公開日:2021/05/28
更新日:2022/08/19

ハラスメント防止研修とは?内容やポイントを解説

ハラスメント防止研修とは?内容やポイントを解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

新聞やテレビで「ハラスメント」という単語を聞かない日はないほど、ハラスメントに関する問題が起きています。こうした中、企業においてもハラスメントに対する対策を講じることは必須であり、企業責任でもあります。本記事では、「ハラスメント防止研修」をテーマにハラスメントの種類や研修概要、ハラスメント防止研修を実施する際のポイントについて解説していきます。

 

01ハラスメント防止研修とは

ハラスメントとは、「意識的または無意識的に特定、不特定多数に対し不快な思いをさせる、苦痛を与える、居心地が悪とを感じさせる行為」のことを指します。現在では、多くのハラスメント行為が定義されており、研修を実施して防止に取り組む企業が多くなっています。

ハラスメント研修が必要な理由

ハラスメント防止には、従業員一人一人がハラスメントは危険行為であることを理解し、ハラスメント防止の行動を起こす必要があります。この行動をするために、企業は積極的にハラスメント研修を実施し、ハラスメントが起きない環境作りを行う必要性があります。

国もハラスメント対策に取り組んでいる

国も職場でのハラスメントの防止を目的として2020年6月に「労働施策総合推進法」の改正を行い、パワーハラスメントの防止措置を事業主に義務付けました。大企業・中小企業問わず適用されるため、ハラスメント防止研修を実施するといった、対策を講じることが求められているのです。

▶︎参考:厚生労働省|職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント

 

02ハラスメント防止研修のテーマ

ハラスメント防止研修を実施するには、どのようなテーマを選定したらいいのでしょうか。次にハラスメント防止研修で選定していくテーマをご紹介します. す。ハラスメント研修の実施には、自社においてテーマの優先順位を決めて取り組んでいきましょう。

セクシュアルハラスメント

セクシュアルハラスメントは「相手方の意に反する性的な言動」により、労働者個人の尊厳を不当に傷つける行為です。セクシュアルハラスメントがあることで、就業環境の悪化や、能力損失に繋がります。職場全体の秩序にも影響するため、ハラスメント防止研修でのテーマとしての優先度は高くなります。以前であれば、男性から女性に起きていたセクシュアルハラスメントですが、現在は女性から男性に対して行われるため性別は関係なく実施する必要があります。

  • 【セクシュアルハラスメント例】
  • ・不必要に髪や肩、胸、腰など身体を触る
  • ・交際関係や性的な事実関係を尋ねる
  • ・「男だから」「「女性だから」など、固定的な価値を押し付ける

パワーハラスメント

パワーハラスメントは、「職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる」ハラスメントを指します。企業内におきやすいハラスメントと言われておりハラスメント防止研修では優先度は高くなります。現在では、逆パワハラと呼ばれる部下から上司への事例も多く発生しているため、従業員全てが起こす可能性のあるハラスメントです。

  • 【パワーハラスメント例】
  • ・月間目標を達成できなかった社員を、職場内において大声で怒鳴りつける、罵る
  • ・特定の社員に足して挨拶をしない、声をかけない
  • ・部下の評価を意図的に下げる、昇格させない
  • ・能力にあっていない仕事しか与えない
  • ・家族を侮辱する

モラルハラスメント

モラルハラスメントとは、「身体的な苦痛ではなく、精神的な苦痛を与えることによる嫌がらせ」の全般的な呼び方です。無視や人格を傷つけるような言葉を使い人の心を傷つける行為を無自覚で行っている場合も多いため注意が必要なハラスメントになります。

  • 【モラルハラスメント例】
  • ・相手の意見にことごとく反論する、拒絶する、無視する
  • ・意図的に実行不可能な仕事を任せる
  • ・劣等感を感じる発言や自信喪失につながる発言をする

