リーダーシップ研修の内容とは|目的や研修の設計方法について紹介
急速な変化に対応していかなければならないときや何か問題が起きてしまったとき、どのような決断をし、どのような方向へ集団を導けばよいか。それを考えるのがリーダーの役割です。場合によっては、過去に事例がなく比較対象もないような事態に立ち向かわなければならないときもあるでしょう。リーダーシップは有事のときに限る能力ではあいませんが、有事のときには特にその力が問われます。組織を最善の方向へ向かわせるため、どのような行動が求められるのでしょうか。それを学ぶのがリーダーシップ研修です。今回のこの記事では、リーダーシップ研修が必要な理由やリーダーシップを取るために必要な能力についてご紹介していきます。
- 01.リーダーシップ研修とは
- 02.リーダーシップ研修が必要とされる背景
- 03.リーダーシップ研修の目的
- 04.リーダーシップ研修の対象者
- 05.リーダーシップ研修の内容
- 06.リーダーシップ研修の方法
- 07.リーダーシップ研修の設計方法
- 08.リーダーシップ研修にオススメのビジネスゲーム
- 09.Schoo for Businessのリーダーシップ研修
- 10.まとめ
01リーダーシップ研修とは
リーダーシップ研修とは、リーダーとしての在り方・姿勢・役割意識などを習得することを目的として実施される研修のことです。
リーダーシップ研修を実施している企業の割合は35%で、主任や係長といった新任管理職に対して実施されることが多い研修になります。
リーダーシップ研修の実施率
HR総研が実施した調査によると、リーダーシップ研修の実施率は35%という結果となっています。
リーダーシップ研修より上位に位置している研修は、コンプライアンス研修やハラスメント研修など、会社の利益を毀損しないために全社員が受講する必要のある研修が並んでいます。
一方で、リーダーシップ研修は係長や主任・課長といった特定の階層に実施される研修であるにも関わらず、この順位に位置しているということは、リーダーシップ研修を重要視している企業が多いということでしょう。
02リーダーシップ研修が必要とされる背景
リーダーシップ研修が求められる背景は大きく次の3つ挙げられます。
- 1:社会の変化スピードに耐えられる組織づくり
- 2:年功序列から成果主義へ
- 3:人材不足による人材育成の重要性
この章では、リーダーシップ研修が必要とされる背景について詳しく紹介します。
社会の変化スピードに耐えられる組織づくり
国際社会への発展、インターネット環境の普及や進化、雇用形態の複雑化など、ここ数年で企業は様々な環境に対する変化を求められてきました。その変化は今後ますます加速することが予測され、従来の常識とされてきた組織体系や仕事の仕方などあらゆる要素が見直されることになるだろうという声を聞くようにもなりました。そうした環境の中で、企業がどのようにして生き残っていくのか、広い視点で物事を捉え戦略を練り、スピーディーに実行に移していく対応力が求められています。
年功序列から成果主義へ
これまで企業では年功序列が当たり前とされ、その制度による恩恵を受けてきた人は数多くいます。社会全体としてみても、これまで年功序列制で組織を運営することに特に問題が浮上していませんでした。 しかし、先に述べたような急速な社会全体の変化によって、市場は国内から世界へ拡大し、海外の企業もどんどん国内へ参入してきています。成果主義が浸透する海外の企業が競合となる状況化において、企業が生存を続けるためには能力のある人材を積極的に登用し組織を牽引してもらえるよう体制の変化が求められています。
人材不足による人材育成の重要性
少子化や多様な働き方の浸透による人材不足も深刻な問題です。優秀な人材が独立したり海外の企業へ流出したりしやすい環境もあり、リーダーシップの取れる人材を育てるだけでなく、早い段階から一人ひとりにそうした力を養っていけるよう教育を行う必要性があります。
03リーダーシップ研修の目的
リーダーシップ研修の目的は、「リーダーの役割を理解」「リーダーシップの定義を理解」「必要な能力を把握」するという3つが挙げられます。次では、それぞれについて具体的に解説していきます。
リーダーとしての役割を知る
リーダーシップについて学ぶ前は、リーダーとしての役割をきちんと理解しておいたほうがよいでしょう。リーダーとしての役割とは、現状を把握し様々な課題と向き合いながら的確な指示を行い、組織の方向性を示すという大きな役割があります。リーダーという立場からの発言や発信は、お金や人材など様々なリソースを大きく動かします。
