5/31(Sun)

今日の生放送

重要なプレゼンや会議のときに、ボソボソと喋ってしまい、うまく相手に伝わらずに失敗してしまったという経験がある人も少なくないでしょう。

 

準備不足で自信もって話せない、あがり症で緊張してしまったなど、いろんな理由はありますが、そもそも滑舌が悪くてうまく喋れないという悩みを持っている人もるかもしれません。

 

そこで今回は「滑舌」に注目。ビジネスを有利にするために滑舌を改善する方法を紹介します。

 

 

「滑舌」とは?

かいせつ先輩

そもそも「滑舌」とは、発声や発音がきちんとしていて、滑らかに声を出せていることです。元々はアナウンサーなどが口の動きをよくするために行う発声練習ともいわれていますね。

 

猫田くん

たしかにテレビを見てみると、アナウンサーはハキハキとしたしっかりした声で喋っていますね。

 

かいせつ先輩

そうですね。日ごろから滑舌をよくしている努力の賜物ではないでしょうか。

 

滑舌をよくするためには、早口言葉をしゃべったり、表情筋を鍛えたり、姿勢を正したり、いろんな方法があります。

 

今回はそのなかから、「舌のトレーニング」をピックアップ。割りばしを使ったトレーニング方法を専門家に解説してもらいましょう。

 

先生のご紹介

上野 実咲 上野ヴォーカルアカデミー代表 専任講師

今年で創業61年目、日本で最初のカラオケ歌謡教室として設立された上野ヴォーカルアカデミーの代表専任講師。24年前に話す声コースを開設以来5万人以上の指導実績。出演テレビ番組は『カンブリア宮殿』『仰天!マル珍ランキング』『チャート博覧会』他多数。モンテローザや船井総合研究所など企業向け研修実績多数。NHK学園オープンスクールや朝日カルチャーセンターなどで話す声改善セミナーを定期開催。著書20冊以上、代表著書に『まずはこれだけ!まねるだけボイストレーニング』『声が20歳若返るトレーニング』等がある。

 

ビジネスで有利になる滑舌改善法

 

 

受講生代表:では、今回は滑舌ということで、舌のトレーニングについてお願いいたします。

 

上野先生:まずは舌が動く目安として、「ラ」と「ヌ」を使って「ラヌラヌラヌラヌ」という感じで、はっきりと言えている方は舌の動きはまあまあいいかなと思います。

 

 

「ラヌ」の「ラ」は「ラレリロル」の「ラ」で、「ヌ」は「ナネニノヌ」の「ヌ」です。行の最初と最後を繰り返しているだけですが、言い続けていると「ラヌ」から「ナル」に変化してしまうほど言いづらい組み合わせです。一語一語を繋げる言語ですので、舌の動きが大事になると思いますね。

 

 

ここからは「らたなかさ体操」を説明します。さきほどは「ラレリロル」という順番でしたが、「ら行」は舌の先端が上下にバタバタ運動しています。「さ行」と「た行」も同様に舌の先端がバタバタ動きますね。「ナネニノヌ」の「な行」はすべて舌の真ん中あたりが動きます。実際のご自身の口から声を出してみると、「言われてみればな」と感じていただけるのではないでしょうか。

 

受講生代表:では実際に、割りばしを2膳使ってトレーニングしてみましょう。

 

 

上野先生:やり方は、女性は少しつらいかもしれませんが、割りばしの太いほうを立てまして、両奥歯で噛みます。この状態で顎を固定して、舌の筋肉を動かす練習だと思ってください。

 

まずはアクセントの「ラ」「ラ」「ラ」、「タ」「タ」「タ」、「ナ」「ナ」「ナ」、「カ」「カ」「カ」、「サ」「サ」「サ」と声を出しましょう。

 

次は伸ばすように「ラー」「ラー」「ラー」、「ター」「ター」「ター」、「ナー」「ナー」「ナー」、「カー」「カー」「カー」、「サー」「サー」「サー」です。このあとは今よりももっと早く言ってみてください。

 

受講生代表:「さ行」がいちばん言いづらい!

 

上野先生:「さ行」は息がもれますからね。

 

受講生代表:このトレーニングだと舌の先端を使う発音は難しいですね。

 

上野先生:みなさん個人差はありますが、比較的「さ行」と「な行」「た行」は言いづらいと思います。「らたなかさ」は舌の先、真ん中、奥と、動かす場所が違うんです。よくある早口言葉も舌を動かしづらい順番になっているため、噛みやすいんですね。

 

受講生代表:じゃあ、噛みやすいと思う行をおさえてしまえば、言いやすくなるということですね?

