7/22(Mon)

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スピーチのコツとは?原稿の作り方から話し方まで解説

<目次>
1:スピーチがうまくいかない原因
2:スピーチの構成要素
3:スピーチの準備フロー
4:スピーチ構成・原稿作成時のコツ
5:聞き手への問いかけを取り入れる
6:スピーチの話し方のコツ
7:スピーチ練習時のコツ
8:その他のスピーチのコツ・心構え
9:スピーチのコツを学べる授業をご紹介
10:まとめ

話すことを仕事にしていなくても、プライベートや職場において人前で話さなくてはいけないシーンはしばしば訪れます。話す時間の長さに関わらず、どんな場面においても多くの人の前で話をするのは緊張が伴うものです。

ここでは、ポイントをおさえてより良いスピーチがしたい方に向けて、スピーチがうまくいかない原因と準備方法、話し方のコツについて解説します。

< この記事で紹介する授業 >

言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる授業

言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる授業

先生プロフィール

ひきた よしあき

ひきた よしあき
1984年、早稲田大学法学部卒。 博報堂に入社後、CMプランナー、クリエイティブプロデューサーとして、 数々のCMを手がける。 政治、行政、大手企業などのスピーチライターとしても活動し、多くのエグゼクティブからの指名が殺到している。 また、大学の講義では「就職後まで役に立つ」「一生ものの考える力が身につく」と学生からも支持を集める。 日本語の素晴らしさ、コミュニケーションの重要性を様々な角度から アプローチし、広い世代に伝えている。

 

スピーチがうまくいかない原因

スピーチがうまくいかない原因

誰でも、急にスピーチをする事になれば、緊張しすぎてしまったり、話している途中でつっかえて焦ってしまったりすることがあると思います。また、このような事が重なると、スピーチに苦手意識を感じることに繋がります。

博報堂で長年スピーチライターをされたひきたよしあき先生の授業『発表の基礎力をつける』によると、多くの場合、スピーチやプレゼンなどの発表がうまくいかないと感じる時の原因は、①準備と練習不足、②人の目を気にしすぎていること、③完璧主義の3つにあるとされています。この3つの原因に着目し、次でそれぞれ詳しく見ていきましょう。

 

準備・練習不足

本来は良いスピーチができる実力がある人でも、準備不足・練習不足で挑めば不十分な結果になりかねません。

話す内容を十分に考えられていないと、少なからずその場で考えながら話を進めることになるため、話の構成が聞き手にとって分かりにくいものになったり、本来伝えたいことを十分に表現できなくなったりします。

また、原稿や構成を準備はしているのに話す練習を十分に行っていない場合、本番でつっかえてしまったり、話す内容を忘れてしまったりするトラブルも起こりがちです。加えて、練習をしていないとスピーチをするときに自信を持って話す事ができません。

 

人の目を気にしすぎている

人の目を気にしすぎている

スピーチの聞き手から自分がどのように見えるのかを気にしすぎている場合も、スピーチは思うようにいかない事があります。

本来スピーチの場は緊張しやすいものですが、その緊張を更に加速させてしまってどこを見ればいいのかわからなくなってしまったり、声や話し方ばかり気にしてスピーチの内容に十分に意識がいかなってしまったりするかもしれません。そのような状態では、スピーチの本来の目的である「聞き手に必要な情報を伝える」ことに集中できないでしょう。

 

完璧主義

加えて完璧主義も、スピーチがうまくいかない原因になり得ます。誰しも人前で話す以上は上手に振舞いたいと思いますが、その思いが強くなりすぎることによってかえってミスを誘発しやすくしてしまうのです。

例えば完璧主義によって自分に対してのハードルを高くしすぎてしまうと、緊張によって早口になってしまったり、場面にあったジェスチャーができなかったりした場合に、完璧でないスピーチに悲観してしまうことがあります。また、本番で成功する自分だけを見せたいと思うあまり、人に練習している様子を悟られたくないなど、プライドが邪魔して準備が不十分になってしまうこともあります。

 

