4/27(Sat)

今日の生放送

かいせつ先輩

ブログやSNSなど、インターネットを通じて文章を書く機会がどんどん増えているね。文章には主に、内容にムダがなく正確性が重視されるニュースやプレスリリースなどの情報伝達を行うものと、エッセイやポエム・コラムなどの自己表現を行うものがあるよ。

このうちの自己表現を行う文章について、文章力を高めるためにはどうすればいいんだろう?

でも、難しく考える必要はなくて、いますぐに有名ブロガーのような文章は書けなくても「型(形)を使って書く」ことを意識すれば、見違えるように表現力が豊かで愛される文章に近づけるそうだよ。

 

「文章力」とは?

猫田くん

このごろよくSNSに文章を投稿しているんだけど、みんなが全然反応してくれないし、自分でも何をいっているのかわからない…。文章力を上げるためのポイントってなんだろう?

かいせつ先輩:そもそも何のために文章を書いているのかな?たとえば「他者に気づきを与えたい」「他者を喜ばせたい」「ほめられたい」「書きたいから書く」など理由はいくつかあると思うんだけど、「書きたいから書く」以外なのであれば、いまのままじゃいけないはず。

 

自分のためだけに書いているんだったら好きにしてもよいけど、人に愛される文章を書きたいんだったら工夫が必要だよね。どうやったらよいのかは、紫原先生の講義から学んでいこう。

 

先生のご紹介

紫原 明子(エッセイスト)

「家族無計画」(cakes)、「世界は一人の女を受け止められる」(SOLO)など複数ネットメディアにてコラムを寄稿・連載中。結婚・家族・女性の生き方を得意とする。

 

愛されるWebライティング -インターネットで読まれる表現力の高い文章の書き方-

 

Webで読める代表的な愛されコラム

紫原先生:皆さんご存知の、加藤はいねさんという有名なブロガーの方が書かれた、「昨日、うちの病棟でアリアドネの弾丸を見かけました」。本当に名作ですよね。

学生代表:私も聞いたことがあります。

紫原先生:相当シェアされているので、コラムやエッセイをよく読まれる方であればご存知だと思います。

スクリーンショット が含まれている画像

自動的に生成された説明

すごく重い文章が最初に書いてあるという特徴的な文章なんですけど、これ、どういう風に愛されているのかを改めて考えてみると、これなんですね。

まず、出だしから「30歳処女」を自虐的に告白している。これ、女性がモテるのと一緒で隙があるんですよね。強かったり完璧を演じてしまったりすると隙がないのですが、自虐的に告白することによって隙ができるので好きになっちゃうんですよ。

そして、文章のすごいところが、サービス精神があるけど「聞いて聞いて」という押しつけがましさがないこと。独白なんだけど、サービス精神がおう盛なんですね。これが本当に絶妙なバランスで、彼女の場合は、淡々と「私、一人でしゃべります」という感じで始めているのに、途中からサービスの大放出という形になるんです。それが本当に楽しくて、読んでいる人は幸せになります。

あとは、比喩がすごくたくさん出てくるんです。これがまたすばらしい。

学生代表:比喩表現ってなかなか出てきませんよね。想像力が豊か。

紫原先生:そうですね。想像力や表現力も豊かなんでしょうね。また、テンポもいうまでもなくいい。

では、「皆さんでいまから書きましょう」といっても上手すぎてムリなんですよね。私も悔しいかな、嫉妬ですね。加藤はいねさんの才能になることはムリなんです。

 

書き出し

紫原先生:ということで、今日はまず、「型(形)を使って書く」ということを考えてみたいと思います。よくある書き出しはこういうものですね。

室内 が含まれている画像

自動的に生成された説明

ブログとかコラムとかだと結構見ませんか?

