悩みだと言えるでしょう。

やりたいことがわからないという悩み

自律的にキャリアを形成していく上で大切なのが、自分自身の価値観を明確にすることです。自分の好きなことや興味関心を踏まえてキャリアの目標を定められることが理想ですが、その反面「やりたいことがわからない」と感じることは焦りや悩みにつながりやすくなります。また、好きなことややりたいことがあったとしても、それが必ずしも今の仕事と接続しているとは限りません。

自分の強みがわからないという悩み

自分の強みがわからないという悩み

Schoo for Businessの授業『私、このままで大丈夫?悩む人のキャリアの見つけ方』に登壇する有山徹先生は、キャリアの代表的な悩みとして「自分の強みが分からない」を紹介しています。特に日本では謙虚さを大切にする価値観に触れてきた人も多く、自分の特徴や特性を強みとして周囲に伝えることに苦手意識を感じる人も少なくありません。また、強みは自分では自然にできてしまうため、本人にとっては当たり前に感じられることがあります。


 

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0320代のキャリアデザインの重要性

20代でのキャリアデザインは、仕事だけでなく人生全体の満足度を高め、自己分析を通じて将来必要なスキルを明確にすることで、市場価値向上にもつながります。

人生全体の満足度を高める

人生全体の満足度を高める

キャリアとは、必ずしも「仕事」だけを指すのではありません。Schoo for Businessの授業『私、このままで大丈夫?悩む人のキャリアの見つけ方』では、キャリアを「これまでの経験すべて(ビジネス・ライフの軌跡)であり、これからを生きる羅針盤(未来戦略)」と紹介しています。このような視点でキャリアを考えると、キャリアデザインとは人生そのものをより良くするための戦略設計とも捉えられます。社会人経験が比較的浅い20代のうちから幅広い観点で自身の価値観を棚卸しし行動につなげていくことは、個人の幸福と長期的なキャリアの成功を双方に役立つ可能性があります。

市場価値を高める

近年、AIの普及といった変化を背景に、労働者の保有スキルと労働市場で必要とされるスキルのギャップが課題視され、リスキリングが注目を集めています。リスキリングをはじめとしたスキルの習得・更新は、目標を立て、そこから逆算して行動をしていかなければ十分な成果につながりにくい場合もあります。キャリアデザインを通じて自身の進みたい方向性と社会の変化の方向性をすり合わせることは、結果として自分自身の市場価値を高める行動につながりやすいと言えるでしょう。

 

0420代のキャリアデザインの流れ

20代は他世代に比べて社会人経験が短い傾向があります。そのため、キャリアデザインでは最初から明確な正解を出そうとするのではなく、現時点での仮説を置き、経験を重ねながら見直していく姿勢が大切です。

自己分析でやりたいこと・できることを言語化する

キャリアデザインの第一歩は、自己分析によって価値観やスキルを棚卸しすることです。例えば使いやすいフレームワークの一つに「Will Can Must」があります。Will Can Mustとは「やりたいこと(Will)」「できること(Can)」「すべきこと・役割(Must)」の3つの視点から、現状を整理する手法です。

市場理解を深め、求められることを把握する

特に「仕事」について考える際には、社会が進む方向性や市場についての理解を深め、ニーズを捉えることも大切です。新たにスキルの獲得に向けて学ぶのであれば、これから需要が拡大する可能性が高い領域を選択することで、学びを実際の仕事に結びつけやすくなるでしょう。

整理した情報をもとに目標を設定

自己分析と市場分析の内容をもとに目標を立てます。現時点で厳密なキャリア目標を立てることにこだわりすぎないことがポイントです。特に現状の業務経験や社歴が浅い場合、経験を重ねることで価値観や物の見方が変わることも珍しくありません。まずは目先1~2年のゴールを設定してみるとよいでしょう。

行動計画を立てる

行動計画を立てる

目標が具体化したら、次はその実現に向けた行動計画を立てていきます。Schoo for Businessの授業『ラグビーから学んだ「目標を達成するための逆算思考と段取り力」』に登壇する二ノ丸友幸先生は、行動計画を立てる時には目標から逆算し、例えば「目標期限の3か月前にはこの状態」のように、時系列で中間目標を整理することが大切だと解説しています。