リーダーシップについて知る
リーダーシップとは、リーダーではなくても先頭に立ちみんなを引っ張っていく力のことを指します。リーダーシップの形は様々あり、カリスマ型や変革型、フォロー役にまわるサーバント型、結束力を高めるEQ型などがあります。どのようにリーダーシップをとっていくかは、その人の性格や得意な分野に応じて伸ばしていける形が異なります。
リーダーシップを取るために必要な能力を知る
上では、その人の性格や得意な分野に応じて発揮できるリーダーシップの形は異なると述べましたが、一般的に考えるとリーダーシップを発揮するのに必要な能力は課題を認識する能力や、リスクについて考える能力、チームや組織を動かすために必要なコミュニケーション能力などが挙げられます。
04リーダーシップ研修の対象者
HR総研が実施した調査によると、リーダーシップ研修の対象者は、リーダークラス(主任や係長)が48%、次いで課長が36%、中堅社員が32%という結果となっています。
チームを率いて成果を出すことが求められる層に、リーダーシップ研修を実施する企業が多いことが伺えます。
人手不足が叫ばれる昨今では、若手社員をプロジェクトリーダーや管理職に抜擢する企業が増えるでしょう。そのため、リーダーシップ研修の対象となる社員は、今後若手社員にも拡がっていくことが予想されます。
▶︎参考:HR総研:人材育成(テーマ別研修)に関する調査 結果報告
主任・係長
主任や係長になると、チームを率いながら成果を出すことが求められます。企業によっては係長から管理職として見做されることもあるでしょう。
マネジメント経験も多くない主任や係長に対して、リーダーとしての姿勢や役割、人間関係を構築する力や高次のコミュニケーション能力を身につけてもらうために、リーダーシップ研修を実施している企業が多いです。
課長
課長は部署やチームの戦略や目標を決め、メンバーがそれらを達成するために邁進してもらうようにリーダーシップを発揮しなければなりません。
また、課長は自身がプレイヤーとして動かずに、できればメンバーに動いてもらうような働きかけをする必要があります。そのため、係長や主任の時に求められたリーダーシップよりも、さらに高いレベルのスキルを身につける必要があるのです。
中堅社員
役職はなくても、若手社員とは異なり様々なプロジェクトを主体的に進めていける力がついているのが中堅社員です。そして、次期リーダーとしても期待される存在でもあります。
将来的にチームや組織を牽引する立場になることが想定されますし、管理職が不在であるとか、急遽何かの決断をしなくてはならないとき、リーダーシップが求められます。すぐ力を発揮してもらうという意味でも、次世代リーダーとしてじっくりと育てるという意味でも、リーダーシップ研修は効果的です。
05リーダーシップ研修の内容
HR総研の調査によると、リーダーシップ研修の内容として「リーダーとしての在り方・姿勢・役割意識」が85%で最も多く選ばれています。
次いで、「部下育成」・「人間関係構築/コミュニケーション」と続いており、メンバーの育成能力やチームをマネジメントする能力の向上を目的として、リーダーシップ研修を実施している企業が多いことがわかります。
この章では、リーダーシップ研修の内容について詳しく紹介します。
▶︎参考:HR総研:人材育成(テーマ別研修)に関する調査 結果報告
リーダーとしての在り方・姿勢・役割意識
新たに主任や係長となった際には、リーダーとしての在り方・姿勢・役割意識を学ぶ必要があります。
自身の発言や行動がメンバーに与える影響がまだ理解できていない人も多いため、まずは研修という形でインプットしてもらうことが重要です。
また、リーダーとしての役割を理解することで、これまでとは異なる部下育成スキルや人間関係構築能力の重要性も理解してもらうことができるでしょう。
部下育成
リーダーになると、必然的に部下を指導する場面が多くなります。日頃から部下と良好な関係を築き、上手に指導できているリーダーは問題ないかもしれませんが、そうでないリーダーも多くいることでしょう。
そのようなリーダーには、部下に指導するときはつい強い口調になってしまったり、反対に、部下にあまり厳しく指導することができないなどといった悩みや課題があります。そのような課題を解決するために、部下に対してどのように接して指導すれば効果的なのか、または逆効果になる指導法などを学ぶことで、どのように部下を指導するのが最適なのかを理解することができるのです。