学生代表:はい。私はブログをやっているんですけど、こんな感じに書きますね。

紫原先生:そうですね、最初はやはりサービス精神から、私が誰かを教えてあげたくなりますよね。ただ、善意でやるんだけど、知らない人の自分語りには興味が持てない。知らない人が起きられるかどうかは自分に関係ないですし、嫌になっちゃいますよね。

じゃあ、どうしたらよいのか。そこで考えたいのが、「路上ライブのミュージシャンはどうやって人の足を止めるのか?」。

これに構造が似ていると思っていて、たとえば路上ライブのミュージシャンが「33歳、独身だけど二児の母です。いまから歌います。聞いてください」と。そのエピソードに引きがあれば足を止めるかもしれないけれど、そんなこと関係ないじゃないですか。結局は歌っている姿を見せるだけだと思うんです。

でも、「自分はやることをやるだけ」と、自分だけの世界にこもってしまうとダメなんです。

引きこもってはいけないけれど、お客さまの目をいきなり引きつけようとしてもいけない。

学生代表:狙ってはいけない、ということなんでしょうか?

紫原先生:そこの絶妙なマインドをどういう風に考えたらよいかというと、こういうことだと思うんです。

「別に誰も聞いていなくても言わせていただきますよ……えっ、もしかして聞いてくださるんですか?それは誠にありがとうございます。それならば私はあなたの前で裸にだってなります。僭越(せんえつ)ながら芸を披露します」

こういうマインドを態度で示すということがきっと大事なんだろうなと。

学生代表:これをこのままいってしまうと、ちょっと衝撃的になりますね。

紫原先生:このままいってもよいのですが、鼻につくと引きがあるというのはすごく難しいバランスで、実験ですよね、何ごとも。何パターンもいるじゃないですか、書き出しって。だから、これもひとつとしてやってもよいですね。

ここで実践例として、私の連載の第一回目の原稿がありまして。これから連載が始まるときに、私が誰かということを紹介しなくてはいけないわけですよね。でも、紹介してしまうとうっとうしい。そのジレンマの中でどうしようかなと思ってやったことなのですが。

テキスト, 人 が含まれている画像

自動的に生成された説明

「はっと目覚めて枕元のスマホを見ると6時25分。しまった。今日は息子のテニスの試合の日。本来ならば玄関で見送っているべき時間だ。案の定まだ寝ていた息子を慌てて起こしつつ、私は前夜に調達しておいたコンビニのハンバーグやその他ありあわせのおかずをお弁当箱に詰めて水筒を用意」

ちょっと冗長なんですよね。だけど、ここで「私の話に全然興味がないのに聞いてくださってありがとうございます。もう少し聞いてください」という謙虚な気持ちを高める。その次に、

人 が含まれている画像

自動的に生成された説明

「奇跡のような動きを見せたがこの時点で〜」と一言あって、「そうだ、私、ノーパンノーブラだった」と。申し訳ないですが、これだって「聞いてないよ」という人はいっぱいいるのですが、書きました。

テキスト が含まれている画像

自動的に生成された説明

ここで示せることがあって、「雑務に追われる下僕のような日常を送っています」「私の身に起きる恥ずかしいことを皆さんにこれから披露していきます」ということ。これを伝えるための最初のひとつかみとして書いたんですね。

「自分は取っつきやすい者ですよ」と表した方が、最初はよいと思います。

テキスト が含まれている画像

自動的に生成された説明

ここでまとめなのですが、「書き出しにこそ聞かれてもいない自分語りは不要」「まずは引きの強いエピソードで興味を持ってもらう」。これって、ある程度の自虐というか、人にいえないような恥ずかしい話や失敗談・挫折ネタだといいんです。その後にどんな成功例を持ってきても「この人はかわいい人だな」と思われやすい展開が作れる。

学生代表:こういう方がいると、先生の文章を読んだときに「あっ、自分も」と嬉しくなるかもしれませんね。

紫原先生:そうですね、そういっていただけるとありがたいし、仲間だと思ってもらうことが大事ですよね。

 

展開・構成

紫原先生:私がやっていることなので、万人に当てはまるかはわかりませんが、もしよかったらやってみてください。

入口とエビソードと出口、という3部構成で書く。というのを私はよくやっています。

学生代表:これが、先生が先ほどいっていた「型(形)」のやり方ですよね?

