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2019年9月27日 10:03 更新
仕事をしていると、職場の同僚やクライアントと雑談を交わす機会が多いよね。コミュニケーション能力が高い人は雑談も難なくできるけど、雑談が苦手という人も意外といるんじゃないかな。
そこでオススメしたい授業が、「真・コミュニケーション能力」の教科書 -雑談力編-。
本授業では、良好な人間関係を築くために必要な雑談力の高め方について学べるよ。雑談が苦手だと感じる原因や解決方法を知れるから、雑談に悩んでいる人はチェックしてみてね。
なになくん:「コミュニケーション能力が高い」って表現はよく見るけど、それってどういう状態なの?
かいせつくん:コミュニケーション能力は、他の人と上手に意思疎通できる能力と定義されることが多いね。
でも、現代において「コミュニケーション能力が高い」状態は、すごく多様なんだ。話すことが正解になることもあれば、黙ることが正解になることもある。だから「状況や目的に合わせて、情報や感情を出せる」人が、コミュニケーション能力が高い人といえるね。
コミュニケーション能力を高めるために身につけたいスキルはたくさんあるけど、今回は「雑談力」に絞って解説するよ。
かいせつくん:ここからは、授業で先生が解説してくれた「ビジネスシーンで使える雑談力の磨き方」を学んでいくよ。
口べたでも気楽に雑談を楽しめるようになるヒントが詰まっているから、しっかり学んだうえで実践してみてね!
西部先生:雑談とは、辞書的な意味では「はっきりした目的もまとまりも無い話(を気楽にすること)」と定義されています。
気楽にできるようになるまでは練習が必要ですが、目的もまとまりもないというのが重要なところです。雑談が苦手な方は、まとめをしようと思うので辛くなってしまうんです。
私は、雑談する場面は大きく3つあると考えています。
1つ目は自分のため、プライベート。
例えば家族やごく親しい友人など、あまり気を遣わなくて済む間柄での雑談ですね。これに関しては、そんなに困難を覚えることはないと思います。
2つ目は、セミプライベートやセミオフィシャル。例えば始業前に同僚と話をすることですね。
そして3つ目は、オフィシャル。ビジネスで取引先と話をすることです。商談の前に雑談をするのが苦手という方も多いと思います。
ゴールは「楽しく気軽に雑談を」と設定していますが、雑談ができるようになるとどんな良いことがあるのかご紹介します。
まず、雑談をすると雰囲気が明るくなります。黙っているだけでは、暗くなってしまいますよね。それから、人間関係を作ることができます。
話したこともない相手とは、関係を作れないですよね。そして特にオフィシャルの場面では、情報を得ることができます。仕事をしていくなかで、雑談を通して相手のニーズなどがわかって次の仕事につながるというケースは多いです。
しかし、やはり雑談が苦手という方も少なくありません。雑談が苦手な方は、大きく5つの悩みを抱えています。
いつ、何を話したら良いのかわからない。雑談が広がらない、続かない。相手が話してくれるけど、興味を持てない。雑談が続くけど、終われない。雑談を始めたり終わらせたりするタイミングや話題、広がり方、切り替え方がわからないということですね。
私は相談を受けるうちに、雑談が苦手な方はある考え方を持っているなと気づきました。
それは、「〜ねばならない」と考えていること。こう考えているから、雑談に苦手意識を持ってしまうのかなと。完璧なタイミングで話さなければならないとか、うける話をしなければならないとかですね。完璧を目指すと、すごく苦しいです。
まず、考え方を変えてみましょう。「〜に越したことはない」と、気楽に考えてみてください。
良いタイミングで話ができれば良いですよね。でも雑談ですから、ちょっと外しても構いません。話がうけたらそれに越したことはないですが、雑談ですのでうけなくても流せば良いんです。
雑談だから、雑でも良いんです。100%を目指すと、苦しくなります。プロの野球選手だって、勝率は10割じゃないですよね。1〜2割、あるいはゼロでないなら成功だと思っておけば良いんです。そのくらい気楽に考えましょう。
さて、これから雑談のコツについて説明していきますが、「タイミング→話題→場を作る→広がり→切り替え」という流れで解説していきます。
まずは、タイミング。雑談をいつ始めれば良いのかわからないという方もいますが、その方は、「あいさつ+α」を意識してみてください。いきなり「ところで……」と話始めるのは、難しいですよね。
初めて会う方でも、ある程度知っている方でも、あいさつはします。その後に、ちょっと一言言えば良いんです。雑談の機をうかがうと何も言えませんので、あいさつのあとに一言加えてみましょう。
例えば、「こんにちは」と言って相手も返してくれたあとに、「今日は良い天気ですね」と一言加えてみる。これくらい短いものも、雑談です。長く話さないといけないと思う必要はありません。
また、雑談を終わらせるタイミングがわからないという方もいますが、終わりの言葉を告げると大体終わらせられます。
「じゃあ」とか「それでは」というように終わりの言葉を持っておくと、終わらせやすいです。相手の言葉が終わったときなどに入れてみましょう。
心理学の実験で、スタバでオーダーだけをした人と、オーダーのほかにちょっと言葉を交わした人のどちらが幸せを感じたかというのがあったんですが、ちょっと言葉を交わした人の方がより幸せを感じたという結果になりました。なので、みなさんも雑で良いので一言二言交わしてみてください。