人間関係構築/コミュニケーション
リーダーには様々な役割があり、コーチングやティーチング、時にはフィードバックを行うスキルも必要です。そして、これらを効果的に使うためには人間関係を構築する能力、コミュニケーション能力が欠かせません。
特に、時に厳しいことを言わなければならないフィードバックをする上で、人間関係が構築できていないと、相手が聞く耳を持ってくれないことが多いためです。
そのため、リーダーシップ研修で人間関係構築に必要なコミュケーション能力を習得し、日々の業務で活かしてもらう必要があります。
06リーダーシップ研修の方法
リーダーシップ研修の実施方法は、主に以下の3つがあります。
- ・集合研修(オフライン)
- ・オンライン研修
- ・eラーニング
それぞれの方法でメリット・デメリットがあるため、自社の環境や予算などの状況を踏まえて、適切なものを選択しましょう。
1.集合研修
集合研修は特定の場所に集まって、講義を受けるタイプの研修方式です。集合研修の特長は、グループワークやディスカッションなどのアウトプットも織り交ぜた研修を実施しやすい点にあります。
リーダーシップ研修であれば、新しく主任や係長に任命された社員同士で、役割認識を再確認したり、部下育成の悩みなどをグループディスカッションで話してもらうなどを実施すると良いでしょう。
一方で、集合研修は外部会社に委託すると費用が高額になる傾向にあります。受講者が多い場合は、ある程度の予算が必要になるという点は抑えておく必要があるでしょう。また、特定の場所に受講者が全員集まる必要があるので、多拠点展開している企業やリモートワークを導入している企業では、人事側だけでなく受講者側にも工数の負担がかかることが多いです。
2.オンライン研修
多拠点展開している企業やリモートワークを導入している企業の場合は、Zoomなどを活用したオンライン研修を検討してみてください。研修会場までの移動費用や宿泊費などを削減できるため、コストを多くかけられない企業におすすめです。
また、集合研修と同じく講師にリアルタイムで質問できるので、対話形式で研修を進めたい場合はオンライン研修を取り入れてみると良いでしょう。
ただし、集合研修と同じく決められた時間で研修を受講する必要があるので、受講者のスケジュール管理をしなければならないという点がデメリットと言えます。
3.eラーニング
eラーニングは、多拠点展開している企業やリモートワークを導入している企業で、インプット中心の研修内容におすすめの研修方法です。
パソコンだけでなく、スマートフォンでも受講でき、時間や場所を問わず研修を受講してもらえるという点がeラーニングの強みです。そのため、プレイヤーも兼ねていて、リーダーシップ研修にまとまった時間を割くことが難しい場合には、eラーニングが向いています。
一方で、eラーニングだけでは知識のインプットに留まってしまい、受講者同士の交流やアウトプットの機会が無くなってしまうので、グループワークやディスカッションなどの場も一緒に設定してあげると、より効果的な研修を実施することができます。
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07リーダーシップ研修の設計方法
リーダーシップ研修に限らず、研修は概ね上記のような順序で設計します。
この章では、リーダーシップ研修の設計方法について紹介します。
1.研修の目的を設定する
研修を設計する際に、まず初めに取り組むべきなのは、目的を明確に設定するということです。当たり前のことですが、研修の目的がはっきりしていなければ研修の効果は発揮されません。何を目的として、何のために研修を行うのか、ということをはっきりさせることで研修の設計もしやすくなり、設定した目的を軸に、より一貫したカリキュラムを立てることが可能になります。そのため、研修を設計する最初の段階として目的を明確に設定することが非常に重要です。
2.研修の形式を選ぶ
