公開日:2022/01/18
更新日:2023/08/10

企画力研修とは?対象となる人材と理想的な教育方法を紹介

企画力研修とは?対象となる人材と理想的な教育方法を紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

企画力研修とは、現状の課題解決に向けて、アイデアを企画する能力を育む教育プログラムです。本記事では、企画力研修の必要性に触れながら、企画力に関連するスキルや研修の実施メリットを解説しています。また、研修プログラム例も紹介していますので、人事担当者はぜひ参考にしてください。

 

01企画力研修とは

企画力研修とは従業員がクリエイティブなアイデアを考え、効果的なプロジェクトや戦略を企画する能力を向上させるための研修です。問題解決スキル、市場分析、チームワークの強化などを通じて、独自性と実行可能性を兼ね備えた計画の立案やプレゼンテーションのスキルを養います。結果として、組織の競争力やイノベーション力を高める効果が期待されます。

企画力研修の目的

企画力研修の実施目的は、新規事業の企画を行う際に必要な企画力を育成する点にあります。主に企画部門、その職種を対象にすることが一般的ですが、営業職など企画の仕事が必要とされる職種の社員が受講するものとなります。具体的な定義や、その必要性についてみていきましょう。

企画力の定義

企画力とは、現状における課題の本質を見抜いたうえで、それを解決できるアイデアを発想する能力です。また、ただ発想するだけではなくアイデアをビジネスに落とし込めるかといった実現可能性の分析スキルも含みます。

【関連記事】企画とは?仕事の内容・方法・企画力の高め方について解説

企画力研修の必要性

より多くの良質なアイデアを出し合うためには、従業員に企画力が備わっている状態が望ましいとされています。しかし、アイデアを発想する能力をはじめとした企画力の育成に取り組む企業は多くありません。そのため、新規事業を企画するときには従業員の間で能力の差が顕著に見られやすいものです。 企画力の個人依存による能力格差を解消する対策として、従業員の企画力を育成する研修の必要性が高まっています。

 

02企画力研修の対象となる従業員

企画力研修の対象となるのは、業務で新規事業の企画に携わる従業員だけではありません。新入社員や営業部門、マネジメント職といった立場の従業員も研修の対象とするのが望ましいです。こうした従業員が対象となる理由や、研修対象とすることで期待できるメリットについて解説していきます。

新入社員

新入社員は社会人になったばかりで、新規事業の企画に携わった経験がなく、企画力の伸びしろがかなりある状態です。そのため、企画力研修を通して、ビジネスにおけるアイデア発想の手法や問題解決スキルといった企画力を育成する必要があります。 企画力は新規事業の企画だけではなく、業務で発生しうる多種多様な問題の解決に活かせるため、新入社員の今後の会社員人生で大いに役立つはずです。

<【新入社員向け】企画についてのSchooおすすめ授業>

本授業は、企画の目的、企画を考えるプロセス、良い企画の条件など、基本的な企画立案の手法について学んでいきます。

ビジネスシーンにおいて「企画考えて」と言われて、企画を考えないといけなくなったというシーンは往々にしてあるのではないでしょうか。しかし、何からどう手をつけていけばいいのかわからない、そもそも企画って何なんだろう、良い企画って何なんだろう…と感じたことがある方も多いのではないかと思います。

初めて企画を考えるという方でもわかりやすいように、企画立案の基本を教えていただきます

「はじめての企画立案」

「はじめての企画立案」

  • ビジネスデザイナー / 株式会社1/1代表

    1969年大阪生まれ。東京在住。広告会社の電通から独立しフリーのビジネスデザイナーとして活動。新事業の開発やイノベーション推進など、企業活動をクリエイティビティで活性化する。東京都市大学講師。著書に「学校でも会社でも教えてくれない企画プレゼン超入門」など。ブログ「3分間ビジネススクール」運営。

企画部門

企画部門には、新規事業の企画を行う「事業企画部門」と、経営戦略を策定する「経営企画部門」の2つの部門が存在します。企画力研修では、主に前者の事業企画部門が対象です。 事業企画部門では、市場の動向や顧客ニーズといった現状を分析したうえで、利益を挙げられる新規事業を企画します。そのため、課題解決に向けたアイデアを発想するという企画力が業務上必須となるのです。 事業企画部門の従業員が研修を受けると、より多くのスタッフが良質なアイデアを発想できるようになり、画期的な新規事業が生まれるはずです。