 

上野先生:おっしゃるとおりです。

 

 

それではトレーニングに戻って、「ラタナカサ」ですね。また割りばしを両奥歯で噛んで、「ラタ」「ラタ」「ラタ」、「ラナ」「ラナ」「ラナ」、「ラカ」「ラカ」「ラカ」、「ラサ」「ラサ」「ラサ」と言いましょう。次にもっと早く2回繰り返してください。

 

受講生代表:舌も筋肉があるんですね。後半になるにつれてもつれてしまいます。

 

上野先生:なぜ割りばしをくわえて発声するかというと、通常は顎を閉じた状態から「ラ」「タ」「サ」「よろしくお願いします」とかを言っています。このように口を閉じた状態から舌を動かすと、当然閉じた状態からのほうが舌を動かしやすいです。そこで、割りばしをくわえて顎に頼れない状態にし、舌に負荷をかけています。そうすると、割りばしを外した状態でも舌の動きがしっかりしてくるんですね。

 

あとポイントとしましては、舌を上にしっかりとあててから、素早く降り下ろしてください。そうすることで、「ラ」などにくっついてくる母音の音が明瞭に前に出てくるようになります。舌を動かずに下まで降り切らないと、母音は鼻にかかったような音になってしまうんです。

 

受講生代表:ということでみなさんいかがでしょうか? 鍛えられていますでしょうか?

 

上野先生:舌が動きづらい方は、少し顎が痛くなっているかもしれませんね。

 

実践編 挨拶の練習

受講生代表:ではここから実践編として、挨拶の練習をしてみたいと思います。

 

上野先生:普段みなさんは、低音で「こんにちは」「今日は暑いですね」「寒いですね」「ボソボソボソ」という感じで、1音目のトーンのまま一本調子でずーっとまっすぐになり、ボソボソと喋りがちです。

 

標準語のアクセントの位置にもよりますが、2音目にアクセントがくる場合、たとえば「おはよう」なら「は行」の「は」をしっかり発音するといいでしょう。

 

受講生代表:2音目をあげると、より明るく聞こえますね。

 

上野先生:印象をよくしたいときやざわついている場所でしっかりと声を響かせたいときには、非常に効果的だと思います。

 

受講生代表:そうですよね。会話ひとつでも相手への印象も変わりますし、職場の雰囲気もよくなるので、明日から使えそうですね。

 

上野先生:もうワンポイントだけなので、すぐ実践できると思いますよ。

 

やり方としましては、「おはよう」の場合ですと、1音目の「お」を響かせてから2音目をすぐにあげるのは難しいので、「おーー」としっかり伸ばしながら「は」に意識をもっていき、アクセントをはっきりと「は」と出します。「おーー」「は」を何度か繰り返しましょう。

 

次は、「は」をすぐにあげられるように、「お」を伸ばさず「お」「は」と繰り返してください。「お」のあとの「は」をすぐにあげられるようになったら、あとは惰性で軽めに「よう」をつけ、「おはよう」と言うだけです。状況に応じて、語尾をあげたり、下げたりしてください。

 

「いらっしゃいませ」も「いーー」「ら」、「いーー」「ら」、「い」「ら」と同じようにやります。「ありがとう」も同様に2音目のトーンをあげるようにするといいですよ。

 

 

さらに、同じ「おはよう」であっても音階を低・中・高の3段に分け、シチュエーションにあわせて元気よくしたり、落ち着いたりした発音を身につけてください。

 

さきほど話したとおり、低音から始まるとボソボソと喋ってしまいますが、これは学生のころの教科書読みと同じになってしまうので、表情や波を豊かにしていくと聞こえ方は変わってくると思います。

 

受講生代表:たとえばプレゼンのときや何か発表するときに、原稿を読みがちだと思うんですが、ただ読むよりも“2音目をあげてみよう”などのように、何か意識するだけで伝わり方が変わりますね。

 

みなさん、明日から元気な挨拶、そしてハキハキとした受け答えができるように日々トレーニングに励んでいきましょう。

 

Q&A!みんな気になる、あの疑問に先生が回答

かいせつ先輩

ここでは、授業を受けた方の質問とそれに対する回答を紹介していくよ!

【Q】

受講生代表:今回のトレーニングはどれくらいのペース、セットで取り組めばいいのでしょうか?

 

上野先生:とくに最初のほうは思うように動かせないので1回1分を目安にしてください。「ちょっと疲れたかな」と思うくらいまで行い、疲れがとれたらまたトレーニングします。毎日コツコツやってみてください。

 

受講生代表:元々ボソボソと喋っていて、自分では相手に聞こえているつもりで話していても、聞こえづらいようですが、単純に声量の問題でしょうか?

 

上野先生:ボソボソしやすい理由には、口元のサイズや唇の厚み、舌の長さなども多少関係していますが、やはり低音域で喋る方は多いです。そのため出だしをあげていくといいと思います。意識することも大事で、「はっきり・ゆっくり・丁寧に」を意識して話すことで、身体もついてくると思いますね。

 

受講生代表:低音で安定して声が出ないので高い声を意識するのですが、すぐスカスカになって声が枯れます。安定して長く声を出し続ける術を知りたいです。

 

上野先生:このあたりはご本人の声を聞いてみないとわからない部分もありますが、少し声帯が弱いかもしれません。でも、元々ハスキーな声の方もいらっしゃいますよね。そんなときは、割りばしを両奥歯で噛み、高音から低音に下げなら「あーーー」と発声する練習をし、その感覚をつかむといいですね。

 

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