4/20(Sat)

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早く帰りたい人が仕事でやるべき対処法とは?帰りたくなる原因も解説

<目次>
1:仕事で「早く帰りたい」と思う原因
2:「帰りたい」感情へのアプローチ方法
3:定時で帰れる人の特徴
4:仕事を早く終えたい人におすすめの授業
5:まとめ

コロナ禍をきっかけとしたワークスタイルの多様化や、ダイバーシティ対応の推進によりワーク・ライフ・バランスが取りやすい環境整備に注力する企業が増えてきました。一方、仮に環境が整っていても仕事以外に集中力が割かれている場合は仕事の進みも遅くなり「早く帰りたい」と感じやすくなります。

ここでは仕事で「早く帰りたい」と思ってしまう原因や仕事に対するネガティブな気持ちへのアプローチ方法を解説します。

 

仕事で「早く帰りたい」と思う原因

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まず初めに、会社から「早く帰りたい」と思ってしまう主な原因を3つ解説します。ネガティブな感情の原因を知って、改善策に繋げましょう。

 

 

原因①:仕事内容・仕事の仕方によるもの

帰りたい気持ちの原因1つ目は仕事内容や仕事の仕方が最適化されていない状況です。具体的には以下のような場面が当てはまります。

能力を発揮できず、達成感が得られない

仕事のやりがいを構成する主な要素は「達成感がある」「知識や能力が発揮できる機会がある」「自己成長が感じられる」です。そのため、仕事内容が自分の強みに合っていない場合や、仕事内容にバリエーションが少なく、成長・達成感が感じにくい場合はモチベーションの低下が引き起こされやすいと言えるでしょう。

業務量が多くて残業が続いている

繁忙期で業務量が多かったり、業務量に対して作業処理スピードが追いついていない場合は残業が続きやすくなります。

また残業が積み重なれば自由に使える時間が制限されるため、自己成長や私生活に費やせる時間も減り、仕事の質が下がってしまう悪循環に陥ってしまうでしょう。このような状態では常に疲労を感じており、疲労感から解放されたい気持ちで「帰りたい」と思うようになるのです。

仕事の責任が重く、プレッシャーを感じている

また仕事量だけでなく、仕事の質も「帰りたい」気持ちに影響します。自分の能力でカバーできる範囲以上の仕事を任されている場合は、成果が上げられるか不透明なのでプレッシャーを感じやすくなるでしょう。

特に自分が望んでいない状況から与えられるプレッシャーはネガティブな気持ちに繋がりやすいです。望んでいない状況や不安な状況から逃げ出したくなると、「帰りたい」という気持ちが生じやすくなります。

やるべき仕事がない

やるべき仕事がない主な原因には、スキル不足や周囲とコミュニケーションを取りながら仕事を探せていないことが挙げられます。やるべき仕事がないと評価対象になる成果も出ないため、自己肯定感の低下にも繋がると言えるでしょう。

また業務時間内にやるべき仕事がない場合、周囲の人が忙しくしているのにも関わらず、自分だけ時間を持て余す状況に陥るため、居心地も悪くなってしまい「帰りたい」と考えるようになってしまうのです。

 

原因②:職場環境によるもの

また「帰りたい」気持ちの原因には仕事内容や仕事をこなす姿勢だけではなく、職場環境が影響する場合もあります。次で主な事例を見ていきましょう。

職場の人間関係が良好でない

職場の人間関係が良好でない場合、担当業務に不慣れで思うように成果が出ない時や、ちょっとした質問をしたい時に周囲の人に声をかけることすらためらってしまいます。このような仕事以外の悩みが集中力の持続を妨げることで、「帰りたい」と感じてしまうきっかけが生まれてしまうと言えるでしょう。

また直接自分が関係していなくても人間関係が良好でない部門に配属された場合は居心地の悪さを覚えてその場から逃げたいと直感的に感じているのかもしれません。

早く帰りにくい雰囲気がある

また、ワーク・ライフ・バランスを重視した生産性の高い働き方をしたいと考えている人は、残業が常態化している組織で気まずさや居心地の悪さを覚える場合があります。長時間働いているメンバーがいる中で自分だけ早く仕事を切り上げると、周囲から「真面目に仕事をしていないのではないか」「まだ仕事が残っているのに」と不満を言われるかもしれないと不安に思う場合もあるでしょう。