紫原先生:そうなんです。簡単で、テンポとしてわかりやすいんですよね。シンプルで。これも実践例で恐縮なのですが、「あなたは本当に頭のよい男が好きなのか」というタイトルの文章を書きました。

衣類 が含まれている画像

自動的に生成された説明

どういう構成かというと、まず入口で、友達が「私、頭のよい人が好きなんだよね」といったんですね。頭のよい人が好きな人は多いですが、女性に「あるある」と思ってもらいやすいエピソードをひとつ入れる。

その次に、私が小笠原諸島に旅行に行ったときの話を書いたんです。それは、同じエコツアーで出会ったお兄さんがいて、そのお兄さんが地下足袋をはいていて、頭には手ぬぐいを巻いていたんですね。

「この人はなんだろう」と思っていて、そうすると、木にもどんどん登っていくんですね。10メートルくらい。「木登りが得意な人なんだなあ」と思っていたんですけど、そうしたら、次の日は海のツアーでまた一緒になったんですね。その人は今度、素潜りでウミヘビを捕まえてきたんです。潜って、上がった瞬間にガッとウミヘビを持っていて。で、その時点で好きになってしまったんです。

学生代表:たくましさに惚れてしまったんですね。

紫原先生:本当に、すごくたくましいと思って。でも、たとえばその人が六本木ヒルズでクモの置物に登ったら恥ずかしいですよね、ということなんです。たから、結論としては「身を置く環境によって人の魅力の基準って変わりますよね」と。

人 が含まれている画像

自動的に生成された説明

という3部構成でやった方がよいと思っていて。ここで、入口として使いやすいバリエーションを並べてみました。

ひとつは時事問題ですよね。みんなが問題だと思っていることを最初に語ると、自分ごととして知ってくれやすいので。

学生代表:共通の話題ということにもなりますよね。

紫原先生:そうですね。ジェンダー論のような反対の人もいれば賛成の人もいるテーマだと、盛り上がりもしやすいですよね。

あと、日常のちょっとした疑問というのも入口のバリエーションとしてはよいです。先ほどの「女性は頭がよいひとが好き」とか。常々理不尽だと感じていることもよいですね。

自分以外の人にも共感してもらえることとか、一般常識とか、自分が定義する動機があるものの方がやっぱり説得力があるなという風に思います。

学生代表:なかなか聞けないけれど、結構多くの人が思っていそうなことを入口として置くと、すごく引きつけられそうですね。

紫原先生:「実はそう思っていた」という、みんなの中でくすぶっていたことを問題として最初に出すと、そこはがっちりつかめますよね。何かありますか?そういったこと。

学生代表:恋愛の話になりますが、たとえば告白って男性からが多いじゃないですか。暗黙の了解で、男性から行かないとダメみたいな雰囲気が出ると思うんですけど、女性から告白すると負けオーラが出るじゃないですか。あれはどうしてなのかと。

紫原先生:女性から告白したってよいですよね。「なんで男性からしか告白しないのだろう」みたいなことを常々思っていた、というのが入口としてあったとして、「そんな私にあるとき、一人の男性が現れた」と。そこから彼とのエピソードが始まりますよね。それで、私が彼に、エピソードの必然性の中で告白してしまった。という話があると、みんなも「あっ」と思いますよね。

エピソードのバリエーションとしては、「規定路線から逸脱した突飛(とっぴ)なできごと」ですよね。「えっ、こんな話あるの?」というような。「実は女性だけどいつもブリーフを履いています」とか、街で見かけた「こんなことがあるの?」とか。

これとは別に、「主張を裏づけるもの」というものもあってよくて、これは突飛なものでなくてよいんですね。「主張を裏づけるもの」って何かというと、主張が先行してある場合、これを裏づけられる経験。これを後からつけるという方法があります。

最後に、出口のバリエーションとしては「みんなが思っていることではない提言」とか、「読む人の気持ちをちょっと軽くしてあげる提言」。これは読んでいる人の肩の荷を下ろしてあげたりもするので好まれます。ただ、狙うとあざといので、自分が本当にそう思っていることでないとダメですけどね。

逆に、「突飛なエピソードから導かれた意外な心理」。エピソードが先行してあるとき、たとえば「つい私の方から男性に告白しちゃった」というときに、その体験を元に「そうだ、女性から告白してもいいんだ」という着地点になる、という方法もあります。

