4/4(Sat)

今日の生放送

 

集中力を発揮すれば、それだけ早く仕事を終わらせられるよね。でも、集中力が続かなくてなかなか仕事が終わらず、つい残業してしまうと悩んでいる人も多いんじゃないかな。

そこでオススメしたいのが、集中力-仕事に没頭する心理学-。

本授業では、そもそも集中とは何かを理解したうえで、仕事に没頭するための心理学的テクニックを学べるよ。どうしても仕事に集中できないと悩んでいる人は、チェックしてみてね。

  

「集中力」とは?

 

猫田くん

集中力を発揮する方法には、どんなものがあるの?

 

かいせつ先輩

集中力を発揮するためには、今取り組んでいる1つのことに集中する必要があるんだ。たくさんの仕事を抱えているとついほかのことが頭に浮かんでしまったりするけど、1つひとつに集中して確実に終わらせていった方が、集中力を発揮できるよ。

 

授業では、先生が集中を妨げるものの説明をしてくれているから、あとで紹介するね。

 

 

集中力 -仕事に没頭する心理学-

 

かいせつ先輩

ここからは、授業で先生が解説してくれた、仕事に没頭するための方法について学んでいくよ!自分の集中を妨げるものが何かを理解したうえで、紹介されているワークを実践してみよう。やるべきことが見えてきて、集中しやすくなるはずだよ!



 

佐々木 正悟

佐々木 正悟  (ささき しょうご)

作家

 

心理学ジャーナリスト。「ハック」ブームの仕掛け人の一人。専門は認知心理学。 1973年北海道旭川市生まれ。97年獨協大学卒業後、ドコモサービスで働く。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。 同大学卒業後、04年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。

 

佐々木先生:まずは、「集中とは?」という話をしていきたいと思います。自分の集中を妨げないという状態を作り出せば、必然的に集中できるんです。集中できる習慣というのを身につけていただきたいんですが、そのために自分の集中を自分で妨げないことが必要になります。仕事中につい部屋の片付けを始めるなどは、集中を妨げている例ですね。

 

 

そのために、集中することのメリットを理解していただく必要があります。

メリットがないことでも習慣化はできますが、メリットを理解した方がより素早く集中できるようになります。最もわかりやすいメリットは、集中した方が気分が良いことです。

気づいたら夕方になっているなど、あっという間に時間が経つという経験をしたことがあると思います。

2つ目は、集中した方がスキルアップすることです。これは、自動車教習所がわかりやすいですね。教習所で運転が上手くなるのは、隣に教官が座っている環境で集中できるからだと思います。

 

 

そして3つ目の集中した方がパフォーマンスを発揮できるというところに入る前に、本題の「短時間で仕事を片付けるには」というところに入ります。こういう有名な図がありますが、1番左の眠っている状態と1番右の不安でいっぱいな状態は、同じように集中力が落ちるんですね。アスリートが緊張しすぎるとパフォーマンスが落ちるのが例です。

 

つまり、私たちの集中力は、興奮レベルが真ん中くらいのときが1番良いんです。そして集中が特に進むと赤丸に囲まれているなかでもさらに真ん中を指す場所にいけて、パフォーマンスが最大級に上がっている状態にずっといられます。この状態を集中によって実現できるので、これを経験していただくと集中しないでいるということに耐えられなくなってきます。集中するメリットをものすごく実感できるから、集中を妨げることはしなくなるんですね。

 

 

家だとリラックスしすぎて集中できないという方も多いですが、一般的に集中を妨げているのはリラックスのしすぎではなく、どちらかというと興奮レベルが上がりすぎて不安になっていることが多いです。不安というのはいろいろあるんですが、よくあるのは失う不安。次はそこから派生した、優先順位を強く意識しすぎていることによる不安です。あとはやるべきことを区別しすぎることの不安もあります。

 

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。失う不安は、時間がなくなりそうというのが1番多いです。時間がなくなりそうになると、仕事が嫌になる。今やっていることに集中しようとした瞬間に新しい仕事を振られるとかですね。もう1つ名誉が傷つきそうと書きましたが、このような場で僕みたいな人間が話すと、上手く話せるかどうか考えて緊張しすぎてしまいます。それで集中が妨げられるので、もう少し気楽にやるとむしろ集中は上がりますね。あとは体力を失うことです。夜になると集中できないのは、これが原因ですね。

 

そして、時間がなくなりそうなときによく考えがちなのが、雑務を早く片付けたいとか、大事なことに集中したいというものです。大事なことに集中したいのに今やっていることは大事じゃないから、集中できないというものですね。大事なことと大事じゃないことを分ける感覚を捨てた方が、集中しやすくなると思います。優先順位に固執せず、今やっていることにことごとく集中する方が、全体のパフォーマンスは上がります。「これは優先順位が低い」「これは雑務だ」と考えるのは、集中の妨げにしかならないんですね。すべて自分の仕事で、価値は同じと考える方が集中しやすいです。

