10/3(Thu)

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Notion AIの使い方・ChatGPTとの違いや料金について分かりやすく解説

<目次>
1:Notion AIとは
2:Notion AI とChat GPTとの違い
3:Notion AI利用のメリット
4:Notion AI 利用の注意点
5:Notion AIの使い方
6:Notion AIにできること
7:Notion AIの活用例
8:その他知っておきたいポイント
9:Notion AIが学べる授業を紹介
10:まとめ

Notion AIとは、アメリカのNotion Labs社が提供しているウェブアプリ・Notion上で活用できる生成AIを使ったサポート機能です。

本稿では、Notionをより便利にするためのNotion AIの基礎知識と使い方、同じく生成AIツールとして人気を博しているChatGPTとの違いについて詳しく解説していきます。最近話題のNotion AIが気になるという方や、Notion AIを使ってNotionをさらに快適に利用したいと考えている方はぜひご覧ください。

 

Notion AIとは

Notion AIとは

Notion AIとは、一言で言えばNotionに搭載された生成AI機能のことであり、2023年2月より実装されました。Notion AIはNotion利用者のサポート機能に位置づけられ、Notoin AIに指示を出す(プロンプトを入力する)と、利用者に代わってNotion上で文章の生成やアイデア出し、翻訳、グラフ・表の作成などを行ってくれます。

前提としてNotionとは、ドキュメントの作成や知識の共有など、さまざまな業務ニーズに応える「オール・イン・ワンツール」です(※)。デスクワークの効率化のために多くの人が利用する人気のツールであるため、既にNotionを活用しているユーザーにとっては、さらに業務効率を改善できる便利な機能が追加されたと言えるでしょう。

(※)Schooのコラム『Notionとは?基本の使い方・主な機能について分かりやすく解説 』ではNotionそのものについての詳しい説明や使い方の解説をしています。まずはNotionについて詳しく学びたいと考える方はこちらも合わせてご確認ください。

※参照:Notion (ノーション)AI | 作業のスピードや品質を向上させ、思考の幅を広げます。

 

Notion AIの対応デバイス

Notion AIはNotionが対応しているデバイスであればどれでも使うことができ、PC(Windows/Mac)とモバイルデバイス(iOS/android)どちらでも利用が可能です。

また、Notionは各デバイス・ブラウザに合わせて以下の3つのタイプがあります。

  • ・Web版
  • ・モバイルアプリ版
  • ・デスクトップアプリ版

3つのタイプはそれぞれ画面デザインや機能の違いが多少あるものの、いずれもNotion AIに対応しています。そのため、Notion AIを使いたい場合は用途や利用シーンに合わせてWebかアプリかなど使い分けると良いでしょう。

※参照:Notionアプリ – Notion (ノーション)ヘルプセンター

 

Notion AIの料金

Notion AIは有料機能として提供されています。Notion AI自体の利用料金はメンバー(ワークスペースの利用者)1人あたり10ドル/月 (年払いの場合は8ドル/月)です。

また前提として、Notion AIはNotionの拡張機能なので、もともと利用していたNotionのプランにオプションとして付与することで利用可能になります。ベースとなるNotionの利用プランにはフリー・プラス・ビジネス・エンタープライズの4つの種類がありますが、例えば月額無料のフリープランを利用している場合は1メンバーあたり月額10ドルのオプション料金を支払えばNotion AIを利用できることになります。

なお、Notion AIはワークスペースのメンバー1人につき20回までであれば無料で体験することができるので、課金に迷っている方はまず試してみると良いでしょう。

※参照:Notion (ノーション)の料金プラン: フリー、プラス、ビジネス、エンタープライズ、AI

 

Notion AI とChat GPTとの違い

Notion AI とChat GPTとの違い

Notion AIはNotion上でさまざまな作業の効率化・自動化を担ってくれる便利なAI機能だとご紹介しました。一方、入力した指示に従ってアウトプットをしてくれるという点において、ChatGPTとの類似性を感じた方も多いのではないでしょうか。ここではNotion AIとChatGPTの違いについて詳しく解説していきます。