室内, 人, 衣類 が含まれている画像

自動的に生成された説明

そこで、構成を練る際のアプローチとしては、「エピソード先行で、そこから結論を出す」場合と、「自分の強い結論があって、エピソードをつける」場合の両方があると思います。

それでは、先ほどいった冒頭の入口がどういう位置づけかというと、「自分と読んでいる人とをつなぐトンネル」だと思っています。あくまでも私の問題だけど、読んでいる人の問題でもあるというのを伝える。そのトンネルをくぐって自分の文書の中に入ってくれると成功だと思います。

ということで、展開のまとめとしては、入口・エピソード・出口のどこかひとつを起点に膨らませて書いたらよいと思います。

ちなみに、これだけ3部構成をちゃんとやって、長文が読まれるのかと思われる方もいらっしゃるかと思うのですが、最近は読まれているという感じを受けます。長文でも、頑張って構成をやれば読者は読んでくれるんだという実感を持っています。

 

  •  
  •  

 

――目次――

1、「ランディングページ」とは?

2、成果に繋がるランディングページの作り方

3、「ランディングページ」をさらに学んでみよう!

 

【ランディングページとは?】成果に繋がるランディングページの作り方。それが、成果の上がるランディングページを作成したいWebデザイナー、Webディレクター、 Webサービスのご担当者にオススメの授業。

 

かいせつ先輩

Web業界で働いている人は、「ランディングページ」という言葉をよく耳にすると思いますが、一体これが何なのか説明できますか?

 

「ランディングページ」をきちんと理解し、上手に活用できれば、ビジネスの新たな活路を見い出せる可能性も秘めています。

 

「ランディングページ」とは?

 

「ランディングページ」とは、主に本サイトとは異なる1枚完結型のウェブページを指し、ネット広告で集客した見込み顧客を口説き落として目的のゴール(商品購入や会員登録など)へ導く役割を担います。また、一般的なランディングページは、下記の7項目で構成されます。

 

1、ファーストビュー

2、アクション導線

3、ベネフィットの伝わる商品説明

4、利用者の声

5、実施の流れ(期間・手順)

6、FAQ(よくあるご質問)

7、+α フォームの追加

 

的を絞ったターゲットユーザーを口説き落とすことに特化したページであるため、ポイントをしっかり押さえて作れば、Webマーケティングの成果を上げるための重要な施策となり得るのです。

詳しくは、スクーの授業で先生に教えてもらいましょう。

 

先生のご紹介

寺島菜緒 ソウルドアウト株式会社/成果改善支援部/部長

日本全国の中小・ベンチャー企業が抱えるさまざまなマーケティング上の課題解決を目指すWebマーケティング支援企業ソウルドアウト所属。リスティング広告のコンサルタントを7年間経験後、2014年より現職。"結果を出す"にこだわりランディングページやWebページの制作する成果改善支援部の部長として、見栄え的に良いランディングページを制作するだけでなく、ユーザー理解や市場調査と組み合わせて考える事で、ランディングページの成果向上を日々目指す。Webマーケティングノウハウメディア「LISKUL」などをはじめ執筆実績多数。

 

成果に繋がるランディングページの作り方

かいせつ先輩

前述の一般的なランディングページの構成要素である7つの項目について、ひとつひとつ寺島先生の解説をご紹介します。

 

1.ファーストビュー

 

寺島先生:具体的なランディングページのポイントを、ひとつずつパーツを分けてご説明します。

 

まず、「ファーストビュー」ですけれども、そもそもファーストビューとはどこを指すかといいますと、ユーザーがサイトにアクセスして、パッと見た時に目に見える範囲のことを指します。ノートパソコンですと、色々サイズが出てきていますので異なるんですけども、目安としては、デスクトップの場合は、1024×768というのがサイズの目安になっています。

 

ここがやっぱり一番目につくポイントとして、一番印象に残るので、ここでどれだけ興味を引けるかとか、共感を得られるかっていうのが大事なポイントになってきます。

 

