企画力研修とは?対象となる人材と理想的な教育方法を紹介

企画力研修とは、現状の課題解決に向けて、アイデアを企画する能力を育む教育プログラムです。本記事では、企画力研修の必要性に触れながら、企画力に関連するスキルや研修の実施メリットを解説しています。また、研修プログラム例も紹介していますので、人事担当者はぜひ参考にしてください。
- 01.企画力研修とは
- 02.企画力とは
- 03.企画力研修の対象となる従業員
- 04.企画力に関連するスキル
- 05.企画力研修のプログラム例
- 06.企画力研修ならSchoo for Business
- 07.まとめ
01企画力研修とは
企画力研修とは、従業員がクリエイティブなアイデアを考え、効果的なプロジェクトや戦略を企画する能力を向上させるための研修です。問題解決スキル、市場分析、チームワークの強化などを通じて、独自性と実行可能性を兼ね備えた計画の立案やプレゼンテーションのスキルを養います。結果として、組織の競争力やイノベーション力を高める効果が期待されます。
▶︎参考:企画とは?仕事の内容・方法・企画力の高め方について解説
企画力研修の必要性
より多くの良質なアイデアを出し合うためには、従業員に企画力が備わっている状態が望ましいとされています。しかし、アイデアを発想する能力をはじめとした企画力の育成に取り組む企業は多くありません。そのため、新規事業を企画するときには従業員の間で能力の差が顕著に見られやすいものです。 企画力の個人依存による能力格差を解消する対策として、従業員の企画力を育成する研修の必要性が高まっています。
02企画力とは
そもそも企画力とは、物事を計画・立案し、実現に向けて具体的な形にする能力です。単なるアイデア出しにとどまらず、目的達成のために効果的な手段を設計し、実行可能なプランに落とし込むスキルが求められます。企画力には主に以下の要素が含まれます。
- ① 課題発見力:現状を分析し、改善すべき課題や新たなニーズを見つけ出す力。
- ② 発想力と創造力:従来の枠にとらわれず、斬新で魅力的なアイデアを生み出す力。
- ③ 論理的思考力:アイデアを整理し、実現可能な計画へと体系的に構築する力。
- ④ プレゼンテーション力:企画内容を関係者にわかりやすく伝え、理解と共感を得る力。
優れた企画力は、ビジネスや自治体運営などで新規事業やサービスの創出、業務改善、地域活性化といった成果を生み出します。企画を成功させるには、柔軟な発想だけでなく、計画性や実行力も欠かせません。
▶︎参考:企画とは?仕事の内容・方法・企画力の高め方について解説
企画力研修の必要性
より多くの良質なアイデアを出し合うためには、従業員に企画力が備わっている状態が望ましいとされています。しかし、アイデアを発想する能力をはじめとした企画力の育成に取り組む企業は多くありません。そのため、新規事業を企画するときには従業員の間で能力の差が顕著に見られやすいものです。 企画力の個人依存による能力格差を解消する対策として、従業員の企画力を育成する研修の必要性が高まっています。
03企画力研修の対象となる従業員
企画力研修の対象となるのは、業務で新規事業の企画に携わる従業員だけではありません。新入社員や営業部門、マネジメント職といった立場の従業員も研修の対象とするのが望ましいです。こうした従業員が対象となる理由や、研修対象とすることで期待できるメリットについて解説していきます。
新入社員
新入社員は社会人になったばかりで、新規事業の企画に携わった経験がなく、企画力の伸びしろがかなりある状態です。そのため、企画力研修を通して、ビジネスにおけるアイデア発想の手法や問題解決スキルといった企画力を育成する必要があります。 企画力は新規事業の企画だけではなく、業務で発生しうる多種多様な問題の解決に活かせるため、新入社員の今後の会社員人生で大いに役立つはずです。
企画部門
企画部門には、新規事業の企画を行う「事業企画部門」と、経営戦略を策定する「経営企画部門」の2つの部門が存在します。企画力研修では、主に前者の事業企画部門が対象です。 事業企画部門では、市場の動向や顧客ニーズといった現状を分析したうえで、利益を挙げられる新規事業を企画します。そのため、課題解決に向けたアイデアを発想するという企画力が業務上必須となるのです。 事業企画部門の従業員が研修を受けると、より多くのスタッフが良質なアイデアを発想できるようになり、画期的な新規事業が生まれるはずです。
営業部門
営業部門では顧客のニーズや顧客が抱える問題をヒアリングし、その解決に向けた提案を日々行っています。つまり、課題解決に向けたアイデア発想という企画業務を、営業活動のなかで無意識のうちに行っているのです。 営業部門に向けた企画力研修では、アイデア発想手法の他、顧客に提案内容をわかりやすく伝えるためのコミュニケーションスキルを育成します。研修を通して企画力やこうしたコミュニケーションスキルを身に付けられれば、営業活動における受注率が高まるというメリットを期待できます。
04企画力に関連するスキル
企画力には様々な要素があり、企画力を伸ばすためには関連するスキルも身につける必要があります。企画力に関連するスキルには以下のようなものがあります。
- 1:トリプルシンキング
- 2:課題発見力
- 3:データ分析スキル
- 4:資料作成スキル
- 5:リサーチ能力