このように同調圧力から自分が希望していない働き方をしている場合も、ストレスが蓄積した結果として「帰りたい」と考えるようになります。

成果が正当に評価されていない

評価基準が定量化されていない場合や、担当業務や成果が軽視されていると感じた場合も自己効力感やモチベーションが低下する状況を生み、仕事に対する熱意や集中力が無くなり、「帰りたい」感情に繋がると言えます。

また、業績に貢献している一方で、チームワークが悪かったり、報告や相談などのコミュニケーション量が少ないことで正当な評価が得られない場合も組織に属している意義が見いだせず、「帰りたい」と思いやすくなってしまうでしょう。

 

原因③:心身の状態によるもの

「帰りたい」と思う原因の3つ目は心身の不調です。心身の状態が万全でなければ集中力も持続しないため、体調を整えるために「帰りたい」と思うでしょう。具体的なシュチュエ―ションは以下の通りです。

ミスをしてモチベーションが下がっている

仕事上のミスはネガティブな記憶であり、モチベーションも低下させてしまいます。一般的にポジティブな記憶よりネガティブな記憶の方が定着しやすいと言われているため、ミスによって仕事に集中できなくなり、さらにミスを生んでしまう可能性があるでしょう。

また仕事のミスを人前で注意された場合は、自己肯定感が下がり、居心地の悪さにも繋がってしまいます。このような状態が続けば、ストレスによる心身の慢性的な不調に繋がる可能性もあるため、自分を守るために本能的に「帰りたい」と考えるようになるのです。

仕事に集中できていない

仕事に集中できていない状況では思うように作業が進まなかったり、仕事以外のことを考えてしまう可能性が高まるため、漠然と「早く帰りたい」と考えてしまいます。

ここまで解説してきたように、主に仕事量が多い場合や自分のスキルが足りない場合に慢性的な残業が生まれやすくなります。これらの状況から常に疲労を感じながら仕事をしていると、実は仕事にしっかり集中できていない可能性があります。また、プライベートでの心配事やトラブルも集中を阻害する要因になります。

 

「帰りたい」感情へのアプローチ方法

仕事 行く前から帰りたい

ここまで、職場から「帰りたい」と考えてしまう主な原因には仕事内容や仕事の量・レベルが自分に合っていない場合や、職場環境が自分に合っていない場合があることを解説してきました。

次では、これらの原因に対するアプローチ方法をご紹介します。自分が「帰りたい」と思う原因を見極め、改善方法を実践してみましょう。

 

仕事内容・仕事の仕方に原因がある場合

仕事内容が自分の適性に合っていない場合は組織内での異動や転職が選択肢に挙げられます。しかし異動や転職にはリスクが伴います。そのため、仕事内容に問題があると感じている場合でも自分の仕事の仕方が最適であるか一度確認すると良いでしょう。次に生産性が上がる仕事の仕方を4つ解説します。

仕事に優先順位をつける

仕事に優先順位をつけ、1日の流れを決めておけば仕事の目的に合っていない仕事や各業務に必要以上の時間を費やす状態を防げます。この際に役立つ方法が「ビッグロック戦略」です。ビッグロック戦略とは、大きな仕事を2つ決めた後、それらを最優先して時間割を決め、残りの時間で細かなタスクを処理していく手法です。

ビッグロック戦略を成功させるコツは「継続」と「精神的負荷の軽減」を意識することです。まず「継続」においては、洗い出す大きな仕事は2つまでにします。なぜなら、大きな仕事をいくつも抱えたり、計画に入れ込んでしまうと行動のハードルが上がり、継続しにくくなってしまうからです。

また精神的負荷の軽減においては、ビッグロック戦略に則ったスケジューリングを毎週金曜日に実施することがポイントです。金曜日に次週の仕事内容を整理し、スケジュールを立てておけば月曜日の初動を早められます。

自分一人で仕事を抱え込まない

責任感が強い人は仕事を自分一人で抱え込みがちになる傾向がありますが、生産性や効率を重視する場合には仕事を自分一人で抱え込まないようにする必要があります。

なぜなら、仕事で問題が起きた際やアイデアが浮かばない際、自分にはない知識やアイデアを持っているメンバーの力を借りれば解決に繋がりやすくなるからです。仕事の進捗や発生した問題は部署やプロジェクトのメンバーと共有し、効率よく仕事を進められる仕組みを作っておくと良いでしょう。