一番最初は、キャッチコピーですね。ターゲットのニーズの核を突くと記載しておりますが、書いてあると「なるほど、簡単だよね」と思うんですけれども、ここがなかなか難しくてですね。先ほど少しお話させていただきました「USP」=ユニーク・セリング・ポイントですね。他社と比較して、自分のサイトはどこで勝っていくのかというポイントをきちんと見極めて、大きく記載することが重要です。

 

大きく書くっていうのが幼稚なように見えて大事でして、紙よりもWebは、可読率っていうユーザーが読む率っていうのが、25%減るといわれておりまして、紙よりもかなり読みやすくする必要があります。

 

ページの中では、ここが一番大きくなってもいいくらいですね。文字の配置は、左寄せにしてください。なんで左寄せかっていうと、人の視線は左から右に動く修正があるので、一番最初に目につくのが左です。なので、文字ではなく何か写真で必ず喚起したいものがあれば、それを左寄せにするといいと思います。大体、言葉で訴求することが多いと思うので、「左寄せに」という風に書かせていただいてますね。あとは、「短く簡潔に」っていうのは、紙よりも可読性が下がりますので、それに合わせた形でわかりやすく記載してください。

 

受講生代表:「文字を大きく」ってありましたけど、あまり大きすぎても目立ちすぎちゃうんですかね?

 

寺島先生:どれくらい目立たせたいかにもよるんですけど、「これで他社よりも絶対に勝てるポイントがある」ということであれば、それだけが書いてあってもいいくらい目立たせてもいいかもしれないですね。

 

受講生代表:そうなんですね。覚えておきます。

 

寺島先生:続いてなんですけれども、ビジュアルの部分で権威付けをきちんとしましょう。メインビジュアルって、ユーザーの気を引く重要なポイントになりますので、ページで謳える要素がある場合は必ず盛り込むようにしてください。

 

よく見かけると思うんですけども、「@コスメでNo.1でした」とか、「リピート率99%です」とか、そういった何か訴求できるNo.1とか、パーセンテージが大きいものをぜひ使ってみてください。

 

ポイントとしては、王冠とかメダルとか、パッと見た時にすごそうだっていうのがわかりやすいものを使うのがポイントなのと、あとは具体的に数字を使えるものがあれば、数字で訴求するようにしてください。実績があれば、さっきお話しした通り、「No.1」とか「満足度90%」とか、こういったところを具体的に載せてください。メディア掲載実績があれば「これは何に載りましたよ」とか、「誰々さんが使ってます」っていうのは信頼性につながりますのでぜひ記載してください。知名度の高いロゴなどで載せられるものがあれば、これもぜひ載せてください。

 

よく転職サイトとかで、「こんなにすごい会社に転職しました」みたいな、大手さんのロゴがページの中に記載されているケースがあるかと思うんですけれども、ああいうのも信頼性とか安心感につながりますので、そういった権威付けができる場合は、ぜひお試しいただければと思います。

 

2.アクション導線

 

続いては、アクション導線の部分ですね。ここ、結構サラッとボタンひとつで、「資料請求はこちら」とか「申し込みはこちら」とか、済ませてしまう人も多いんじゃないかと思うんですけれども、結構重要でして。アクション導線っていうのは、一番申し込みに近いパーツなんですね。なので、ここできちんとユーザーのモチベーションを上げたりですとか、不安を払しょくしてあげるということができると、コンバージョンレートは上がりやすくなりますね。

 

ポイントとしては、まずひとつ目は、ファーストビューに入れ込むというのがあります。すでにサービスを知っていて、申し込みだけをしに来た人もなかにはいますので、そういう人をまず取りこぼさないように、入ってきた瞬間に導線がわかるように設置するっていうのはとても重要なことになります。

 

あとは、クリックできるかどうかが、見た目できちんとわかるようにする。たとえばこの場合ですと、ボタンがちょっと浮いて見えるような形になっていて、クリックできるパーツなんだなというのがわかるかと思うんですけれども、ただただ真っ平にしていると、ユーザーがわかりづらかったりするので、“ここはボタンである”ということが明確に見えるようにしましょう。

 