スピーチの構成要素

スピーチの構成要素

次に、良いスピーチにするために必要な要素について解説します。人のコミュニケーションには、言語コミュニケーションと身振り手振りなどの非言語コミュニケーションがあることが知られており、これらの研究では非言語情報が担う重要性も明らかになっています。

この観点でスピーチの要素を考えると、スピーチとは言語情報である「伝える内容」と、それをより伝わりやすくするための非言語情報(ジェスチャーやスライドで見せる図解など見せ方の部分)で構成されていることが分かります。

つまり「話す内容」と「見せ方」のそれぞれをブラッシュアップしていけばスピーチを極めることに繋がりますが、短時間で全ての要素を完璧にするのは通常難しいことが多いです。そのため、まずはスピーチの土台である「話す内容」を軸に、自身の得意不得意やオンライン・オフライン等の開催形式も踏まえ、「聞き手に言いたいことが伝わること」を達成することを第一に考えるとよいでしょう。

※参照1:プレゼン資料の作り方のコツとは?わかりやすい構成やデザインのポイント

※参照2:非言語コミュニケーション研究の歴史

 

スピーチの準備フロー

スピーチの準備フロー

ここからは、スピーチの構成要素のうち、根幹を成す「スピーチの内容」の完成度を高めるためにすべきことを、準備〜練習・実践のフローに沿って詳しく解説します。

 

まずスピーチの場の目的を明確にする

準備段階の初めのステップとして、スピーチの場の目的を明確にすることは欠かせません。大前提となる目的を常に念頭において準備を進めると、ポイントを抑えた行動ができるためです。

例えば、同僚に向かってプロジェクトの方針について話す場と、友人の結婚式で話す場では当然ながらスピーチをする目的やゴールも変わります。前者は関係者の目線を揃えたり士気を高めたりすることが目的となりますが、後者では友人に感謝やお祝いの気持ちを伝えたり、式の場を温かい雰囲気にしたりすることが目的となるでしょう。

そのため、まずは自分自身でスピーチのゴールを明確に設定することが、スピーチ成功のための強固な基盤となります。

 

スピーチの条件を把握をする

場の目的とゴールを明確にしたら、次はスピーチの条件を把握をします。スピーチの条件とは、「聞き手はどんな人か」「何を伝えることを求められているか」「持ち時間は何分か」など、内容や構成を作成するときに考慮すべき事項のことです。

スピーチに対して、準備の段階で誰に・何を・どれだけの時間で伝えるのかを意識して進めることがスピーチを内容のあるものへ変えてくれます。また、急に話を振られて準備時間が短い時にも、これらのポイントを意識することで話をまとめやすくなるでしょう。

 

スピーチの構成を作成

スピーチの構成を作成することは、論理的に話すために必要な準備です。構成とは話の設計図なので、構成についてしっかり考えておくことで順序立てて話をすることができます。話の展開がわかりやすいと聞き手は話について行きやすくなり、理解度が深まります。

また、構成を作る際は、前の工程で設定した聴衆に伝えたいことを意識し、話す順番を決めることが一般的に重要であると言われています。

 

代表的な構成法

スピーチの代表的な構成法

構成を作成する時に活用できる構成法を2つご紹介します。どちらもスピーチの構成を考える際に非常によく使われる方法なので、構成の方法に不安のある方は、以下の方法を元に取り組んでみてください。

▶︎構成法①:起承転結

スピーチの構成を作成するためによく用いられる構成法として「起承転結」があります。この起承転結という手法は中国の漢詩から生まれた考え方で、構成を起句/承句/転句/結句の4つに分け、話の流れを誰でも掴みやすくなるように設計をします。例えば、以下のように内容を組み合わせていきます。

  • 起…導入部分、始まり
  • 承…議題、課題点の提示
  • 転…話の要旨、キーポイント
  • 結…話の終わり、結び
▶︎構成法②ロジックツリー

スピーチの構成要素

スピーチの構成を考える上で用いられる技法として、ロジックツリーも有名です。ロジックツリーとは、上図のようにメインテーマからサブトピック、サブトピックを更に分割するなどして、話題を論理的に整理する手法のことです。これを用いることで、構造的に分かりやすくスピーチすることができます。

