3/29(Fri)

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ミニマリストとは?断捨離との違いや続け方のポイントを解説

<目次>
1:ミニマリストとは
2:ミニマリストのメリット
3:ミニマリストのデメリット
4:ミニマリストを目指したい!物を減らすコツ
5:ミニマリストの続け方・習慣について
6:ミニマリストを目指す方におすすめの授業

昨今、私たちの豊かさに対する価値観は、物質的な豊かさから心の豊かさをより重視するようになってきていると言われています。このような時代の流れに伴い、『ミニマリスト』の言葉を聞く機会も多くなったのではないでしょうか?

ここでは、『そもそもミニマリストとは?』からはじめ、明日から実践できるミニマリスト的考え方と実践方法まで、まとめてご説明します。

 

ミニマリストとは

まずミニマリストについての理解を深めるために、言葉の定義や類義語、対義語との違いを解説します。

 

言葉の定義について

ミニマリストとは、『ミニマル(minimal : 最小の)』+『ist (接尾辞 / 〇〇な人、主義者)』を組み合わせた言葉で、必要最低限のもので生活する人・ライフスタイルを指します。2010年前後、大量消費社会への疑問を背景に海外の富裕層に使われ始め、その後日本にも広まりました。 ミニマリストのゴールは自分の生活に余分なものをそぎ落とすことで、質の高い生活を送ることにあります。そのため、主にものを減らすことに焦点が当てられますが、ものに限らず情報や行動、人間関係に関しても厳選の対象になります。自分の大切にしている対象のみに時間やお金をかけることで心豊かな生活の実現を目指すのが、ミニマリストなのです。

 

断捨離は「物を減らす行為」そのもの

「不要なものを減らす」と聞いて断捨離を思い浮かべる方も少なくないでしょう。「ものを手放す」という点では共通しているミニマリストと断捨離ですが、それぞれの言葉が指している対象が異なります。断捨離とは、「断(新しいものを断つ)」「捨(不要なものを手放す)」「離(ものに対する執着をなくす)」の三つを掛け合わせた単語です。ミニマリストが、ものを厳選して必要最低限のもので暮らすことに価値を見出している「人・ライフスタイル」を意味するのに対し、断捨離はものを厳選する段階での「行動・手段」そのものであるということがわかります。

 

ミニマリストの対義語:マキシマリスト

ミニマリストの対義語「マキシマリスト(maximalist)」とは、『マキシム(maxim:最大限の)』+『ist (接尾辞:〜な人、主義者)』を組み合わせた言葉です。より多くの物に囲まれて生活することに価値を見出している人、ライフスタイルを意味します。

しかし「マキシマリスト=散らかっている・汚い部屋で暮らしている人」ではありません。多くの物を所有しながら、いかにまとまった自分好みの空間に仕上げるかという観点がある人がマキシマリストです。ミニマリストとマキシマリストは自分の大切なものを大切にする点では共通でありながら、ものの多さ・少なさやどちらに豊かさを感じるのかで違いがあります。

 

ミニマリストのメリット

メリット

ミニマリストの定義や他の言葉との違いを理解したところで、ここからはミニマリストのメリットをご紹介します。

 

お金の節約になる

ミニマリストの視点を持つと、必要な物を見極める癖がつきます。スーパーでの買い物やネットショッピングなど、一時的な欲求で無駄遣いしてしまうケースがありますが、見極める癖がつけば踏みとどまって考える余裕が生まれます。

物が減ることで収納スペースも必要なくなり、またものが少ないと部屋自体が広く見えるため、極論を言えば家賃の安い小さな部屋で十分な生活を送ることができるかもしれません。無駄遣いをしなくなった分、「少し高くても必要な物」や「自分を満たしてくれる物」にお金を回すことができ、満足度の高い生活に繋がります。

 

自由時間が増える

 

掃除の時間、服を選ぶ時間、必要な物を探す時間、持ち物確認する時間。日々生活する中で当たり前に行っている作業をふと考えてみると生産性のない作業が積み重なっています。仕事や家事など時間に追われて「やらなければいけないこと」が「やりたいこと」の時間を奪っているケースは現代においてよく取り上げられています。前者の時間を短縮することで、自由に使える時間が増え、趣味や友人や家族と関わる時間、睡眠など自分の求めるものに時間を投資できます。