- 6:プレゼンテーション能力
- 7:コミュニケーション能力
企画力には、企画内容の実現可能性を高めるトリプルシンキングや、課題発見力も必要です。また、データ分析スキルや、アイデアを正しく伝えるための資料作成スキルも企画力に含まれます。こうした企画力に関連するスキルについて詳しくみていきます。
トリプルシンキング
トリプルシンキングは、論理的思考、水平思考、批判的思考の3つを統合して物事を考えるスキルです。企画においては、論理的に現状を把握し、自由な発想で新しいアイデアを生み出し、批判的にそのアイデアを検証して現実性を高めるプロセスが必要です。このスキルを活用することで、多角的な視点から効果的な企画を立案し、課題解決や新しい価値創造につなげることができます。
課題発見力
課題発見力は、現状を分析して潜在的な問題点や改善点を見つけ出す能力です。企画をする際には、顧客のニーズや市場のトレンドを把握し、それに応じた課題を特定することが求められます。課題発見力によって、問題を適切に設定でき、効果的な解決策を提案する企画を作ることができるでしょう。
データ分析スキル
データ分析スキルは、数字や情報を活用して現状を客観的に把握し、意思決定に役立つ洞察を導き出す能力です。企画においては、データを根拠として市場動向や顧客行動を理解し、説得力のある提案を作成するのに役立ちます。また、データからの仮説立てやその検証を行うことで、リスクを最小化した戦略的な企画を立案することが可能です。
資料作成スキル
資料作成スキルは、企画を視覚的かつ分かりやすく伝えるための能力です。具体的には、要点を整理し、論理的な構成を設計し、見やすく効果的なデザインを取り入れる力が含まれます。優れた資料があれば、企画の意図を関係者に正確に伝え、賛同や理解を得やすくなります。
リサーチ能力
リサーチ能力とは、必要な情報を効率的に収集・分析し、企画の質を高めるスキルです。企画を立案する際は、ターゲット層のニーズや市場動向、競合状況などを把握することが重要です。具体的には、インターネットや書籍を活用したデスクリサーチや、顧客へのヒアリングといったフィールドリサーチがあります。収集したデータをもとに課題や傾向を分析することで、企画の根拠を強化できます。リサーチ能力が高いと、説得力のある企画を作成できるだけでなく、仮説検証や修正にも柔軟に対応できます。このスキルは、企画の実現可能性を高めるために不可欠です。
プレゼンテーション能力
プレゼンテーション能力とは、企画の内容や意図をわかりやすく伝え、相手の理解と共感を得るスキルです。企画を実現するには、関係者の納得と協力が不可欠です。 効果的なプレゼンには、構成力と表現力が求められます。課題・提案・効果といった流れで説明すると、論理的で伝わりやすくなります。また、視覚的に訴える資料や具体的な事例を用いると説得力が増します。優れたプレゼン能力は、関係者の賛同を得て、企画を円滑に実行へとつなげるために欠かせません。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、企画の立案から実行までの過程で関係者と円滑に意思疎通を図るためのスキルです。企画段階では、顧客やチームメンバーと対話し、多様な意見を取り入れることで、実効性のある計画を立てられます。実行フェーズでは、関係者と調整しながら進行することが求められます。具体的には、傾聴力で相手の意図を正確に把握し、説明力で分かりやすく伝えることが重要です。コミュニケーション能力が高いと信頼関係が築かれ、企画の成功率が高まります。
05企画力研修のプログラム例
企画力研修は、企画の立案方法を学ぶ基礎編と、企画の精度を高める方法を学ぶ応用編に分けられます。ここでは、企画力研修で実施されているプログラムの代表的な例を紹介します。
カリキュラム例(基礎編)
企画力研修の基礎編では企画の立案方法や課題発見力、資料作成力など企画に関連して求められるスキルの向上を目指します。座学を中心として基礎的なスキルを網羅できるような内容が望ましいです。
第1回 | はじめての企画立案 |
時間 | 60分×1コマ |
研修内容 |
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第2回 | 企画力大全 - 誰でも「おもしろい」は作れる |
時間 | 60分×2コマ,55分×1コマ |
研修内容 |
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カリキュラム例(応用編)
企画力研修の応用編では、企画の精度を高める方法を学びます。フレームワークの活用や実践的なトレーニングなどを通じて企画力の向上を狙いましょう。
第1回 | 捨てる勇気が成功のもと 企画の尖らせ方 |
時間 | 60分×1コマ |
研修内容 |
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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など

06企画力研修ならSchoo for Business

Schooでは約9,000本の授業を保有しており、企画力研修に関する授業も多く揃っています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。