適切な目標設定をする

また生産性や効率を高めるためには、モチベーションの維持も欠かせません。モチベーションの維持には自分のスキルや状況に合った目標の設定が効果的です。自分のスキルや状況に合った目標を設定することで、小さな成功が積み重なるため、「自分は目標を達成できるだけの実力がある」という自己効力感が高まります。

そして目標に対する意欲が継続するのです。常に目標に追われており、それによって集中力や意欲の低下を感じている場合は、自分のスキルや経験に見合っていない目標を立てていないか確認すると良いでしょう。

ワーキングスタイルを確立させて集中力を高める

人には用意された資源(時間やお金)をあるだけ使ってしまう行動特性があります。この人間の心理作用を「パーキンソンの法則」と言います。パーキンソンの法則の中でも、仕事の量と時間の関係を示す法則においては「完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」とされています。

そのため、定時で帰宅しにくい雰囲気が職場内にある場合は自分の働き方を確立させて慢性的な残業を意識的に防ぐ必要があるのです。例えば、集中力が持続しやすい朝の時間帯は目標達成に関わる業務に集中するのも効果的でしょう。また作業前に「深呼吸をする」をはじめとした、ルーティンによっても集中しやすくなります。

 

心身の状態に原因がある場合

心身の状態が原因で「帰りたい」と感じる例には、慢性的な体調不良や気分の落ち込みが挙げられます。心身の状態が良好でない場合は、自分の存在や仕事を認める自己承認と適度な休憩が欠かせません。次で具体的な対処法を見ていきましょう。

仕事にやりがいを見つける

やりがいとは、主に成長意欲や達成感・充実感などの手ごたえであり、仕事へのモチベーションに繋がる感覚です。

自分の仕事に意味がないように感じられたり、評価されている実感がないために「帰りたい」と考えてしまう場合は仕事に対して自分なりにやりがいを見出すと良いでしょう。具体的には、周囲のメンバーや上長からの評価を期待するのではなく、自分に合った目標を立てて目標達成を日々目指すようにしましょう。

集中力を高める

集中力が高い状態で仕事に取り組むのも「帰りたい」気持ちに効果的な対処法です。集中力が続かない状況では仕事も思うように進まず、モチベーションが維持できないからです。

人間の集中力が続くのは15~90分だと言われており、長時間集中はできません。そのため、一気に仕事を片付けようとするのではなく、意図的に休憩を取るようにしましょう。こまめな休憩を挟めば作業興奮によって見逃しているミスが発見でき、最終的に仕事の効率や質は向上すると言えます。

 

定時で帰れる人の特徴

定時で帰る人 特徴

ここまで、帰りたいと思う主な原因には、仕事内容や仕事の仕方によるもの・職場環境によるもの・心身の状態によるものの3つが挙げられると解説してきました。

次では「仕事の仕方が適切でない」ために慢性的な残業が発生しており、仕事に集中できず「帰りたい」と思ってしまう方の参考になる「定時で帰れる人の特徴」を解説します。

 

効率性を重視している

定時で帰れる人は1日の就業時間内に仕事が収まるように計画を立てます。そのため、急な依頼があった場合でも予定どおりに業務がこなせるよう、効率的に仕事をこなしているのです。

例えば、PC作業のショートカットキーを活用した効率化や、取り組む必要がない業務の洗い出しと調整が挙げられます。また取組む必要がない業務を洗い出すには、後述する「仕事の目的の把握」が欠かせません。

 

仕事の目的やポイントを把握できている

仕事の目的(求められる成果)を理解し、目的を達成するために抑えておくべきポイントを把握することによって、仕事の効率や成果物の質が向上します。なぜなら仕事の目的が理解できていれば、無駄のないスケジューリング・業務遂行が可能になるからです。

また、資料や制作物の完成イメージをはじめとした「目的を達成するために抑えておくべきポイント」を把握していれば、目的の達成に関係がない仕事に時間を割いてしまう可能性が低くなるでしょう。

 

仕事を早く終えたい人におすすめの授業

仕事にやりがいを感じたり、効率的に作業をすることで仕事を早く終えたいと考えている方におすすめのSchoo授業をご紹介します。

 