まず、Notion AIとChatGPTの機能や料金などについて比較したのが次の表です。

  Notion AI ChatGPT
利用言語モデル
  • 公開されていないため不明
  • GPTシリーズ
機能
  • ・文章の生成
  • ・翻訳
  • ・アイデア出し
  • ・要約
  • ・mermeid記法の利用による表/グラフの作成/データベースの作成
  • など
  • ・文章の生成
  • ・翻訳
  • ・アイデア出し
  • ・要約
  • ・表の作成
  • ・プログラミングの補助
  • など
出入力できる文字数
  • 無制限
  • 制限あり
共同作業
  • できる
  • できない
料金
  • 月額$10(年払い$8/月)
  • ※無料お試しは20回まで
  • GPT3.5:無料
  • GPT4:月額$20
API
  • Notion AIの公式APIはなし
  • ※NotionにはAPIがある
データ活用・保護
  • ・Notion AIを利用するページ内の情報のみ参照
  • ・取得データはAIのトレーニングまたは第三者のためには活用しない
  • ・オプトアウトされていないすべての入力内容はAIの学習データとしての利用可能性あり

まず機能面については、上の表でもご紹介している通り両者とも同様の機能を持っており、大きな違いがないことが分かります。

そのため、両者を使い分けるために一番ポイントとなりやすいのは、AIが動くプラットフォームの違いだと考えられます。ChatGPTはAIとのやりとりに特化したプラットフォームですが、Notion AIはNotion上で動作するため、例えばAIがアウトプットした文章を直接編集することなどができます。加えて、翻訳や要約などの使用頻度の高い機能はプロンプトを書かずともショートカットメニューが用意されているなど、業務効率化のための工夫がされています。

その他、Notion AIには入出力の文字数制限がないことや、他の人との共同作業ができること、オプトアウト申請をしなくても入力データがAI学習に利用されないことなどの特徴もあります。

 

Notion AI利用のメリット

Notion AI利用のメリット

ここまで、Notion AIの基本情報や、Notion自体の機能と組み合わせることで便利に活用できることを解説してきました。ここからは、Notion AIを利用するメリットについてより詳細に解説していきます。

 

作業の効率化ができる

Notion AIを利用する1つ目のメリットは、創造性が求められるものを含むさまざまな作業や業務の効率化ができることです。例えば、アイデア出しや文章執筆など、生成AIの力を借りることで大幅に作業時間を短縮できます。

また、ChatGPTとの違いの項でも述べた通り、Notion AIには「Notion上で動くサポート機能である」という特徴があります。そのため、例えばNotionにとった会議メモから特定の情報のみを抽出したり、アクションアイテムを抽出・リスト化してもらったりすることも可能です。

 

Notionの機能と組み合わせて使える

Notionの機能と組み合わせて使える

Notion AIを利用する2つ目のメリットは、Notionに搭載されたさまざまな機能と組み合わせて使えることです。

例えばNotionには、TODOリストやカレンダーなどのシーンに応じた多種多様なフォーマットや、表形式でデータを管理できるデータベースという機能など、さまざまな便利な機能が備わっています。

これらとNotion AIを組み合わせて使うと、AIが出力した表にそのまま入力をしたり、リストをチェックボックス形式でアウトプットしてもらったりと、後に続く作業がさらに効率化できるのです。

 

Notion AI 利用の注意点

Notion AI 利用の注意点

Notion AIはここまでご紹介してきた通り、とても便利なツールです。一方で、利用する上で気に留めておくべき点もあるため、以降ではNotion AI 利用の注意点について詳しく解説していきます。

 

ハルシネーションリスク

Notion AI ハルシネーションリスク

Notion AIを利用する際はハルシネーションのリスクを考慮することが大切です。

ハルシネーションとは、AIが事実ではないにも関わらず、もっともらしい嘘をつく事象のことを言います。これはNotion AIに限らず、生成AIの仕組みや学習データによって発生する欠点であると考えられており、現状では完全に防ぐのは難しいとされています。

実際に、Notionの利用規約にもNotion AIを使用して入力・出力された情報については利用者本人が責任を持つ必要があるという記載もあり、ここからも正確な情報が必要な場合は、常にファクトチェックを行う必要があることが分かります。