Schooオリジナル授業『自分を明確にする方法とスピーチ構成法』で登壇しているスピーチライターのひきた よしあき先生は、最も美しいスピーチとしてスティーブ・ジョブスのスピーチを例に挙げ、ロジックツリーの構成を具体的に説明しています。

 

原稿を作成

スピーチの構成が固まったら、それをもとに原稿を作成していきましょう。原稿には構成よりも細かく、実際に話す内容をまとめます。

特に、スピーチに慣れていない人や自信がない人は箇条書きでメモするのではなく、話し言葉に近い形で原稿を作成しておくことをおすすめします。また、話す内容を細かく書くことで、スピーチの直前や最中に話す内容を付け足さずに済むため、手間が省けるとともに構成のしっかりしたスピーチを作ることができます。

 

制限時間に合わせて内容を調整する

話しやすさや聞きやすさを向上させ、話し手聞き手ともにスピーチへの満足感を高めるためには、制限時間に合わせて内容を調節することも大切です。人が話すスピードは、1分間で300文字前後、3分間では900文字程度のペースで話すと一番聞き取りやすいと言われています。そのため、効果的にスピーチをするためには、原稿を作成する時にスピーチの所用時間から逆算した目安の文字数を把握・意識して書くことをお勧めします。

 

スピーチ構成・原稿作成時のコツ

スピーチ構成・原稿作成時のコツ

ここまでは、スピーチをするための準備フローについて見てきました。次に、スピーチの構成と原稿作成時に役立つコツを詳細に解説していきます。

 

冒頭でテーマを明確にする

スピーチの冒頭でテーマやトピックを明確にすることで、聞き手は意識をスピーチに集中させやすくなり、話をスムーズに理解できるようになります。

また、複数名のスピーチを連続して聞くようなシーンなど、聞き手がこれから何についての話を聞くのか、頭のセットができていない状態でスピーチが始まることもあるでしょう。そのような時には、議題を冒頭で述べ、聞き手がテーマを分かっている状態にすることで、その後の流れに集中してもらいやすくなります。

 

結論・概要を先に話す

結論や概要を先に話すことも、良いスピーチではよく使われる構成です。聞き手は、結論や概要について先出しし、その後付け加える形で内容を掘り下げる形の方のスピーチの方が、内容を理解しやすいと考えられています。

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また、結論→根拠→結論と話を進めることで、「何が言いたいのか」が伝わりやすくなるほか、結論を繰り返すことで伝えたいことを印象付けることもできます。

 

具体例を盛り込む

伝えたいことをより分かりやすく伝えるためには、具体例を盛り込むことも効果的です。聞き手にとって身近な話や分かりやすい例え、または数字を用いることで、共感を生みやすくなり、話に没頭しやすくなります。また、具体例は聞き手のスピーチ内容に対する理解度を上げ、抽象的で内容を掴めないことや、話の流れについていけなくなることを防ぎます。

 

一文はなるべくシンプルにする

原稿作成時に一文をなるべく短く、シンプルにすることを心がけるのもポイントの1つです。一文の長さは息継ぎをせずに一息で話せる長さにすることが理想的で、おおよそ25〜45字が目安になるでしょう。そのため、原稿作成の際には接続詞を多用しないように気をつけましょう。

一文が短くなると聞き手は文章のかたまりを認識しやすくなり、話の構成が理解しやすくなります。また、話すテンポが上がって聞きやすいスピーチにすることができるのです。

 

聞き手が知らない情報は説明する

聞き手が知らない情報は説明する

聞き手にスピーチの時間をより有意義なものと感じてもらうためには、スピーチ中に聞き手が知らないと考えられる情報の説明を入れると良いでしょう。

解説なしに専門的な単語が登場すると、聞き手の意識が途切れてしまう原因となります。その場を盛り上げるためにも、参加する人の前提知識を踏まえ、全ての人がわかりやすいように噛み砕いて伝えることを意識しましょう。

 