あとは、申し込みへの心理的ハードルが下がる文言を入れるということですね。たとえば「入力は簡単1分」とか、時間的落差を想起させるような文言を入れたり、「無料」っていう文言を入れて気持ちのハードルを下げるということが重要ですね。

 

期限を設けて焦らせてみるというのも、有効です。たとえばうちですと、「限定5社」と謳っているので、「もしかしたらなくなってしまうかもしれない」とか、そういったような気持ちにさせる感じですかね。

 

あとは、背景を鑑みて、目立つ色を使うようにしてみてください。水色背景に青いボタンですと、やっぱりちょっと同系色になってしまいますので、目立ちにくかったりしますね。なので、なるべく反対色に近い色だったり、目立つようなことっていうのを考えてみてください。

 

3.ベネフィットの伝わる商品説明

次のポイントとしましては、「商品説明」なんですが、ここが「ユーザーベネフィットが伝わる情報を」というような形で記載しています。ここすごく重要です。なので、ちょっと細かくご説明させていただきますね。

 

ユーザーのベネフィットなんですけれども、ベネフィットというのはメリットではなくて、まあメリットなんでしょうけれど。「これを利用すれば自分にとってこんなに」っていうことがイメージできるように仕向けることがとっても重要です。

 

たとえばなんですけれども、ここに記載させていただいている例「美容液成分90%配合」というのをよく見かけられるんじゃないかなと思います。これはこれでメリットだとは思うんですけども、その美容液成分が90%配合されていることによって、ユーザーが得られるものって何だろうということを考えていただきたいなと思っています。これの場合は、「朝付けて夜までしっとりが続く」という風になると、ユーザーのメリットが明確に伝わるんじゃないかなと思います。

 

他にも例を挙げさせていただくと、掃除機とかで「スゴイ特許を取得しました」と書いてあっても、それが自分に対してどうやって返ってくるかとか、どういうメリットがあるかとかわかりづらかったりするので、「99%ホコリが除去できますよ」といわれると、「すごそうだな」とわかっていただけるんじゃないかと思います。

 

受講生代表:具体的なメリットが一瞬でわかると「欲しいな」って思ったりするかもしれないですね。

 

寺島先生:企業側が伝えたいメリットというのが、言葉にしたときにユーザーにきちんと価値として伝わっているかどうかを考えていただくっていうのが、重要かなと思います。

 

ポイントとしては、そのままなんですけれども、「ベネフィットを提示する」っていうところをわかりやすく3~5個くらいにまとめるのが重要ですね。この時に、箇条書きにすると読みやすくなりますので、ぜひ文章で長々と書くのではなく、あまり文字の塊にならないようにユーザーの読みやすさに気を付けて書いていただければと思います。

 

4.利用者の声

 

寺島先生:「利用者の声、信憑性のある口コミでプラスの印象を」ということですけれども、これもネットのページではよく見られるパーツだと思います。説得要素のひとつが第三者の口コミになってくるんですね。信憑性があればあるほど、ターゲットに良い印象を与えます。

 

まずうちの場合ですと、「具体的な数字を載せることで信憑性を上げますよ」とか、うちの場合は実写真ないんですけれども、「利用者の写真を載せることで信憑性を増しますよ」と。年齢とか住所とか居住地とか、本人に関する情報を載せるっていうのも有効です。見出しが名前とか、年齢とか、住所になっているものが記載されているページって多いんですけれども、ここはせっかくなので、見出しは一番印象深い言葉を選んで、一番大きく載せてみてもらえればなと思ってます。

 

ポイントとしては、補足なんですけれども、実写真とかの情報って、載せられるもの、載せられないものがあると思うので、イメージ画像でも構いません。個人名とか企業名とかが難しい場合は、イニシャルでも構いません。とにかくリアリティが感じられる文章を凝らすことが重要なんですね。ここの目的としては、自分と近しい人、ユーザーと近しい人をユーザーボイスに載せることで、「自分と近しい悩みを持った、自分と近しい年齢のこの人が悩みを解決できたのであれば、自分もきっと悩みを解決できそうだな」とか、共感を得ることが一番の狙いになってくると思いますので、そういったような使い方を心掛けていただければいいんじゃないかなと思います。

 