 

自己理解が深まる

ミニマリスト的思考が人生で役に立つ要素に自己理解があります。 日頃から取捨選択を繰り返すことで、自分の欲求や価値観と向き合い、認識する機会が増えます。自分が大切にしたいものの優先順位や軸が定まることで、人生の限りある時間をより自分を満たす時間に当てることができます。やりたいことや趣味が見つからない、忙しさに追われて時間を無駄にしている感覚がある方にとっては自分の大切にしていることを見直し、時間の過ごし方を見直すきっかけになるかもしれません。

 

生産性が上がる

生産性が上がる点もミニマリストが得られるメリットです。 リモートでの勤務や勉強時間など、自分でモチベーションを高めて作業する必要がある場面では、いかに目の前の作業に集中して生産性を上げられるかが重要になります。物が無いことに付随して、目に入る情報がシンプルになり、気が散る原因を減らすことができます。一つの物事に対する効率を上げていくことで、結果多くのタスクを短い時間で終わらせることに繋がり、達成感と切り替える力を得ることができます。

 

暮らしと心にゆとりが生まれる

 

挙げてきたメリット、金銭面・時間・選択、全てにおいて絡んでいるのが精神的なゆとりです。 日々の生活において、余白の有無(精神的要素も物理的要素も含む)は人生の質の向上に影響を与えます。自分の軸がはっきりすることで、選択に自信が持てるようになり、周りの人の基準ではなく自らの意思で物事を進めることで、自己肯定感が上がります。このサイクルが回ることで他人に左右されず、「自分の人生」を歩める人になれます。

 

ミニマリストのデメリット

ミニマリスト デメリット

一方で、ミニマリストの考え方や生活によって以下のような弊害が起こる場合もあります。 デメリットも理解した上で、自分に合った生活を判断することが大切です。

 

 

人と衝突が生まれる可能性

 

「ミニマリズムはあくまで自分の価値観である」という視点がないと、周りの人との関係性に衝突が起きてしまう可能性もあります。周りの環境をイメージしてみると気がつくように、まだまだミニマリストの人数は多いとは言えません。特に、同じ空間で暮らす人がいる場合も注意が必要です。自分がいらないから捨てたとしても、相手にとっては重要度の高い物だった、というケースも起こりうります。価値観は人それぞれで自分が全てではない、という考え方を念頭に置いて関わることが大切です。

 

必要なものも捨ててしまう

捨てることへの判断基準が低くなった時の注意点に、本当は必要な物を捨ててしまうケースがあります。替えが効くものであれば再購入や類似品での代用が可能です。しかし終売品やオリジナルの物、個人的な資料など戻ってこない物の場合は事前の注意が必要です。必要な物の量は人それぞれであり、ミニマリストを完璧に真似する必要はありません。捨てる際には本当に不要な物か確認すると良いでしょう。

 

急な生活変化に対応しにくい

普段の生活においてメリットの多いミニマリスト。しかし、災害や急な生活変化への柔軟性は低いです。例えば豪雨などにより外出不可や停電に巻き込まれた際、必要最低限の生活には数日間持ち堪えられる量の食事と水、衣類が必要になります。特に日本は自然災害が多く、このような突然の事態が起こる確率が高い国です。万が一を考えると捨てられない物が増える、と取捨選択のバランスに戸惑うかもしれませんが、最低限の暮らしができるような備えは視野に入れておく必要があります。

 

ミニマリストを目指したい!物を減らすコツ

ミニマリスト コツ

ここからは実際に物を減らす方法をご紹介します。

 

物を捨てる基準を設ける

初めの壁となる「物を捨てる」際のコツは、基準を設けることです。「一年間使っていないもの」「収納の幅をとっているもの」「重要性の低いもの」など捨てる為の基準を設けることで、判断軸が明確になり捨てる行為への抵抗を軽減できます。一度自分の中で基準を設け、論理的な思考で物を減らす工夫をしてみましょう。

 

実用性の高い物を揃える

取捨選択・購入の際の選び方にもコツがあります。長期的に使用できる物、何通りもの使い方ができる物など少ない数で実用性の高い物を揃えるように意識しましょう。例えばソファにも使えるベッド、収納に使えるテーブルなどがあります。この観点を頭に入れておくと、必要最低限の物で満足度の高い生活を実現することができます。