自己開示やアイスブレイクを入れる

スピーチを更に良くしたいと考えている人には、自己開示やアイスブレイクを入れることもお勧めです。アイスブレイクとは場の緊張を解くためのコミュニケーションのことであり、例えば休暇中に体験したことや趣味の話など、カジュアルな話題やユーモアのある話題を用いることが多いです。

スピーチもコミュニケーションの種類の一つであるため、議題だけでなく話し手自身のパーソナリティについて開示したり、聞き手が興味を持ちそうな話題を取り入れることで、信頼性を増したり警戒心を和らげたりする効果があります。

 

キーとなるフレーズは繰り返す

印象付けたい言葉や内容があるときは、キーとなるフレーズを意識的に繰り返すことも有効です。主題と関わりのあるキーワードや、最も伝えたい主張をスピーチの中にちりばめることで、聞き手にスピーチを印象付けることができます。

この手法を使った有名なスピーチとして、ノーベル平和賞も受賞したキング牧師の「I have a dream」があります。このスピーチでは、”I have a dream”という言葉を17分間の間で8回繰り返しながら人種差別のない世界を語っています。このスピーチで取られている手法は首句反復といい、一文を繰り返し同じ言葉から始めることで、強く印象付けることができます。

※参照:「私には夢がある」(1963年)|About THE USA|アメリカンセンターJAPAN

 

聞き手への問いかけを取り入れる

スピーチ構成・原稿作成時のコツ

聞き手への問いかけを文章中に取り入れることも、スピーチをよくするために推奨したいテクニックです。一方的に伝えるだけでなく、観客側も巻き込んで自分事化させることで、聞き手をスピーチにさらに集中させ、双方にとって充実した時間にすることができます。

スピーチ中に起こりがちな課題として、一方向のコミュニケーションとなってしまい、聞き手が自分事化できず話に集中し切れないことが挙げられます。このような場合、聞き手への問いかけをスピーチの中に取り入れることで、聞き手はただ話を聞くだけでなく自分の考えを持つことができるため、双方にとって充実した時間にすることができます。

 

スピーチの話し方のコツ

これまで、聞き手がスピーチを聞きやすくなり、集中できるような構成や原稿のコツをお話ししました。次項からは、実際に発話をする際に役に立つスキルについてお話しします。スピーチ本番だけでなく練習時にもこれらを意識することで、無理なく実践できるようにしていきましょう。

 

ゆっくり・はっきり話す

スピーチの場は、多くの人と対面することで、普段とは違う緊張感のある場になりやすいです。そのため気持ちの焦りが生じやすく、つい早口になってしまったり、くぐもった声になってしまうことがあります。

慣れないスピーチの場では特に、ゆっくり話すこと・はっきり発音することを意識すると聞き手にとって聞きやすいスピーチになります。またこれは、聞き間違いを防ぎ、聞き手の理解度を高めることにも繋がります。

つい早口になってしまいがちな人は、普段から少しゆっくり話すことを意識すると、スピーチ本番に向けてコミュニケーションを全般的に向上することができるでしょう。

 

繋ぎ言葉に注意する

多くの人が陥りがちなポイントとして、繋ぎ言葉の多用があります。繋ぎ言葉とは、無意識のうちに発せられる「えー」や「えっと」「あのー」といった間を埋めるための言葉のことです。

このような繋ぎ言葉は、その人自身の話し方のクセでもあるため、自身ではどれほど使っているのかを意識しづらく、気づきにくいという特徴もあります。そのため、まずはスピーチやその練習を録音し、どの程度繋ぎ言葉を使っているのかを確認するとよいでしょう。

また、繋ぎ言葉は考えながら話している時に出てきがちです。次の文章や言葉が浮かばないときも慌てず、意識的に数秒黙ってみることで、話の聞きやすさは格段に上がります。

 

自分の言葉で話す

より心に響くスピーチをするという観点のコツとして、自分の言葉で話すことが挙げられます。特に目上の方もいる状況でのスピーチは、丁寧な言葉や形式を重視した原稿を用意してしまい、そのまま完璧に話さなくてはいけないと思い込みがちです。