研修の目的を設定できたら、次は研修の形式を行います。研修にはいくつかの種類がありますが、リーダーシップ研修には集合研修かオンライン学習サービスを活用したオンライン研修がおすすめです。集合研修は研修の対象者がオフラインで集まり、研修講師の講義を聞くというスタイルで、研修そのものの効果に加えて参加者同士の関係構築や、参加者同士でのコミュニケーションを促すことができるというメリットがあります。オンライン研修は、参加者がリアルタイムでオフラインで集まる必要は無いため、多忙な社員が多い会社でも時間や場所にかかわらず研修を行うことができます。さらに、講義を繰り返し見たり、再生速度を変えて見ることができるため、受講者のレベルに合わせた研修を行うことが可能です。
3.研修カリキュラムを作成する
研修の形式を決めたら、研修カリキュラムを作成しましょう。内製で研修カリキュラムを作成する際は、最初に決めた研修の目的と、リーダーにどのようなスキルや知識を見につけてもらいたいかということをよく考えましょう。外部の研修会社を利用する場合は会社によってサービス内容が異なるため、自社の研修の方針にあった会社を選びます。例えば、Schooビジネスプランでは講座を組み合わせて研修パッケージとして用意していたり、研修を行う会社側が受けたい研修を組み合わせてパッケージを独自に作成できるため、簡単に効果的な研修カリキュラムを作成することができます。
4.研修のフィードバックの方法を選ぶ
研修の最後のステップでは、フィードバックの方法を設定します。研修において振り返りは非常に重要であるため、しっかりと考えた上でフィードバックの方法を決めるようにしましょう。研修の評価方法にはアンケートやレポートなどがあります。アンケートは比較的簡単に回答を集めることができますが、参加者が何を学んだかということを深く振り返ることが難しいと言われています。反対に、レポートは作成するのに時間はかかりますが、受講者が何をどの程度学んだかをアンケートよりも深く振り返ることができます。そして、それらのアンケートやレポートを研修担当者や上司がチェックし、フィードバックを行ったり次に向けた目標設定を行います。
08リーダーシップ研修にオススメのビジネスゲーム
リーダーシップ研修では、ビジネスゲームを使った研修プログラムが効果的です。座学だけではなかなか身につかないリーダーシップですが、ゲームを使った研修で、実際に行動しながらリーダーシップを学ぶことができるため、研修の手法として有効です。
1:ペーパータワー
このゲームは、クラフト紙や新聞紙などでタワーを作り、一番高いタワーを作ったチームが勝ちというゲームで、リーダーシップ研修の定番ゲームです。シンプルなゲームではありますが、メンバーの誰かがイライラしてしまったり、協調性を欠いたりしているとうまく行かなくなってしまいます。そのため、誰かがリーダーとしてメンバーをまとめ、気持ちを1つにする必要があります。
2:部課長ゲーム
このゲームは1チーム5人のメンバーを部長・課長・平社員に分け、制限時間内にそれぞれに配られたカードを交換し、同じ種類のカードを4枚集めることができればクリアというゲームです。社内のメールなどでのコミュニケーションを意識して、ゲーム中は声を出して会話することができず、メモや筆談で会話しなければなりません。しかし、同じ種類のカードを4枚集めるというゲームの目的を知っているのは部長役だけとなっています。さらに、部長はゲームの目的を課長にしか伝えられず、課長も平社員の2人のどちらかにしか目的を伝えられません。さらに、カードの受け渡しにも制限があるため、部長はチーム内での連携を素早く取り、迅速に情報共有する必要があるのです。
3:NASAゲーム
このゲームはチームのメンバーがまとまっていくプロセスをゲームを通して実感できるゲームです。機械の故障で不時着したという場面から始まり、母船に戻るために持っていくものをチームのメンバーで相談して優先順位をつけます。答え合わせは、NASAの模範解答と照らし合わせて点数化し、順位をつけます。多数決ではなくメンバーそれぞれが意見を出し合って状況判断をする必要があるため、誰かがリーダーとなってバラバラの意見をまとめなければならないという、まさにリーダーシップが問われるゲームです。
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09Schoo for Businessのリーダーシップ研修
オンライン研修/学習サービスのSchoo for Businessでは約8,000本の講座を用意しており、様々な種類の研修に対応しています。リーダーシップ研修はもちろんのこと、新入社員研修・管理職研修からDX研修まで幅広いコンテンツで全ての研修を支援できるのが強みです。
受講形式 | オンライン (アーカイブ型) |