アルコールハラスメント

アルコールに関する嫌がらせが、アルコールハラスメントです。「職場や人間関係の立場を利用してアルコールの多量摂取の強要、飲めない人への配慮を欠く行為」を指します。お酒を飲ませることや、酔った勢いでの迷惑行為も含まれ強制的に飲み会に参加させることもアルコールハラスメントです。

  • 【アルコールハラスメント例】
  • ・圧力をかけ、飲ませる(断る余地を与えない)
  • ・無理に一息で酒を飲み干すこと、早飲みさせる
  • ・酒類以外の飲み物を用意しない、飲ませない

マタニティハラスメント

「妊娠」「出産」「育児」などを理由とする解雇、雇い止めや、降格、減給など従業員に不利益な扱いを行うこと。妊娠中の人材への配慮を欠き肉体的、精神的な苦痛を与えることを指します。育休産休を取得させないなどもマタニティハラスメントに含まれます。

  • 【マタニティハラスメント例】
  • ・妊娠による退職勧告
  • ・妊娠すれば早く帰れるなどの発言を行う
  • ・産休後の時短勤務などに対して迷惑などの発言を行う

パタニティハラスメント

育児をしている男性に対してのハラスメントをパタニティハラスメントと呼びます。育児は女性がするものなどの価値観を押し付け精神的に苦痛を与えることです。

  • 【パタニティハラスメント例】
  • ・育児は女性がするものという価値観を押し付ける
  • ・育児休暇取得を拒む、否定する発言を行う
 

03ハラスメント防止研修の具体的な内容例

ハラスメント防止研修のテーマは多岐に渡りますが、具体的にどのような研修内容を企画すれば良いのか、ここで解説します。

ハラスメントの定義を学ぶ

まずはハラスメントの種類や定義について学び、通常のコミュニケーションの取り方とハラスメントの違いを理解してもらいます。 ハラスメントに対する認識は人それぞれであることは少なくありません。そのため、研修を通してどのようなハラスメントがあるのかという認識を統一させておく必要があります。

ハラスメントの現状について学ぶ

ハラスメントが起こりやすい職場環境やマネジメントについて実例や被害を交えながら学ぶことも重要です。特に管理職が対象の場合は、自分のマネジメントがハラスメントを起こしやすくしているかどうか振り返る機会になるでしょう。

ハラスメントの影響について学ぶ

ハラスメントを受けたことで、従業員が退職してしまったり、最悪の場合には自殺や裁判などに発展するケースもあります。大きな問題となれば、企業としての信用を落としてしまうことも考えられるでしょう。 そのため、ハラスメントにより、企業やハラスメントの被害者や加害者にどのような影響があるのかも学んでおく必要があります。

ハラスメントの防止方法について学ぶ

職場の全員が気持ちよく働けるよう、ハラスメントの防止方法も学んでおきましょう。ここでは、ハラスメントにならないための対策はもちろんのこと、された場合や他の人がされているのを見ている場合の対応方法も同時に学んでおくと良いでしょう。 それぞれの立場で、どのように行動することが適切なのかを理解しておくことが重要です。

ハラスメントに関する社内ルールについて学ぶ

すでにハラスメントに関するルールを社内で設けている場合は、研修を通じて改めて理解を浸透させておくことが大切です。ルールだけでなく、相談したい場合はどこに連絡をすれば良いのかなど、社内体制も共有しておくと良いでしょう。

 

04ハラスメント防止研修の実施ポイント

次にハラスメント防止研修を実施する際のポイントをご紹介します。今後、ハラスメント防止研修を行う際には、いくつかの観点に注意して実施をする必要があります。ハラスメント防止研修は、従業員が理解し行動に定着するまでに時間を要すため、繰り返し実施をしていく必要がある点を理解して実施していきましょう。

経営者からのメッセージ発信

「社内でのハラスメントを撲滅する」「ハラスメントがない従業員に優しい会社になる」などの決意やメッセージを経営者から発信し会社の風土改革を推進します。ハラスメントがない会社になる、会社であり続けるという経営者の強い決意を従業員に示し経営者自らが率先して行動することで社内へ影響をあたえ風土改革を行っていきましょう。