 

最新情報に対応していない

Notion AI 最新情報に対応していない

ハルシネーションに加え、Notion AIは最新情報に対応していないことにも注意が必要です。

Notion公式のWebページでは、Notion AIについて「過去6〜12か月間に発生した最近のイベントを知らず、不正確または古い情報を出力する」と書かれています。このことから、利用データの新しさには限界があることが分かります。

また、実際にNotion AIに「Notion AIとChatGPTが登場したのはいつか」と質問したところ、両方とも2021年であるという事実とは異なる回答をしました。そのため、最近の情報を利用する必要がある場合は、別途インターネット検索で補完するなどの対応が必要でしょう。

※参照:Notion AIを使って可能性を広げる

 

再現性が低い

これは他の生成AIも同様ではありますが、Notion AIの返答は再現性がある訳ではなく、仮に同じ指示を出した場合でも、返ってくる回答はその都度変わる可能性があります。

そのため、過去に上手くいったプロンプトや、他人が紹介しているプロンプトをそのまま真似してもその通りに再現できない場合があります。このような時は、指示出しの具体性を高めたり、表現の仕方を変えるなど試行錯誤する必要があります。

 

Notion AIの使い方

Notion AIの使い方タブの表示

ここまでは、Notionのメリットと利用時の注意点について見ていきました。ここからは、Notion AIの使い方を、画像を用いながら詳しく解説していきます。

なおここでは、Webブラウザ版のNotionを使用していますが、アプリ版でも一連の操作方法は同じなので、参考にしてみてくださいね。

 

Notionにログイン

まず、既にNotionのアカウントを持っている方はNotionのログインページからログインを行います。メールアドレスやGoogleアカウント、Appleアカウントなど登録時に使用した方法で、Notionのワークスペースを立ち上げましょう。

また、Notionのアカウントをお持ちでない方は、こちらのサインアップページから、メールアドレスまたはGoogle/Appleのアカウントを使ってNotionアカウントを作成できます。

※Notionの基本の使い方についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、併せて参照してください。

Notion AI Notionにログイン

 

ページの作成

次に、Notion AIを動かすためのページの作成をします。Notionにログインしたあと、左のサイドバーに表示されるメニュー一覧から「+新規ページ」(または「+ページを追加」)を選択します。

Notion Ai ページの作成

すると、次の画像のように新規ページが作成できます。

Notion Ai ページの作成

 

AI機能の立ち上げ

ページができたら、続いてAI機能にアクセスしていきます。ページ内でNotion AIにアクセスする方法は4つあるので、それぞれの方法を押さえておきましょう。

1つ目の方法は、新規ページの立ち上げ時に表示される、「AIを使用して文章を作成」から起動する方法です。

AI機能の立ち上げ

新規ページの上部に表示される「AIを使用して文章を作成...」を押下すると、以下のような入力欄が現れます。このフォームがNotion AIに対するプロンプト(指示)の入力欄で、ここに書き込むことでNotion AIがそれに従ったアウトプットを出力してくれます。

AI機能の立ち上げ

この方法は、新規ページ作成の直後でAI機能にアクセスするため、Notion AIを活用して文章などを新規に生成するシーンに向いていると考えられます。

2つ目の方法は、スラッシュ(セミコロン)コマンドと呼ばれる、キーボード操作で立ち上げる方法です。コマンド操作でAIを立ち上げるためには、まずワークスペースで文章入力ができる状態にし、その後「半角スラッシュ+ai(/ai)」または「全角セミコロン+ai(;ai)」と入力します。すると以下の画像のように、Notion AIのメニューが表示されます。

メニューが表示されたら、その中から「AIに依頼」という項目を選択します。ここで1つ目の方法でもご紹介したような「AIに文章作成を依頼」フォームが表示され、プロンプトを入力できるようになります。