アーカイブ本数 | 8,000本 ※2023年5月時点 |
研修管理機能 | あり ※詳細はお問い合わせください |
費用 | 1ID/1,500円 ※ID数によりボリュームディスカウントあり |
契約形態 | 年間契約のみ ※ご契約は20IDからとなっております |
Schooのリーダーシップ研修の特長は、リーダーとしての在り方・姿勢・役割意識から、部下育成・人間関係構築スキルまで、主任や課長、中堅社員に求められるスキルに関する幅広いコンテンツが充実しているという点にあります。
また、Schooはeラーニングによる研修受講となるので、社員1人ひとりが好きな時間や場所、タイミングで研修を受講することができるので、研修受講に時間を割くことが難しい社員が多かったり、リモートワークを導入している企業や多拠点展開している企業におすすめです。
大企業から中小企業まで3,200社以上が導入
Schoo for Businessは、大企業から中小企業まで3,200社以上に導入いただいております。利用用途も各社さまざまで、IT人材育成もあれば階層別研修やDX研修としての利用、自律学習としての利用やキャリア開発の目的で導入いただくこともあります。
導入事例も掲載しているので、ご興味のあるものがあれば一読いただけますと幸いです。以下から資料請求いただくことで導入事例集もプレゼントしております。そちらも併せて参考にいただけますと幸いです。
リーダーシップ研修のカリキュラム例
この章では、Schooが保有する8,000の授業の中から、リーダーシップ研修におすすめの授業を3つ紹介します。
実践のためのリーダーシップ理論 -伝統と最先端-
第1回 | リーダーシップ研究の流れ/代表的な理論を活用する |
時間 | 60分 |
研修内容 |
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第2回 | 職場を元気にする シェアド・リーダーシップ |
時間 | 60分 |
研修内容 |
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この授業では立教大学統括副総長の石川教授を講師に招き、リーダーシップの代表的な理論や最先端のリーダーシップ理論を解説いただいています。
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立教大学統括副総長/立教大学経営学部教授/博士(経営学)
慶應義塾大学法学部卒。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士・博士課程修了後、山梨学院大学、米国・オレゴン大学客員教授を経て現職。2014-2017年の間、立教大学経営学部長。2014-2020年の間、立教大学リーダーシップ研究所所長。専門分野は組織行動論、リーダーシップ論。著書に『リーダーシップの理論』(単著)、『シェアド・リーダーシップ』(単著)、『グローバル研究開発人材の育成とマネジメント』(分担執筆)、『Organizational Leadership: Concepts, Cases and Research』(分担執筆)など多数。また、国際学会や国際学術誌での発表も多く、2014年にはPan-Pacific Conference XXXIにてOutstanding Paper Awardを受賞。現在、国内学術誌である『組織科学』および『人材育成研究』に加えて、国際学術誌であるAsia Pacific Business ReviewにてInternational Editorを務める。
チームビルディング-リーダーの振る舞いを学ぶ-
第1回 | チームが結成されたばかりの「同調期初期」のリーダーの振る舞い |
時間 | 60分 |
研修内容 |
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第2回 | 心理的安全性が生まれた「同調期後期」のリーダーの振る舞い |
時間 | 60分 |
研修内容 |
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第3回 | チーム内が衝突し始めた「混沌期」のリーダーの振る舞い |
時間 | 60分 |
研修内容 |
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第4回 | チームを自分ごと化し始めた「調和期」のリーダーの振る舞い |