アンケートなどの現状調査

社内でハラスメントが起きているかについての状況確認もハラスメント防止研修には必要な要素です。ハラスメントが実際におきている場合には、その対応を優先する必要がありますが、ハラスメント防止研修の早期導入も必要となります。アンケートによる現状調査は、1度だけではなく年に1回、半年に1回などの周期を設け継続して実施していくことにしましょう。

繰り返し行うことの重要性

ハラスメント防止研修は繰り返し行う必要があります。ハラスメントが起きてしまうことでの企業リスク、従業員リスクを勘案しても継続的に実施する必要があり、繰り返し行うことで風土の定着、行動の定着化を推進します。アンケートなどの結果で注意すべき事項があれば、それを踏まえた内容を臨時で行うなど臨機応援に実施していきましょう。

 

05Schooのハラスメント防止研修に関する授業

Schooビジネスプランは約6000本にも上る授業では研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているオンライン学習サービスです。ハラスメントに関する授業も多数ご用意しており、おすすめの内容をここでご紹介します。

「ハラスメントを正しく知る- 全ビジネスパーソン向け」

ハラスメントを正しく知る- 全ビジネスパーソン向け

  • 社会保険労務士法人グラース 代表

    特定社会保険労務士、ハラスメント防止コンサルタント。ダイバーシティ(仕事と育児・介護の両立、多様な働き方、テレワーク導入、女性活躍、ハラスメント防止等)を専門領域としてコンサルティング、研修を多数実施。厚生労働省「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル作成事業」検討会委員をはじめ、多くの公的委員、調査に加わる。

「ハラスメントの対処法 - 管理職向け」

ハラスメントの対処法 - 管理職向け

  • 株式会社Niesul(ニースル)代表取締役/社会保険労務士

    大学卒業後、機械メーカー、コンサルティング会社を経て2010年にニースル社労士事務所を立ち上げ。以来、200社を超える社内制度づくり・働き方改善に関わる。 本音を言える場づくりを大切に、経営者・社員と「ともに」社内制度を作る参加型プロジェクト「みんなでつくる就業規則づくり」、ハラスメント防止のための研修など多数実施。 著書に『「社会人になるのが怖い」と思ったら読む 会社の超基本』がある。YOUTUBE「世界一わかりやすい就業規則」チャンネルを発信中。

「社員を守る、職場におけるセクハラ・パワハラ防止のポイント」

社員を守る、職場におけるセクハラ・パワハラ防止のポイント

  • 四谷労務コンサルティングオフィス

    2009年社会保険労務士事務所開業 2013年特定社会保険労務士 2014年 公益財団法人21世紀職業財団認定「セクハラパワハラ防止コンサルタント」 セクハラパワハラ防止コンサルタントとして、研修や防止規定作り、アドバイスを行い、ハラスメントのない職場を目指しています。

 

研修をしてもその場限り」「社員が受け身で学ばない」を解決!
研修と自己啓発で学び続ける組織を作るスクーの資料をダウンロードする


■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など

Schoo_banner
 

06まとめ

本記事は、ハラスメント防止研修をキーワードにハラスメント防止研修のテーマの紹介や研修の実施手順などを解説しています。ハラスメントは企業運営に大きな障害を生み、従業員の心身を傷つける行為です。ハラスメント研修を実施し、ハラスメント防止を実現していきましょう。

  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE

20万人のビジネスマンに支持された楽しく学べるeラーニングSchoo(スクー)
資料では管理機能や動画コンテンツ一覧、導入事例、ご利用料金などをご紹介しております。
デモアカウントの発行も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

お電話でもお気軽にお問い合わせください受付時間:平日10:00〜19:00

03-6416-1614

03-6416-1614

法人向けサービストップ