営業部門

営業部門では顧客のニーズや顧客が抱える問題をヒアリングし、その解決に向けた提案を日々行っています。つまり、課題解決に向けたアイデア発想という企画業務を、営業活動のなかで無意識のうちに行っているのです。 営業部門に向けた企画力研修では、アイデア発想手法の他、顧客に提案内容をわかりやすく伝えるためのコミュニケーションスキルを育成します。研修を通して企画力やこうしたコミュニケーションスキルを身に付けられれば、営業活動における受注率が高まるというメリットを期待できます。

<営業部門の企画についてのSchooおすすめ授業>

この授業では、営業の方を対象に“クライアントから真のニーズを引き出し、きちんと理論的に提案できるようになる”ための訓練「BRAIN WORK」を行います。クライアントに提供する企画から考える必要がある営業の方、提供する商材が決まっている営業の方、それぞれのケースに分けて学んでいきます。講義とワークショップを交えながら、小手先のプレゼンテーションだけではない、営業から提案全体をコントロールできるソリューションプロデューサーを目指すための訓練を一緒に行っていきましょう。

「BRAIN WORK-営業からソリューションプロデューサーへ-」

「BRAIN WORK-営業からソリューションプロデューサーへ-」

  • 株式会社電通 プロデューサー

    WonderfulPrototypingプロデューサー 群馬県出身。2002年電通入社。戦略からエグゼキューションまで一貫したストーリーで話題性のあるキャンペーンを展開。活動領域を広げるべく、2012年ドリルに参画。2016年から現職。課題解決のソリューションを提供するプロデューサー。 Cannes Lions他広告賞多数受賞。 「自己実現(破壊的創造活動の啓蒙)」「働き方改革」「教育革命」「地方創生」「宇宙産業開発」など、世の中的な”大義”のもとに活動を行う。
 

03企画力に関連するスキル

企画力には、アイデアを発想するスキルだけではなく問題解決スキルも含まれます。また、企画内容の実現可能性を高める論理的思考スキルや、アイデアを正しく伝えるためのコミュニケーションスキルも関連します。ここでは、こうした企画力に関連するスキルについて詳しくみていきます。

論理的思考スキル

企画におけるアイデア発想はゼロの状態から行うのではなく、現状の課題を解決するという観点でアイデアを考えます。また、そのアイデアはビジネスにおける実現可能性が求められるため、確実に問題解決につながるような合理的な意見を考える必要があります。 論理的思考とは、現況を分析して課題解決につながる合理的意見を考えることであり、これはまさに企画の実現可能性を高めるためのスキルといえます。

問題解決スキル

問題解決スキルは、問題を分析して本質を見抜き、適切な解決策を考えられる能力をいいます。新規事業の企画においては、自社の強みや弱み、顧客が抱えるニーズや市場の動向といったさまざまな問題を分析したうえで、新規事業に求められる本質を考えます。そのため、企画スタッフが問題解決スキルを体得している状態が理想的です。

コミュニケーションスキル

どれだけ素晴らしいアイデアを発想できても、他の従業員に意見が正しく、わかりやすく伝わらなければアイデアの実現は不可能です。そのため、自分の意見を相手にわかりやすく伝えるためのコミュニケーションスキルが必要となります。また意見を聞く側にも、相手の伝えたい内容を引き出して意見の理解につなげるコミュニケーションスキルが求められます。

アイデア発想スキル

企画力で最も重要といえるのが、アイデア発想スキルです。アイデア発想スキルとは、既存のアイデアや過去の事例を参考にしつつ、課題解決に向けたアイデアを考える能力をいいます。 こうした能力は個人の生まれ持った能力や、これまでの経験によって左右されると思われがちですが、アイデアの発想手法を学ぶことで誰でもアイデアを思いつけるようになるのです。そのため研修ではアイデアを発案するための具体的な方法を学び、ケーススタディを通して実践的なスキルを育成することをおすすめします。

 

04企画力研修の実施メリット

企画力研修の実施によって、発見力の体得やプレゼンテーションスキルの向上といったさまざまな育成効果を期待できます。また、アイデアの発想手法や企画書作成のコツといった実践的な内容も学べるため、生産性の向上につながるでしょう。 それでは、企画力研修の実施で具体的にどのようなメリットがもたらされるのでしょうか。