AI機能の立ち上げ

また3つ目の方法として、同じくキーボード操作を用い、スペースキーを使って立ち上げる方法もあります。2つ目の方法ではスラッシュ(セミコロン)コマンドからAI機能にアクセスしましたが、スペースキーはNotion AIへのダイレクトなショートカットキーとなっており、一動作でAIメニューが起動できます。

AI機能の立ち上げ

キーボード操作を使えばページの作成中にいつでもAIを呼び出すことができるので、ページ内に記載の文章や画像を素材にAIに作業をお願いしたい際に便利な方法と言えるでしょう。

4つ目の方法は、修正・編集したいテキストブロックまたは文章を選択し、そのパーツに対してAIに指示を与える方法です。

ブロックを選択する場合は、ブロックの左側にカーソルを合わせると出てくる6つの点のボタンを押し、表示されるメニューから「AIに依頼」を選択します。

AI機能の立ち上げ

また、文章を範囲選択してAIを立ち上げる場合、該当箇所を範囲選択すると表示されるメニューから、「AIに依頼」を押下します。

AI機能の立ち上げ

これらの方法は、既に作成した文章やコンテンツに変更を加えたい時に便利な方法であり、「AIに依頼」を押下時に立ち上がるメニューもリライトや再編集に使いやすいものが優先的に表示されます。

 

プロンプトの入力

ご紹介したいずれかの方法でNotion AIへのアクセスができたら、「AIに文章作成を依頼」の枠内にプロンプト(AIへの指示)を入力します。ここでは試しに、「Notion AIでプロンプトの入力方法を教えてください」と入力してみます。

プロンプトの入力

プロンプトを入力し、enterキーまたは入力欄右にある紫色の上矢印のマークを押下すると、プロンプトが送信されます。するとプロンプトを入力した箇所に、Notion AIからの回答が出力されます。

プロンプトの入力

 

指示のやり直し

Notion AIが回答を終えると次のようなメニューが表示され、Notion AIが出したアウトプットに対する次の指示を行うことができます。

指示のやり直し

出力されたアウトプットが問題ない場合、ここで「完了」を押すとNotion AIの出力した内容を確定させることができます。一方、意図していなかった内容が出力されてしまった場合は「やり直す」を選択することで、一度出たアウトプットを消して再度出力させることができます。

下の画像は、「やり直す」を選択した時の画面です。このように、Notion AIが出したアウトプットは消え、最初に質問した時の文章が再度表示されています。

VBA 実行と保存

ここで出力したい内容に合わせてプロンプトを修正することでより、目的に合った回答を出せるよう調整していくことが可能です。

 

Notion AIにできること

Notion AIにできること

ここまで、Notion AIの使い方について一連の流れを確認してきました。続いてここからは、より実践的にNotion AIを使いこなすために、Notoin AIにできることをご紹介します。

 

文章の生成・ライティング

文章の生成・ライティング

Notion AI ができることの1つ目は文章の生成やライティングです。

Notion AIを使うと、例えばSNSの投稿やブログ、営業メールなどの文章を自動で作成することができます。上の画像ではAIに「SchooではNotion AIの使い方を詳しく学べるという内容でSNSの投稿文を考えてください」と指示を出しています。SNS投稿と伝えたことで、ハッシュタグも含めた文章が出力されました。

場合によっては指示出しを工夫することも必要ですが、Noion AIではこのように状況に合わせた文章を1から作ってもらうことが可能です。

 

文章の編集・リライト

文章の編集・リライト

Notion AIでできることの2つ目は記入済みの文章の編集やリライトです。

編集の仕方は簡単で、編集したいテキストブロックや文章を選択し、「AIに依頼」を押します。そして、出てきたメニューの中から修正したい内容に合わせて項目を選択すれば完了です。また、修正箇所は細かく範囲選択をし、部分ごとに編集が可能です。

通常、ChatGPTなどのAIツールでは文章を編集する際も自分でプロンプトを書き、指示出しを行う必要があるため、手間がかかります。Notion AIには編集用メニューが予めセットされているので、より簡単に使うことができるのは魅力だと言えるでしょう。

 