 

もう1つ、自分は本当にこんなことやっていて良いんだろうかと考えるのも、集中の妨げになります。本当に自分がやりたいことというのは考えるべきときに考えれば良いので、集中してやりたいときに考える必要はありません。

 

やるべきこともなるべく区別しない方が、集中しやすいです。家族との時間が欲しいから仕事に集中できないとか、食事中にも仕事のことを考えようとすることも集中には良くなくて。食事中には食事しかしない、娘が話しかけてきたときは全力で遊ぶ、という癖をつけると、集中は容易くできるようになります。

 

集中って、そのときその場ですぐできるんですよ。よくある仕事に集中するためにカフェに行く、集中するために机の周りを片付ける、などの必要はないんですね。集中するためには、集中すれば良いんです。ほかのことをしなければ良い。ほかのことを考えなければ良いんです。

 

 

ここからは、集中するためのワークをします。いくつかステップがあるので、見ていきましょう。まず、普段からやろうとしているのに、すぐにできないことを書き出してください。要するにそれをやろうとすると思い悩むとか、よくわからないけどダラダラしてしまうとかですね。そして、どうしてそれに集中できないのかという理由を書き出します。将来何かそれをやると悪いことが起きそうだと不安になると集中できなくなるので、何が不安になっているかを書いてください。

 

その不安のなかで、本当に的中するのかどうかを検討してほしいんです。そんなに起こりそうにないなと思ったことは、消してください。消せる理由も書くとなお良いですね。とにかく、不安になれば解決する問題以外を消してほしいんですよ。不安になるというのは、不安になることにメリットがあると感じているんです。だから、不安になることによって解決する問題があるんだったらそれは残しておいて良いんですが、それ以外は消してください。最後に、どうしても残る不安があると思います。そうしたら、その不安を解消するための対策を考えてみます。

 

このステップは絶対すべてやらなければいけないものではなくて、最終的には1番と5番だけ踏めればなんとかなります。このステップが終われば集中しやすくなっているはずなので、実際にやってみてください。

 

 

いくつか例を見ていきましょう。この方はすぐにできないこととして、SNSやスマホの遮断を挙げています。何が不安かというと、情報が入ってこなくなることですね。的中しない不安としては、そんなに重要な情報はリアルタイムにやってこないと。そして不安になれば解決する問題はなく、不安を解消するアクションとしては、たまにわざとスマホをスルーしてみることですね。

 

なぜスマホを遮断したいのかは、おそらくそれにかけている時間を別のことにかけたいと思っているからだと思います。このとき1番意識してほしいのが、重要な情報はリアルタイムで入ってこないということ。これを強く認識できれば、スマホを見る時間がだいぶ減ると思います。

 

集中が難しいと考えている方もいらっしゃると思いますが、実はそんなことないんですね。その場でただ集中すれば、できるものなんです。それを妨げるものがあるとすると、未来について考えて不安になることですね。集中したいことをしようと思った瞬間に連想してしまう未来というのがあるんですね。すると不安になって集中できなくなる。しかし、今目の前のことに集中する以上に良いことはないんです。未来について不安になることで良いことが起こるケースはほとんどないということを、忘れないでください。


 

かいせつ先輩

ここでは、授業を受けた方の質問とそれに対する回答を紹介していくよ!

 

Q1:家で仕事をしていると子どもの割り込みがあり、集中できません。

 

A1:まず、お子さんが相手をしてほしいと言っているのは割り込みではありません。それは、自分がやるべきことです。だから、全力でお子さんと遊ぶ。僕は娘が0歳のときからそうですが、仕事をしているときに「娘が割り込んできた」とは感じませんでした。遊び終わったら、また仕事に戻れば良い。

 

どっちかが優先されるべきという順位を考えてしまうと、割り込みになってしまいます。そうすると意識が分裂して、お子さんに対応することにも自分の仕事にも集中できなくなってしまう。自分が対応すべきことには全部対応すると、集中できます。

 

Q2:「切羽詰まっていないけど、本当はやりたいこと」を後回しにしがちです。何かアドバイスがあればお願いします。

 

A2:切羽詰まっていないことは、原則私たちはできないものです。基本的には、切羽詰まっているからやるんですね。それで良いと僕は思っていて、なぜかというと現在に集中するのが1番パフォーマンスが上がるからです。切羽詰まっていないときにやっても、本当はパフォーマンスが上がりにくいんですね。

 

多分、「切羽詰まっていない」と思っていても切羽詰まっていると思います。現代の人は今日やるべきことに追われているので、余裕がある人の方が少ないです。だから、本当にやりたいことであれば、やるはずです。

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