問題の本質を見抜く発見力が身に付く

企画力研修では、課題解決のためのアイデア発案といったグループワークを通して、問題の本質を見抜く発見力が身に付きます。 こうした発見力は、日々の業務における課題点を迅速かつ効果的に解消するために必要な能力です。発見力の体得は企画部門に限らず、新入社員や営業部門をはじめとしたすべての従業員にとってのメリットとなります。

アイデアの発想手法を学べる

新規事業の企画においては、スタッフ全員がアイデアの発想手法を把握しておくことで、より多くの良質なアイデアが集まります。 研修では、マトリックス法やKJ法といったアイデア発想手法の概要を学び、グループワークで実践を行います。その結果、研修で学んだアイデア発想手法を、事業企画の現場で活用できるというメリットがあります。

採用される企画書作成のコツを理解できる

企画業務では、発想したアイデアを企画書にまとめる作業が発生します。説得力があり、アピールポイントを伝えられる企画書を作成できると、採用される確率が高くなります。研修では、企画書の一般的なフォーマットや作成の流れ、また採用されやすい企画書のポイントを学ぶことで、企画書の採用率を高める狙いがあります。

プレゼンテーションスキルが向上する

新規事業を企画するときには、企画部門内や経営層に対して企画のプレゼンテーションを行う場合があります。研修では、企画の魅力が伝わるプレゼンテーションの構成や話し方といったコツを学ぶとともに、実際にプレゼンテーション演習を行ってノウハウを身に付けます。その結果、プレゼンテーションスキルが向上して、企画のプレゼンをスムーズかつ効果的に行えるようになるはずです。

 

05企画力研修のプログラム例

企画力研修は、対象となる従業員や実施目的によってプログラムが異なります。ここでは、企画力研修で実施されているプログラムの代表的な例を紹介します。それぞれのプログラムでの注意点も紹介していますので、企画力研修の実施計画を検討する際にぜひ参考にしてください。

マトリクス法を活用した発案演習

新しいアイデアを考えるとき、既存の価値観や思い込みに捉われてしまっては、革新的な考えにたどり着きにくくなってしまいます。そのようなケースに有効な発案手法が、マトリックス法です。 マトリックス法では、縦軸と横軸とに異なる要素を並べて掛け合わせ、各マスごとに意見を考えます。例えば、縦軸に「小学生・20代OL・50代男性」といった顧客層を、横軸に「衣・食・住」といった商品のジャンルを並べて、各軸が交わる部分でアイデアを発案します。 このように複数の要素を掛け合わせることで、従来の価値観では思いつかない画期的なアイデアが生まれる可能性があるのです。そのため、研修ではマトリックス法のノウハウを学び、演習で実践するというプログラムが行われることがあります。

自社を取り巻く環境をSWOT分析する

SWOT分析とは、自社を取り巻く環境を「自社の強み・弱み」といった内部環境、「市場機会」「脅威」といった外部環境に区分し、分析する手法です。SWOT分析を活用することで市場のニーズや自社の強みにマッチした製品・サービスを開発しやすくなるため、新規事業の成功確率を高められます。 研修では、自社を取り巻く環境を詳細に分析するSWOT分析の手法を学んだうえで、自社を例にして実践するプログラムが効果的です。

【関連記事】SWOT分析とは?読み方からやり方、書き方、クロスSWOT分析まで簡単に解説

企画書をチームごとに作成する

アイデア発案や市場分析の方法を学んだあとは、それらを活かして企画書をチームごとに作成してみるのがおすすめです。 また、作成した企画書は研修参加者全員に向けてプレゼンテーションをして、どのチームのプレゼンが一番説得力があるかという観点でコンペティションを行います。その際、各チームの感想やアドバイスを用紙に書いてもらうようにすると、自分たちのプレゼンの客観的な振り返りができます。


 

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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など

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07企画力研修ならSchoo for Business

Schooでは約8,000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。


Schoo for Business
 
受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 8,000本
※2023年3月時点
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,500円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております

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1.Schoo for Businessの特長

Schoo for Businessには主に3つの特長があります。

【1】国内最大級8,000本以上の講座数
【2】研修設定・管理が簡単
【3】カスタマーサクセスのサポートが充実

2.企画力研修におすすめのSchooの講座

前述の通りSchoo for Businessには国内最大級8,000本以上の講座があります。企画力を養うのに必要な論理的思考スキルや問題解決スキルに関する授業から、アイデア発想スキルを養うことができる授業もあるため習得するべきスキルに応じて、授業を選択することができます。ここでは、企画力を養うのにおすすめのSchooの講座を紹介します。