アイデアの提案

アイデアの提案

Notion AIができることの3つ目はブレインストーミングなど、アイデアの発案です。

上の画像は、「オンライン学習サービスのSchooでNotion AIの授業をもっと用意したいので、何かアイデア出しして欲しいです」と指示を出して得た回答です。Notion AIを利用してこのようなアイデア出しやブレストを行い、創造性が求められる業務も効率化することができます。

また、Notion AIにはメニュー内に「アイデアのブレインストーミング」という項目が存在しています。選択すると下の画像のように「次についてのアイデアのブレインストーミング:」というワードが自動で入力されるため、よりプロンプト作成を簡単に行うことが可能です

アイデアの提案

 

Notion AIの活用例

ここまでは、Notion AIでできることについてご説明してきました。以降では、実際の業務や作業の中での利用を想定し、より具体的なNotion AIの活用方法を詳しくご紹介していきます。

 

議事録の要約

議事録の要約

Notion AIの文章編集能力を活用すれば、議事録の要約をし、必要な情報だけを分かりやすくまとめることが可能です。

例えばNotion上で作成した議事録に対して、「この議事録の要点を箇条書きでまとめてください」などと指示することで文章を要約することが可能です。また、スラッシュコマンドから「/summarize」と入力すると、要約機能(AIブロック)が立ち上がり、プロンプト入力なしに現在のページの要約を自動出力してくれます。

また、Schooオリジナル授業『Notion AI研究会』では、講師を務めるNotion認定コンサルタントのつばさ先生がNotion AIでミーティング議事録を要約し、要点とアクションアイテム、ネクストステップを抜き出す方法を実演形式で紹介しています。実際の操作方法を併せて確認したい方は、ぜひ授業をご覧ください。

 

ビジネスメールの作成

ビジネスメールの作成

Notion AIは挨拶やお礼、謝罪などのビジネスメールの作成にも活用できます。そのため、状況に適したメールの書き方がわからない場合や、書き方に困る場合などに参考にすると良いでしょう。

上の画像は「商談した企業の担当者へのお礼のメールを書きたいので、内容を考えてくれませんか。」とAIに依頼した際の回答です。とても丁寧で、ビジネスメールのマナーを踏まえた文章が提案されました。

また、Notion AIのAIメニューには、以下のように「営業メール」「求人募集メール」といった項目があります。これらの項目を活用すると、プロンプトの入力も効率化することが可能です。

ビジネスメールの作成

 

英語文章の翻訳

英語文章の翻訳

Notion AIはさまざまな文章編集ができますが、英語の翻訳や、日本語を英語に変換することなどにも活用ができます。

上の画像では、具体的な例としてプロンプトを入力し、キング牧師の名言を日本語訳してもらっています。

操作方法は、プロンプトを直接入力する方法と、AIメニュー内の「翻訳」の2つです。AIメニューから操作する場合は、翻訳したい文章やブロックを選択後、AIメニューから「翻訳する」を押下し、言語を選択します。また、下の画像のようにNotion AIは14の言語に対応しており、英語以外の文章の翻訳にも活用することが可能です。

英語文章の翻訳

Notion AIの翻訳は文章が自然であり、入出力の文字数制限がないことから長い文章でも一度に翻訳できるのが魅力です。そのため、業務においても英文メールや海外のレポートの翻訳などに活用できるでしょう。

 

企画アイデアの提案

企画アイデアの提案

Notion AIは上でご紹介したように、アイデア出しなどの創造的な業務にも活用でき、例えば新しい企画立案をしなければならないシーンでも活躍します。

上の画像では具体例として「文房具をPRするためのアイデア出し」をテーマに、企画アイデアを提案してもらっています。回答を見ると、アイデアがいくつも提案されているだけでなく、どのような効果が期待できるのかまで説明されているのが分かります。

元々Notionは電子ノートやメモ帳としての用途で利用されることも多いツールです。そのためこのように、Notion上で企画のアイデア出しをすれば、そのまま内容を膨らませたり、フォーマットの加工が出来るのも便利なポイントだと言えるでしょう。

 