原稿を作りこんで準備を徹底したり、正しい言葉遣いをしたりすることは大切ですが、形式に囚われすぎず、自分らしい表現で感情を込めて話し、聞き手との距離を縮めましょう。

 

一人ひとりと会話するように話す

一人ひとりと会話するように話す

大勢を前にスピーチをすると、聴衆に圧倒されてしまってつい一方的に言いたいことを発信するような気持ちになりがちです。そうすると抑揚がつきにくくなるため、聞き手が多数いるシーンでも聴衆をひとかたまりに捉えるのではなく、一人一人に話しかけるように意識をすると良いでしょう。

一人一人に話しかけるように話すためには、声の方向を意識し、それぞれにボールを投げるようにイメージすることがお勧めです。そうすることで、声の抑揚がつき、聞き手一人一人に声がしっかり届くようになり、話の説得性が増して聞こえるようになります。

 

姿勢を正す

姿勢を正して話すことは、スピーチをする際でも必要です。人は緊張したり、動揺すると無駄な動きが増えてしまいやすいです。その不必要な動きが、横柄な態度や落ち着きのなさを感じさせることがあり、話し手の印象を悪くしてしまいます。聞き手に好印象も持ってもらい、安心して話に集中してもらうためにも、背筋を伸ばし、もたれかかったり手足を必要以上に動かしたりしないことを意識してみてください。

 

ボディランゲージを活用する

スピーチ中にボディランゲージなどの非言語コミュニケーションを使用することで、スピーチの表現力を高めることができます。特に、ボディランゲージの活用は視覚的にもイメージを掴みやすくします。

例えば、スピーチで用いるボディランゲージには、ジェスチャー、声のトーン、表情などがあります。次でそれぞれの具体的な使われ方について詳しく解説します。

ジェスチャー

ジェスチャーはスピーチにおいて最も想起しやすいボディランゲージの一つです。スピーチにジェスチャーを取り入れることで、聞き手は物の量や形などを掴みやすくなります。また、意識的な体の動きや使い方は視線誘導となり、聞き手はスピーチが単調と感じにくくなります。

例えば、二項対立で話を進めたい時、片方の手を出しながら話した後、もう片方の手を広げて話すことで、先ほどとは違うことを話していることをアピールすることができます。

声のトーン

声のトーンも話にメリハリをつけるために有効なボディーランゲージです。声の強弱をつけることは聞き手を惹きつけたり、話の主題を掴みやすくしてくれます。また、声の大きさや太さで物の大きさを表すことも、声を使ったスピーチをより良くするための表現法の一つです。

表情

表情

表情は、聞き手を惹きつけるために取り入れてほしいボディランゲージです。緊張のあまり硬い表情でいると、聞き手も緊張してしまったり、怖いと感じさせてしまう恐れもあります。また、意識的にスピーチ内容に込めた感情を表情に出すことで、聞き手は話し手の考えや思いに感情移入しやすくなります。

そのため、遠くからでもわかるように、大袈裟に喜怒哀楽を表現することで多くの人に論理的だけでなく感情のこもったスピーチを届けることができます。

 

スピーチ練習時のコツ

ここまで、ジェスチャーなどのボディランゲージも交えつつスピーチの話し方のコツについてお話ししました。ここからは、今までの解説内容を踏まえて、どのように練習をすれば自信を持って本番を迎えることができるかについて解説していきます。

 

録音・録画で確認する

スピーチ練習時の音声や動画を撮っておくことは、スピーチの本番に向けた練習として効果的です。録音は、自分の声の大きさや話すスピード、抑揚を確認したり、繋ぎ言葉などの自分の癖を客観的に捉えるのに役立ちます。また、録画をすることで、姿勢や、ボディランゲージを適切に活用できているかを確認をすることができます。

 

スピーチをする環境に慣れる

スピーチをするときに強く緊張してしまう人は、スピーチをする環境そのものに慣れることもお勧めします。具体的には、スピーチをする場所に事前に足を運んで、会場の広さや声の通りやすさを確認したり、場の雰囲気を確認することなどが挙げられます。