<営業部門の企画についてのSchooおすすめ授業>

この授業では、営業の方を対象に“クライアントから真のニーズを引き出し、きちんと理論的に提案できるようになる”ための訓練「BRAIN WORK」を行います。クライアントに提供する企画から考える必要がある営業の方、提供する商材が決まっている営業の方、それぞれのケースに分けて学んでいきます。講義とワークショップを交えながら、小手先のプレゼンテーションだけではない、営業から提案全体をコントロールできるソリューションプロデューサーを目指すための訓練を一緒に行っていきましょう。

「BRAIN WORK-営業からソリューションプロデューサーへ-」

「BRAIN WORK-営業からソリューションプロデューサーへ-」

  • 株式会社電通 プロデューサー

    WonderfulPrototypingプロデューサー 群馬県出身。2002年電通入社。戦略からエグゼキューションまで一貫したストーリーで話題性のあるキャンペーンを展開。活動領域を広げるべく、2012年ドリルに参画。2016年から現職。課題解決のソリューションを提供するプロデューサー。 Cannes Lions他広告賞多数受賞。 「自己実現(破壊的創造活動の啓蒙)」「働き方改革」「教育革命」「地方創生」「宇宙産業開発」など、世の中的な”大義”のもとに活動を行う。
時間 2時間(60分×2コマ)
学べること ・クライアントへ新しく企画提案をする営業の考え方
・クライアントのニーズを正しく理解する方法
・採用ページで企業を理解する
・クライアントニーズの設定の仕方
・Brain Workとは

 

<新入社員の企画研修におすすめのSchooの授業>

本授業は、企画の目的、企画を考えるプロセス、良い企画の条件など、基本的な企画立案の手法について学んでいきます。

ビジネスシーンにおいて「企画考えて」と言われて、企画を考えないといけなくなったというシーンは往々にしてあるのではないでしょうか。しかし、何からどう手をつけていけばいいのかわからない、そもそも企画って何なんだろう、良い企画って何なんだろう…と感じたことがある方も多いのではないかと思います。

初めて企画を考えるという方でもわかりやすいように、企画立案の基本を教えていただきます

「はじめての企画立案」

「はじめての企画立案」

  • ビジネスデザイナー / 株式会社1/1代表

    1969年大阪生まれ。東京在住。広告会社の電通から独立しフリーのビジネスデザイナーとして活動。新事業の開発やイノベーション推進など、企業活動をクリエイティビティで活性化する。東京都市大学講師。著書に「学校でも会社でも教えてくれない企画プレゼン超入門」など。ブログ「3分間ビジネススクール」運営。
時間 1時間(60分×1コマ)
学べること ・企画とは何か
・企画を考えるプロセス
・企画のアウトプット

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3.管理画面で受講者の学習状況を可視化できる

Schoo for Businessには学習管理機能が備わっているため、研修スケジュールの作成を容易に行うことができます。さらに、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、レポート機能を使って学んだことを振り返る機会を作ることも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方1

まず、Schoo for Businessの管理画面を開き、「研修を作成するという」ページで作成した研修の研修期間を設定します。ここで期間を設定するだけで自動的に受講者の研修アカウントにも研修期間が設定されるため、簡単にスケジュールを組むことができます。

管理画面の使い方2

この、管理者側の管理ツールでは受講者がスケジュール通りに研修を受けているかを確認することができます。もし決められた研修をスケジュール通りに行っていない受講者がいれば注意したり、話を聞くことができるなど、受講者がしっかりスケジュールを守っているかを確認することができます。

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08まとめ

新規事業の企画や提案営業において重要となる企画力。そのなかには、アイデア発想スキルだけではなく、プレゼンテーションスキルや問題解決スキルといった、多岐にわたる能力が含まれています。こうしたスキルを育成することで、日々の業務効率の改善につながり、企業全体の生産性が向上すると期待できます。 しかし、企画力に関連するスキルは種類が多く、専門的な教育ノウハウを有することから、研修を専門とする外部の講師に依頼するのがおすすめです。従業員の企画力を育成するために企画力研修の実施を検討してみてはいかがでしょうか。

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