時間 | 60分 |
研修内容 |
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この授業では理論的な説明だけでなく、その状況でのリーダーの振る舞いや働きかけの仕方、NG行動を学びます。チームには成長段階があり「同調期」「混沌期」「調和期」「変態期」という形で、最初に集まった状態をグループとして徐々にチームへと変化していきます。メンバーが集められてすぐに自律するチームになるとは限りません。メンバー同士の関係性や全体の状況を俯瞰し原則で捉え、リーダーとしての振る舞いを学ぶことができます。
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組織開発ファシリテーター
企業、団体、教育、スポーツの現場など、約20年にわたって3000回を超えるチームビルディングを実施、現在は複数の法人で「エア社員」の肩書のもと、事業開発やサービス開発、社内外との横断プロジェクトを通じた組織づくりをファシリテーションする。株式会社ナガオ考務店代表取締役、一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム理事長、学校法人茂来学園大日向小学校の理事を兼任。著書に『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』『宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話』がある。
組織を育てるリーダーのコーチング思考と対話法
第1回 | チームを導くリーダーのセルフコーチング |
時間 | 60分 |
研修内容 |
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第2回 | メンバーを導くコーチングの聴き方 |
時間 | 60分 |
研修内容 |
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第3回 | 動機づけを促すコーチングの技術 |
時間 | 60分 |
研修内容 |
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この授業では、組織づくりやメンバーとの関わりに着目し、実践できる考え方と対話法を解説します。全3回(合計3時間)で、コーチングスキルの一部を紹介しながら、ビジネスの場で活かしていくためのポイントをお伝えします。
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㈱LEBEN CAREER CEO
秋田県は男鹿市の生まれ。 大学卒業後、小売流通業界にて店舗運営責任者として従事。 前社退職後、東南アジアにて半年間のバックパッカー生活。 帰国後、製薬業界にて、人事戦略室、社長秘書室、人事総務業務に従事。 2014年に人材開発事業「LEBEN CAREER」を創業し、法人設立後は代表取締役に就任。 同社では「コーチングを受けたい・学びたい」というビジネスパーソン向けにコーチングサービスの『LCPコーチング』及び、コーチングスクール『LCPコーチングアカデミー』を運営。 専門領域は、キャリア変革を目的とした行動変容的アプローチ。
10まとめ
- ・リーダーシップ研修が注目されているのは、社会の急速な変化や人材不足など社会の変化によって、企業も変化に柔軟に対応していくことが課題となっているためである。
- ・リーダーシップ研修の目的は、リーダーとして役割を知り、リーダーシップを発揮するための能力を知ることである。
- ・リーダーシップ研修の対象となるのは、マネージャーや中堅社員、管理職など、現在あるいは将来的にチームをまとめ牽引していく立場になる人が対象となる。
- ・リーダーシップ研修の方法には、社内研修や社外研修などがあるが、これらは多忙なリーダーを現場から不在にさせてしまうが、直接講師に質問できるなどのメリットもある。一方オンライン学習であれば、受講者の都合に合わせて柔軟に学習してもらえるが、受講者同士のコミュニケーションや講師に質問できる機会などは不足がちになる。
- ・リーダーシップを取るための5つの能力とは、マネジメント能力、コミュニケーション能力、組織を牽引する能力、部下を育成する能力、ファシリテーション能力の5つである。