定期的な振り返りと軌道修正を行う

キャリアデザインは一度作って終わりではなく、定期的な見直しと軌道修正を行うことが前提です。振り返りは「短期的な目標の進捗確認」と「中長期的なキャリアデザイン全体の見直し」の2つに分けて行うとよいでしょう。週単位や月単位などの短いスパンと、年単位の価値観・方向性の点検を組み合わせることも有効です。

 

0520代がキャリアデザインをする上でのポイント

スモールステップを重視する

スモールステップを重視する

Schoo for Businessの授業『キャリアの現在地を知り、キャリア自律へ動き出そう』に登壇する古屋星斗先生は、仕事や社会で大きな活躍をする人は共通して日常の小さな活動を行っていることを解説しています。授業では「小さな活動」として「自分の興味をオープンにして周囲に話す(自己開示)」「応援してくれそうな場で相談する(エネルギーを受け取る)」「自分がわかる分野を深掘りする(目的のある探索)」「諦める前にまず試してみる(試行)」「やったことをスマホでメモする(内省・振り返り)」の5つを紹介しています。今自分にできる小さな行動を積み重ねることは、キャリアへの前向きな見通しを持つことや、自分独自の専門性・機会を広げていくことにつながる可能性があります。

戦略的に専門性を確立する

一般にある分野で専門性を身につけるには一定の時間と努力の投資が必要です。現代は働く人自身が主体的にキャリアを考え、必要な学びや経験を選び取っていく「キャリア自律」が重視される時代です。社内公募、プロジェクト参加、研修、副業、越境学習など、現在の業務だけでは得にくい経験に触れる機会を主体的に探すことも選択肢になります。

ジョブクラフティングの観点を身につける

新卒一括採用といった雇用慣行があるように、20代のキャリア形成は必ずしも自分の意思だけでコントロールできるものではなく、配属や担当業務が思い通りにならないこともあるでしょう。Schoo for Businessの授業『今の仕事を前向きに捉える』に登壇する垣内秀賢先生は、ジョブクラフティングを「個人が自ら仕事の内容や関係性、捉え方を能動的に変化させ、自身にとってより意味のある仕事に作り変えていく行動」と紹介しています。環境に依存せず、自ら仕事を創り変える姿勢が、キャリアの主体性を育む鍵となります。

偶然を計画的に活かす

偶然の機会が意図せぬキャリアのターニングポイントになることがあります。このような考え方は「計画的偶発性理論」と呼ばれ、キャリアは本人が計画した通りに進むだけでなく、予期しない出来事にも大きく影響されるとされています。偶然の経験を単なる偶然で終わらせず、学びや機会として捉え直すことが大切です。「好奇心」「持続性」「柔軟性」「楽観性」「リスクテイキング」の5つの要素を持ち続けることで、キャリアの選択肢が広がりやすくなります。


 

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06企業ができる支援策とは

キャリアデザインを進める上で、所属企業の役割は大きいと言えるでしょう。個人が目指すキャリアと担当業務が結びついていることは、働く本人の納得感や満足感につながり、ワークエンゲージメントの向上にもつながる可能性があります。以下では、企業が20代社員のキャリアデザインを支援するための施策を紹介します。

定期的なキャリア意向のすり合わせ

キャリアデザインを適切に支援するためには、働く本人のキャリア志向や興味関心を把握し、その視点から現在の業務の意義づけや将来的な業務設計を行うことが重要です。上司との1on1やキャリア面談、人事面談、メンタリングなど、キャリアについて対話する機会を定期的に設けながら、従業員本人と信頼関係を構築し、継続的に伴走することが重要です。

キャリアデザイン研修

キャリアデザインには、自身の経験や価値観を棚卸しする内省力や、目標から逆算して行動計画を立てる設計力など、さまざまなスキルが求められます。キャリアデザイン研修を実施し、基本的な進め方やノウハウについて予め習得する機会を設けることは有効な手段の一つです。また20代社員向け、40代社員向けなど、年齢で区切って研修設計をすることも効果的です。