研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。
受講形式 | オンライン (アーカイブ型) |
アーカイブ本数 | 9,000本 ※2023年3月時点 |
研修管理機能 | あり ※詳細はお問い合わせください |
費用 | 1ID/1,650円 ※ID数によりボリュームディスカウントあり |
契約形態 | 年間契約のみ ※ご契約は20IDからとなっております |
Schoo for Businessの資料をダウンロードする
企画力研修に関するコンテンツ一覧
Schooの企画力研修の特長は、約9,000本の授業による網羅性です。
企画力に必要なトリプルシンキングや課題発見力、データ分析スキル、資料作成スキルにも対応しており企画力研修にもおすすめです。
企画力に関するコンテンツ一覧
研修内容 | 時間 |
はじめての企画立案 | 1時間 |
企画力大全 - 誰でも「おもしろい」は作れる | 3時間 |
捨てる勇気が成功のもと 企画の尖らせ方 | 1時間 |
仮説こそ最強のソリューション | 1時間 |
コンセプト・センス - 人を動かす企画の生み出し方 | 3時間 |
心を揺さぶるアイディアの作り方 | 1時間 |
「ひらめき」の練習 | 1時間 |
「1日1アイデアーー1分で読めて、悩みの種が片付いていく」 | 1時間 |
アイデアを生み出し続けるクリエイティビティ養成トレーニング | 2時間 |
クリエイティブ脳を掘り起こすアイデア教室 | 3時間 |
マーケティング基礎 | 2時間 |
誰よりも速くアイデアを生むための公式 | 1時間 |
ピンチをチャンスにするビジネスパーソンの発想力 | 1時間30分 |
トリプルシンキングに関するコンテンツ一覧
研修内容 | 時間 |
すぐに使える ロジカルシンキング超入門 | 2時間 |
ロジカルシンキング入門 | 1時間55分 |
本質を見極める クリティカルシンキング入門 | 3時間 |
クリティカルシンキング実践演習 | 1時間 |
ラテラルシンキング入門 | 2時間 |
ロジカルシンキング 実践トレーニング | 4時間 |
超実践 仕事で使えるロジカルシンキング特訓 | 1時間 |
相手にスッと伝わる やわらかロジカルシンキング | 1時間 |
ロジカルな人の口グセの法則 | 1時間 |
その手があったか ラテラルシンキング入門 | 2時間 |
イシューを見極めて目的を達成する | 1時間 |
物事はすべてロジカルに決めることができるのか? | 2時間 |
クイズで楽しく論理的思考トレーニング | 1時間30分 |
課題発見力に関するコンテンツ一覧
研修内容 | 時間 |
ビジネスに役立つインサイトの見つけ方 | 3時間 |
「課題設定力」の精度を上げる3ステップ | 2時間 |
チームの悩みを解決するデザイン思考 | 1時間 |
実況解説「デザイン思考」 | 5時間 |
課題設定力の磨き方~本質的な課題を導き出す方法~ | 2時間 |
データ分析スキルに関するコンテンツ
研修内容 | 時間 |
課題解決の選択が広がる データ活用入門 | 1時間15分 |
いまさら聞けない「データ分析」の歩き方 | 55分 |
ゼロから分かるアクセス解析レポートの作り方 活かし方 | 2時間 |
データ分析力を磨く‐ 仮説の構築と検証 | 3時間 |
データ活用超入門 必要性と使いどころ | 35分 |
データ活用のお作法【Excel】 | 2時間30分 |
Excelで鍛える統計思考 | 1時間40分 |
データの読み方入門 | 2時間 |
データから変化を読み解く「示唆出しトレーニング」 | 3時間 |
分析で失敗したくないマーケターのための「データ活用ステップ」 | 3時間 |
データ分析を活かすための「仮説」アプローチ | 2時間 |
「データ分析人材」になるためには?〜思考フレームワークを学ぶ〜 | 1時間 |
データ分析センスが身につく統計超入門 | 1時間40分 |
四則演算で学ぶ統計 超入門 | 1時間30分 |
文系でもわかる「統計学」超入門 | 2時間 |
ファクトを読み解くためのデータリテラシー | 3時間 |
資料作成スキルに関するコンテンツ
研修内容 | 時間 |
伝わるプレゼンの作り方 | 1時間 |
Canvaで魅せる プレゼン資料 | 40分 |
資料作成とデザインに活かす、マーケティング視点 | 2時間 |
1年目に知っておきたかったパワポのお作法 | 9時間 |
クイックに作る 伝わる図解 | 2時間 |
パワポで使えるわかりやすい図解の作り方 | 50分 |
最低限の労力で伝わるいい感じの資料作成術 | 1時間 |
秒で伝わるパワポ術 | 8時間 |
ビジネスで使える相手に伝わるデザイン | 1時間 |
07まとめ
新規事業の企画や提案営業において重要となる企画力。そのなかには、アイデア発想スキルだけではなく、プレゼンテーションスキルや問題解決スキルといった、多岐にわたる能力が含まれています。こうしたスキルを育成することで、日々の業務効率の改善につながり、企業全体の生産性が向上すると期待できます。 しかし、企画力に関連するスキルは種類が多く、専門的な教育ノウハウを有することから、研修を専門とする外部の講師に依頼するのがおすすめです。従業員の企画力を育成するために企画力研修の実施を検討してみてはいかがでしょうか。