分析のサポート

分析のサポート

Notion AIは分析のサポートとして活用することができ、フレームワークを使った分析や画像データの分析などさまざまな用途で活躍します。

例えばSchooオリジナル授業『Notion AIでできる アイデア出し/to doリスト/翻訳/要約/記事作成』にご登壇のusutaku先生は、ビジネスアイデアを精査する過程でNotion AIにSWOT分析を依頼し、フレームワークを用いたビジネス分析を効率的に行っています(上画像)。

このほかにも、以下のようにNotion AIに画像を識別させて分別することなども可能です。

分析のサポート

 

文章校正

文章校正

Notion AIでは文章の校正ができるので、社外の人が目にする文章を書く際など、文章を誰かに精査して欲しい場合に活用ができます。

上の画像は、「AIに依頼」メニューの中にある「スペルと文法を修正する」を活用して、Schooの紹介文(青色箇所)に対して校正を行ったものです。もとの文章は漢字が間違っていたり、文体が整っていなかったりなどの点が目立ちますが、Notion AIに修正してもらったことで、読みやすく伝わりやすい文章に変えることができました。

また、ここでは文章の不備の修正ができることをご紹介しましたが、文章をシンプルにしたりトーンを変えたりと、より良い文章を執筆するためにも活用できます。

 

ダミーデータの作成

ダミーデータの作成

その他、Notion AIだからこそ便利な活用方法としてダミーデータの作成が挙げられます。ダミーデータとは、ソフトウェアやシステムのテストなどに使う偽のデータのことです。

画像では顧客の購買履歴を管理するシステムの開発時に使えるダミーデータの例示を依頼しています。ダミーとはいえ偽名や架空の電話番号を大量に準備するのは時間がかかることですが、Notion AIを活用すればこれらを簡単に表形式で出力してくれます。また、NotionにはCSVファイルなどで出力する機能が備わっているため、生成したデータをそのままエクスポートして使えるのも便利です。

 

TODOリストの作成

TODOリストの作成

もともとNotionはプロジェクト管理や情報整理に適したツールであり、それに適したフォーマットが複数用意されています。そのため、Notion AIを活用すれば簡単にTODOリストを作成することも可能です。

例えば上の画像は、Schooオリジナル授業『Notion AIでできる アイデア出し/to doリスト/翻訳/要約/記事作成』にご登壇のusutaku先生が、「キャンプに必要な持ち物を全てto do形式で書き出して」とAIに依頼した際のアウトプットの例です。

画像では、キャンプに必要な持ち物が列挙されているだけでなく、チェックボックス形式のリストが出力されていることが分かります。このようにNotion上にリストが出力されれば、それをそのまま使うことができる他、関係者に共有できる点も便利なポイントです。

 

ブログの作成

ブログの作成

Notion AIのテキスト生成能力を活用すれば、ブログのような比較的長い文章執筆を行うことも可能です。

上の画像は、Schooオリジナル授業『Notion AIでできる アイデア出し/to doリスト/翻訳/要約/記事作成』にご登壇のusutaku先生が、「リンゴダイエットの効果と方法について」というタイトルを設定し、「中見出しと小見出しを使い10個のパラグラフでSEOを意識した文章を書いてください」という主旨の指示をしたシーンのものです。

テーマを指定しただけで、ポイントを押さえた読みやすい構成と文章が出力されており、Notion AIを使えば細かな指示を出さずとも流暢な文章を書けることが分かります。

一方でNotion AIはハルシネーションのリスクもあります。そのためusutaku先生も授業内において、紹介したのはあくまで参考であり、不正確な可能性がある文章をそのまま公開するのはおすすめできないと述べています。

そのためNotion AIをブログ制作に活用する際は、あくまでも執筆のサポートとして使うのが望ましいでしょう。

 

その他知っておきたいポイント

その他知っておきたいポイント

ここまではNotion AIの具体的な活用方法について詳しく解説してきました。ここからはNotion AIをさらに便利に使うために知っておきたいポイントとして、①プロンプトを明確かつ具体的にすることと②テンプレートを利用すること、の2つについてご紹介していきます。

 