 

厳選した物を残す・選ぶ

ミニマリストの取捨選択では、自分軸を見定めると同時に、譲れないもの・心から好きなものを残すことも大切です。例えば服を捨てる際、もっといい物があったらそちらに乗り換える程度の服は手放す勇気が必要です。選ぶ際も同じで、多少気に入らない部分があっても妥協して購入してしまうと、時間の経過と共に魅力が薄れます。妥協点を補うために似た服が増えた結果、クローゼットが八割満足した服だけで構成されてしまいます。物を選択する際は妥協点の少ない厳選した物を選ぶようにしましょう。

 

ミニマリストの続け方・習慣について

コツが分かったところで、次はどうすれば一度整えた状態を持続させられるのか、ミニマリストの続け方と習慣について解説します。

 

買う理由・買わない理由を明確にする時間を設ける

 

ミニマリストとはいえ、日常的に買い物へ出かける機会はあります。購入前に思考する時間を設けることがミニマリスト継続の為には欠かせません。家にあるものと見比べる、レンタルで補うことはできないか調べる、安さや限定の言葉に惹かれて商品の必要性から思考が外れていないか考える、など買う理由・買わなくてもいい理由を明確にできるまで購入しない選択肢を持つことが重要です。

 

物を購入したら捨てるべき物がないか確認する

 

『一つ増えたら一つ減らす』を徹底することはシンプルで快適な空間を維持する為に必要です。無駄な物を買わない意識に加えて、購入した物と引き換えに捨てるものを選択する覚悟を持つことが鍵です。購入と取捨選択のサイクルを繰り返していくことで、自分らしい必要最低限の暮らしが確立します。はじめに整えた部屋の状態から、物の数が一定量に保てるように意識していきましょう。

 

収納・配置の場所を決める

収納・配置場所を決めることも快適な暮らしのポイントです。定位置を決めることで所在が分からない事態や部屋に散乱する状態を防ぐことができます。調味料や日用品はつい二度同じものを買ってしまうという方も多いのではないでしょうか。所在の管理によって認識不足による物の増加や無駄遣いをなくすことができます。また、収納場所が決まっていることで収納量に合わせて買い物ができるため、定位置に戻す習慣が身についてくれば必然と物が増えづらいというメリットもあります。

 

ミニマリストを目指す方におすすめの授業

言葉の定義やメリットやデメリット、実践的なヒントを解説してきましたが、実際にミニマリストとして生活している方の声を聞くことは、もう一歩距離を縮めるきっかけになるかもしれません。

 

ミニマリストしぶさんに学ぶ、余計な物を手放すことで豊かさを手に入れる方法

ミニマリストしぶさんに学ぶ、余計な物を手放すことで豊かさを手に入れる方法

< 授業紹介 >

この授業では、ミニマリストしぶさんがライフスタイルを見直した背景や考え方から、生活のコツやおすすめアイテムなど、より詳しいミニマリストの実態が学べます。 「物を減らすことが目的ではなく、豊かな生活のための行動」を実感しているミニマリストしぶさんのお話を聞くことで、一歩踏み込めない方もきっと自分と重なる部分や発見があるのではないでしょうか。受講者のコメントと共に、ミニマリストへの知識をさらに深めてみませんか。

先生プロフィール

ミニマリストしぶ

ミニマリストしぶ
クリエイター 1995年生まれ、福岡県出身。2017年に開始した「ミニマリストしぶのブログ」は開設一年で月間10万PVを超える人気ブログに。海外二カ国でも翻訳された著書『手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』はAmazonベストセラー1位を獲得。2018年に「Minimal Arts 株式会社」代表取締役に就任。ミニマルな機能美を追求するアパレルブランド「less is _ jp」を監修。

 

まとめ

今回は「ミニマリスト」をテーマに定義から実際に取り組む際のコツまで幅広く解説してきました。 「憧れはあるけれど自分には難しい」「何から始めればいいか分からない」そんな方でも、少し身近にミニマリストな暮らしを捉えることができたのではないでしょうか。 schooでは、ミニマリストをはじめとして暮らしに寄り添ったコンテンツも沢山公開されています。生放送授業は無料なので、ぜひ気軽に参加してみてくださいね。

<思考法に関する授業の一覧はこちら>

 

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