誰でも、経験の少ないものをそつとなくこなすのは難しい事です。スピーチ本番に近い環境を経験することで、当日の非日常的な雰囲気に飲まれることなく、落ち着いて進行することができるでしょう。

 

イメージトレーニングを行う

イメージトレーニングを行う

本番をシミュレーションして一連の流れを頭の中で繰り返すことも、スピーチを成功させるために効果的です。また、ただスピーチしている自分をイメージするのではなく、スピーチが成功するところまでイメージトレーニングを行うことが自分の思考をプラスにしてくれ、自己効力感の向上に繋げることができます。自分なら成功できると思いながら本番を迎えることができれば、過度に緊張や焦りは感じにくくなると考えられます。

 

その他のスピーチのコツ・心構え

これまで、本番に向けたスピーチの練習のコツについて3つの方法をご紹介しました。次項ではスピーチをする際に役立つコツと心構えについてお話しします。ここでは、スピーチの目的であるわかりやすい「情報伝達」を妨げる要因を回避するためのポイントも紹介していきます。

 

ハードルを上げすぎない

自分とスピーチに対して、ハードルを上げすぎないことはスピーチ本番で役に立つ心構えの一つです。スピーチがうまくいかない原因の項でもお話ししましたが、完璧を求めすぎてしまうと逆にミスを誘発しやすくなってしまいます。完璧を求めるのではなく、練習を重ねてきた自分を信じ、今の自分の実力を冷静に把握した上で本番を迎えましょう。聞き手に伝えたいことが伝われば、多少の失敗は許容する気持ちが大切です。

 

無理に暗記はしない

何も見ずにすらすらとスピーチをする姿は格好いいものですが、無理に暗記をして本番を迎える必要はありません。暗記しようとすると、忘れてはいけないというプレッシャーがかかり、緊張したり、原稿を思い出すことに集中して他が疎かになる原因となってしまうこともあります。

気負わずメモを手元に置き、忘れたら見返すことができる状態にすることで、安心してスピーチができる状態にすることをお勧めします。

 

スピーチのコツを学べる授業をご紹介

Schooは自宅で受講できるオンライン講座をご用意しています。話し方のプロである先生方の授業も公開しているので、この機会にぜひスピーチのコツをマスターしてくださいね。

 

言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる授業

言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる授業

< コース説明 >

このコースでは、ベストセラー『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』の著者であるひきた先生ご本人より、円滑な人間関係を築くことができるような言葉の使い方を解説していただきます。仕事やプライベートなど、幅広い場面で使える語彙力・表現力を伸ばしたい方におすすめの授業です。生放送も順次公開しているので、ぜひご覧ください。

 

元NHKアナウンサーが教える「心が動く話し方」

元NHKアナウンサーが教える「心が動く話し方」

< コース説明 >

このコースでは、紅白歌合戦の総合司会も務めた元アナウンサーの松本和也先生が、ご自身の豊富なご経験をもとに、聞き手が理解しやすくわかりやすい話し方を解説してくださいます。全2回の授業 では話し方だけではなく準備の仕方についても紹介されています。スピーチやプレゼンテーションだけでなく、人とのコミュニケーション全般の基礎を学びたい方におすすめの授業です。

先生プロフィール

松本 和也

松本 和也
1991年、NHKにアナウンサーとして入局。主な担当番組は、「英語でしゃべらナイト」司会「NHK紅白歌合戦」総合司会(2007,2008)「NHKのど自慢」司会「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」ナレーションなど。2016年6月退職し、同年7月から「株式会社マツモトメソッド」代表取締役。ビジネスで必要な「理解しやすく」「説得力のある」話し方はもちろん、原稿・スライドの構成までトータルでサポートする。

 

まとめ

本記事では、スピーチをするにあたって必要なノウハウを解説してきました。スピーチ力は職業や立場に関係なく汎用性の高いスキルです。

Schooでは話す力を伸ばすための授業だけでなく、実用的なスキルを習得できる授業が月額980円で受け放題です。ぜひ活用してくださいね。

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