プロンプトはできるだけ明確かつ具体的に

前提としてNotion AIなどの生成AIは「たくさん」や「まあまあ」といった曖昧に数量や程度を表す表現を汲み取って回答を出すことが苦手です。そのため、抽象度の高いプロンプトを送信すると、思った回答が得られない可能性が高まってしまいます。

具体的な例としては、「Notion AIを使いこなす方法について短めの文章で教えてください」と聞くのではなく「Notion AIを使いこなす方法について150字以内で説明してください」と聞く方がAIは質問者の意図を反映した回答を出しやすいです。

 

テンプレートを活用する

テンプレートを活用する

Notionには、プロンプト作成に活用できる「AIテンプレート」が用意されています。

AIテンプレートとは、上の画像のように目的や用途に合わせて作られたページの雛形のことです。Notionを提供する会社や一般のユーザーが作成・公開しており、無料で使えるものも多くあります。

テンプレートはある程度フォーマットができた状態で用意されているので、Notion AIを使ったことがない人でも質の高いプロンプトが書けるのが魅力です。

例えば、以下は広告のコピーライティング用にNotion社が作成・提供しているテンプレートです。テンプレート内には以下のように事前にAIブロック(赤枠)とプロンプトが準備されているので、穴埋め形式でページの内容を調整し「生成」を押すことで誰でも簡単にNotion AIを使いこなせるようになっています

テンプレートを活用する

※参照:AIのベストテンプレート|Notion (ノーション)

 

Notion AIが学べる授業を紹介

ここからは、Notion AIの使い方を実際に見て学べる、Schooオリジナル授業をご紹介します。ぜひ本稿と合わせて活用してみてくださいね。

 

Notion AIでできる アイデア出し/to doリスト/翻訳/要約/記事作成

Notion AIでできる アイデア出し/to doリスト/翻訳/要約/記事作成

< コース紹介 >

この授業では、Notion AIを活用したアイデア出しやtodoリストの作成等が学べます。本稿でもご紹介したようなNotion AIの利用手順を動画で詳しく確認したいと考える方におすすめです。

先生プロフィール

usutaku

usutaku(うすたく)
AIを日常使いする方法をSNSで発信中。Notion公認資格所持。企業へのAI導入や受託開発、Notion運用支援の実績多数。国際基督教大学卒業。Tiktok 22k + Twitter 16k +

 

「Notion AI」で作業スピードを爆上げする方法

「Notion AI」で作業スピードを爆上げする方法

< 授業紹介 >

この授業は、Notionの公式コンサルタントとして活躍されているよーじろー先生にNotion AIの使い方を学ぶ授業です。授業の中ではより実用的なNotion AIの活用の仕方を学べるので、実務の中でNotion AIを活かす方法を学びたい方はぜひご覧ください。

先生プロフィール

よーじろー

よーじろー
Notionの公式アンバサダーとして、Notionの普及活動に勤め、1000人を超えるNotionコミュニティを運営。日本唯一のNotion公認コンサルタントとしても活動する。Notionの日本語化プロジェクトではLocalizationのプロジェクトリーダーとして翻訳業務を推進。Youtubeチャンネルは「よーじろーと、Notionと、」

 

Notion AI研究会

Notion AI研究会

< 授業紹介 >

この授業では、Notion AIを利用する際の手順を実際に見て学べます。授業ではメール作成と議事録要約を題材に詳しく手順を紹介しているので、Notion AIへの指示出しがうまくいかないと感じる方に特におすすめの授業です。

先生プロフィール

つばさ

つばさ
Notion認定コンサルタント、兼Notion公式アンバサダーとしてNotion導入・運用をサポートしています。これまで累計500時間以上のコンサルティングを提供しており、特に個人のセルフマネジメントに関連したNotionの相談を多く受けています。

 

まとめ

本稿では、Notion AIの使い方と具体的な活用方法について詳しく解説してきました。Notion AIは、Notionをより快適に利用することができる便利な機能です。ぜひNotionと合わせて活用し、プライベートや業務で役立ててみてください。

Schooでは月額980円でNotion AIやChatGPT、Adobe Fireflyなどの最新の技術について学べる授業が見放題です。生放送も毎日無料で行っているので、気になる方は合わせてご覧くださいね。

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