「時間割」で仕事の効率は劇的に上がる

「時間割」で仕事の効率は劇的に上がる

< 授業紹介 >

在宅勤務や時短勤務がしやすくなった昨今、効率的に仕事をこなせる人のワークライフバランスが良好になる一方、残業が続く人もいます。この授業では、ワークライフバランスを改善したい方や、限られた時間で多くの仕事をこなしたい人に向けて、業務効率が上がる「時間割」の作り方をわかりやすく解説します。

先生プロフィール

平野 友朗

平野 友朗(ひらの・ともあき)
一般社団法人日本ビジネスメール協会・代表理事。筑波大学人間学類(認知心理学専攻)卒。広告代理店勤務を経て独立。メールスキルの向上指導、組織のメールのルール策定、メールの効率化による業務改善や生産性向上などを手がけ、官公庁、企業、学校、団体、商工会議所などへのコンサルティングや講演、研修回数は年間100回を超える。著書は『図解でわかる! メール営業』(秀和システム)、『仕事を高速化する「時間割」の作り方』(プレジデント社)、『テレワーク時代のメール術』(WAVE出版)など多数。

 

AI分析でわかった「トップ5%社員」に共通する時間術

AI分析でわかった「トップ5%社員」に共通する時間術

< コース紹介 >

このコースでは全3回の授業を通して、トップ5%社員に共通する時間術のポイントを「残業沼から抜け出るスイッチ」「個人で実践している時間術」「チームで実践している時間術」に分けて学びます。やることがスキルアップやキャリアアップを目指しているけれど、時間が足りずに残業ばかりになってしまう方におすすめです。

先生プロフィール

越川慎司

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー社長/株式会社キャスター執行役員。国内および外資系通信会社に勤務、ITベンチャーの起業を経て、2005年に米マイクロソフト本社に入社。 業務執行役員としてパワポなどの責任者を経て独立。 2017年にクロスリバーを設立し、メンバー全員が週休3日・リモートワーク・複業。国内外の700社以上にコンサル提供。 ムダな時間を削減し社員の働きがいを上げながら利益を上げていく「稼ぎ方改革」の実行を支援する。

 

いい加減な人ほど生産性が上がる「超効率ハック」

いい加減な人ほど生産性が上がる「超効率ハック」

< コース紹介 >

このコースでは全2回の授業を通して、量をこなす仕事の仕方から質を高める仕事の仕方にスイッチするためのポイントを学びます。外資系コンサルタント・広告代理店と多忙な職種でキャリアを築いてきた羽田さんから実践的な時間術を学びたい方におすすめです。

先生プロフィール

羽田 康祐

羽田 康祐(はだ・こうすけ)
株式会社朝日広告社ストラテジックプランニング部プランニングディレクター。産業能率大学院経営情報学研究科修了(MBA)。日本マーケティング協会マーケティングマスターコース修了。外資系コンサルティングファームなどを経て現職。「外資系コンサルティングファームで培ったロジック」と「広告代理店で培った発想力」のハイブリッド思考を武器に、メーカー・金融・小売り等、幅広い業種のクライアントを支援。著書に『問題解決力を高める「推論」の技術』『無駄な仕事が全部消える超効率ハック』がある。

 

仕事が速い人のPC時短術-Windows版

仕事が速い人のPC時短術-Windows版

< コース紹介 >

このコースでは全4回の授業を通して、作業を速くするためのPC設定やテクニックを網羅的に学びます。特に「仕事で必要なファイルを探すのに時間をかけているかもしれない」「資料作成時間が長いような気がする」という方におすすめです。

先生プロフィール

木部 智之

木部 智之(きべ・ともゆき)
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 ディレクター。横浜国立大学大学院環境情報学府工学研究科 修了。日本IBMに入社し、エグゼクティブ・プロジェクト・マネージャーに。 2018年よりパナソニックのソリューションビジネスの立ち上げに従事し、2020年に最年少でパナソニック システムソリューションズ ジャパン執行役員に就任。 2022年4月よりパナソニック コネクト GSOLカンパニー役員。2022年9月より現職。著書に、「入社1年目のビジネススキル大全 (三笠書房)「超速PC仕事術―年間240時間を生み出す (東洋経済新報社)」などがある。

 

まとめ

仕事から早く帰りたい気持ちの原因には仕事内容・仕事の仕方・職場環境が最適でない場合、心身の状態が良好でない場合などが挙げられます。これらの中でも「仕事の仕方」は比較的容易に改善が可能です。

Schooでは仕事術に関する授業が月額980円で受け放題です。ぜひ活用してくださいね。

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