成長機会の提供

社会人の能力開発では、経験からの学びが重要だとされています。70:20:10モデルでは、学びの多くは現場での経験から得られるとされます。キャリア目標を実現していくためには、日々の仕事において目標とつながる経験機会を設計することが重要です。1on1や面談を通じて本人の希望する方向性を確認するとともに、仕事を通じた成長機会を意図的に提供することで、モチベーションの向上やパフォーマンス向上も期待できます。

 

07キャリアデザインに役立つSchoo for Business

Schoo for Business

オンライン研修/学習サービスのSchoo for Businessでは約9,000本の講座を用意しており、DXほか様々な種類の研修に対応しています。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 9,000本
(新規講座も随時公開中)
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,650円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております
 

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20代のキャリアデザインに役立つ講座

ここでは、Schoo for Businessの講座から、20代のキャリアデザインに役立つ講座を紹介します。

『ゆるい職場』の著者が解説 ‐ 20代で差がつくキャリア

『ゆるい職場』の著者が解説 ‐ 20代で差がつくキャリア

この講座は、不確実性の高い令和時代における20代のキャリア観を学べる内容です。将来の方向性に悩む若手社会人や、若手人材の定着・育成に課題を感じている企業担当者におすすめです。講師の古屋星斗先生が、20代が抱える「やりたいことがわからない」「将来が不安」といった悩みの背景を解説し、キャリア自律のヒントを紹介します。

『ゆるい職場』の著者が解説 ‐ 20代で差がつくキャリアを詳しく見る

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

キャリアの"これから"を武器にする

キャリアの\

この講座は、「この先どうすればいいのか」とキャリアに迷いを感じている20代におすすめです。ジョブクラフティングの基本的な意味や方法を学び、今の仕事を前向きに捉える視点や、偶然の出来事をキャリアのチャンスに変える考え方の習得を目指します。

キャリアの"これから"を武器にするを詳しく見る

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

私、このままで大丈夫? 悩む人のキャリアの見つけ方

私、このままで大丈夫? 悩む人のキャリアの見つけ方

将来への漠然とした不安を抱く20代におすすめしたいのが、本講座です。変化の激しい時代において、自分の経験を「キャリア資本」として価値化し、理想と現実のギャップを埋める行動計画の立て方を学びます。やりたいことの見つけ方や、強みにとらわれないキャリア形成の考え方など、キャリアの可能性を広げるための実践的なヒントが得られる内容です。

私、このままで大丈夫? 悩む人のキャリアの見つけ方を詳しく見る

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人生の軸から描く、これからのキャリアデザイン

人生の軸から描く、これからのキャリアデザイン

会社主導のキャリアパスに沿って働いてきたものの将来に不安を感じている20代後半〜ミドル層におすすめしたいのが本講座です。人生全体の視点からキャリアを捉え、価値観や譲れない軸を整理する方法を学びます。「ライフキャリアレインボー」や「キャリアアンカー」を活用し、自分らしい働き方や生き方を描く力を身につける内容です。

人生の軸から描く、これからのキャリアデザインを詳しく見る

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福田萌子さんに聞く 自分らしさについての20の質問

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初代バチェロレッテとしても知られるモデルの福田萌子さんをゲストに迎え、人生やキャリア、自分らしさに関する「20の質問」に答えてもらう形式で、現代社会で自分らしく生き抜くための考え方や実践のヒントを学びます。他者の経験や言葉から、自信を持って選択する力や自己肯定感を高める方法を身につけられる内容です。

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08まとめ

20代のキャリアデザインは、自身の価値観や強みを理解し、将来の目標に沿ったスキルや経験を計画的に積むことが重要です。一方、環境として情報過多に陥りやすいことや、社会人としての経験不足、相談相手の不在といった課題を抱えやすい傾向があります。そのため長期的な計画を緻密に立てることを目指すよりも、まずは近い未来の目標を立ててみることや、日々の小さな行動を積み重ねていく意識を持つと良いでしょう。また、企業による支援では、従業員本人の意向を把握し、対話の機会や研修、仕事を通じた成長機会の提供などを組み合わせることが、キャリアデザイン支援の観点から大切です。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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