5.実施の流れ

 

「実施の流れ」のパーツですね。ここは、事前に手順を提示して安心させることが必要です。たとえば、まあ資料請求くらいのライトなものであれば必要ないかと思うんですけれども、何か申し込みをしたりとか何か購入したりとかっていう時に、サービスが自分に届くまでどのくらいかかるのか、自分がこれからどういうアクションをしなければいけないのか、そういったところを事前に提示するとユーザーは安心して、購入に進むことができます。工程がいくつかある場合は、わかりやすい図を用いるとわかりやすくなりますね。

 

あとは、各工程でどういうことをすればいいのかっていうのを明記することもいいかと思います。最後に各工程でどれくらいの時間がかかるのかを記載しておくと、ユーザーの中で心構えができますので、いいかと思います。

 

6.FAQ

 

続きまして、「FAQ」ですね。FAQについてなんですけど、ここではユーザーの不安や疑問点をすべて解決してあげるというのが狙いになります。不安や疑問に対して明確に回答するとか、あとはよく寄せられるであろう質問項目を最初からここに記載しておくこと。質問に対する回答でプラスの印象を与えるということが重要ですね。

 

FAQのパーツでの目的というのは、もちろんユーザーの質問に回答してあげることになるんですけど、もうひとつ考えていただきたいのが、やっぱりユーザーって最後まで読み込んでいいなと思っても、気になることがあるとまた別のところで調べるために離脱してしまったりとかするので、なるべく改めて調べるとかそういったことがないようにこのページ上で解決してあげることが、コンバージョンレートを高めることにつながるかなと思います。

 

7.+α フォーム

 

パーツの説明としては、ここで最後になるんですけれども、フォームで簡単に入力をできる工夫を凝らすことが重要です。フォームは、ユーザーに一番ストレスがかかる項目になりますので、いかに簡単に短くできるかというのは、重要なポイントになってきます。

 

ここで、後から電話かけて聞くのでなるべく情報を知っておきたいとか、そういう考えがあって、モリモリと質問項目を入れたりするフォームがあるんですけど、入力フォームは最小限まで減らした方がユーザーの負担は軽くて済みます。入力も必須なのか、任意なのかを明確にわかるように記載しておくようにしましょう。

 

入力ボックスには、記入例を用意しておくとユーザーが迷いづらいので良いかと思います。入力エラーはリアルタイムに表示するとか、入力中の項目は色を変えるとか、こういったところも重要ですね。エラーとか、入力項目の色を変えるっていうのは、色々ツールとかも出てますので、そういったものを導入してもいいんじゃないかと思います。

 

フォームのところについての補足になるんですけども、商品購入とか会員登録とか費用見積もりとか、そういったフォームをユーザーに記入してもらう必要がある場合は、別のページに遷移させずに、ランディングページ内にフォームを入れ込むだけでも成果が上がるっていうことがありますので、こういった工夫も是非してみてください。

 

Q&A!みんな気になる、あの疑問に先生が回答

かいせつ先輩

ここでは、授業を受けた方の質問とそれに対する回答を紹介していくよ!

 

Q1:仕事の依頼の場合、入口(テーマ)のバリエーションは指定する?

人, 女性 が含まれている画像

自動的に生成された説明

編集者と一緒に話し合ってやることが多いですね。上手な編集者さんが多くて、特に私は子育てをしている身で、女性の生き方・恋愛を書くというと情報を集めなくてはいけなくて、みんながどういうことで悩んでいるのか、どういう話題を取り上げたら読みたいかなというのを聞くのは、編集者さんとの話し合いによって得るものが多いですね。

「もしよかったらこういったもので書きませんか?」といっていただけることもあります。それに応えられる場合もあれば経験の問題で応えられないこともありますが。

Q2:タイトルのつけ方にコツはある?

人 が含まれている画像

自動的に生成された説明

難しいですよね、すごく。私も結構悩んでやっているのですが、最近、練習をしようと思いまして、キャッチコピーの本を買って読んだりしています。ただ、客観視するというのは大事かもしれませんね。口に出して読んでみるとか。

 

今日の生放送

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

まとめ記事の記事一覧