次は、話題についてです。何を話せば良いか悩んだときに使える基本的な話題は、「きどにたちかけし衣食住」ですね。
文字色を変えている「ちかけし」については、初対面の人といきなり話すにはハードルが高いかと思いますので、ある程度関係性を作ってから話題にするなど工夫が必要です。旅や出身地の話なんかは、初めて会う人とも盛り上がりやすいと思いますね。
一方、雑談のなかで出してはいけない話題もあります。まずは政治や宗教、贔屓のチーム。
これらは非常にセンシティブな話題なので、雑談の話題にしてしまうと気まずくなるかもしれません。また、事故や事件などの暗い話題もあまり良くありませんね。
それとやってはいけないのは、相手の話を否定することです。つい言いたくなることはあるかもしれませんが、それは避けた方が良いですね。否定されると、相手は話す気持ちが失せる場合が多いです。
次は、場を作ることについてです。雑談をするときは、雑談しやすいように場を作ることも心がけていただきたいんですね。
話しやすい場を作るためには、相手の存在きちんと認めていることを表現した方が良いです。私はあなたのことをきちんと見ていますよとか知っていますよとか、そういったことを伝えてみる。
例えば、表情や服装、持ち物などをきちんと見て、プラスの言葉を伝えてあげると良いですね。プラスの言葉を言われると、なんとなく気持ち良い気分になって話しやすくなります。
そこから、「素敵なお洋服ですね。どちらでお求めになったんですか?」というふうに雑談も広げられますよね。服装や持ち物は延長された自己、つまり自分の一部ですから、褒められて悪い気はしないわけです。
ただ、ここで問題があります。たまに聞かれるんですが、「褒めるところがない人にはどうしたら良いですか」と。
褒めるところが見つからなくてどうすれば良いか迷ったときは、言い換えの言葉を用意しておきましょう。例えばありきたりなネクタイをしている方には、「そのネクタイは定番ですよね」とか。
意見が違うときにも、言い換えは有効です。映画が好きな方から微妙な映画の話をされたときは、「ちょっと自分には難しかった」などと言えますね。
あるグルメレポーターの方があまり美味しくないものを食べたときは、不味いとは言えないので「こういう味が好きな人にはたまらないですよね」などと言い換えるそうです。こう言われると、悪い気はしませんよね。是非やってみてください。
そういうときに使えるのが、「さしすせそ」です。「さすがですね、知らなかった、すごいですね、センスいいですね、尊敬します」。
ある芸人さんが素人の方と会うときに、ちょっと自分を下にして相手に教えを請うとスムーズにいくと言っていました。仕事上の付き合いも、ちょっと下からにすると良いです。その方は、自分の弱点を少しさらけ出すと言っていましたね。例えば「朝起きるのが苦手なんですが、どうされていますか?」みたいに教えを請うと、そこから話が始まります。
また、「さしすせそ」のほかに「SOS」というのもあります。「知らなかった、教えてください、さすがですね」の3つですね。
これらを使うと、相手は良い気持ちで話してくれます。知っていても「知らなかった」と言った方が良いんです。雑談では、マウンティングをしてはいけません。自分が上になろうと思うと、上から目線になるのでギクシャクしてしまうんですね。
次に、話の広がりについてです。話が続かない、広がらないという場合は、一問一答や尋問官になっている可能性があります。
聞かれたことに対して一言で返したり、一方的に質問したりするのは、ただの取り調べですよね。答え方と質問の仕方に問題があると、話が広がりません。
質問されたら1問2答で、+αの話をしていきましょう。自分の情報を出して自己開示をすると、周りが親しみを覚えます。
それから、質問するときは自分のことを話してからにしてみてください。例えば「私は映画が好きで最近こんな映画を見たんですが、映画はご覧になりますか?」などですね。
こうすることで話が広がり、相手も話しやすくなります。そして、興味も深まりますね。雑談のどこを広げようかという、フックがたくさんできるわけです。
最後に、雑談の切り替えについてです。相手の話に興味が持てないとか、自分の話もしてみたいと思うときには、マジックワードを使ってみてください。
「そういえば」とか「ところで」というワードを入れると、話題を切り替えられます。これらのワードを入れると、その後全然違う話をしても良いんです。話を横に広げたり、話題を変えたりつなげたり、自分の話をしたりできます。
沈黙が怖いという方も、マジックワードを使ってみると話題を切り出しやすくなります。使い慣れていないとなかなか言えませんが、慣れると自然と出てくるようになるので、使ってみてください。
かいせつ先輩
ここでは、授業を受けた方の質問とそれに対する回答を紹介していくよ!
Q1:同僚から、今日の服装などについて言及されると、つい「え、そんなところいつも見ているの?」と思ってしまいます。これは私の捉え方を改善した方が良いのでしょうか?
A1:見られているのが嫌であれば嫌と言った方が良いです。ただ、言われたときに「ありがとう」と返しておけば、それで終わりですから。相手も気を遣って服装について言及しているだけなので、プラスに返しておけば相手に「気を遣ってくれてありがとう」と伝えることができます。
Q2:2人での対話型の雑談はなんとなくできるんですが、複数人になってくると難しく感じることが多いです。コツはありますか?
A2:自分が話に入っていけないと感じる場合は、「そういえば」を使ってみてください。入り込むきっかけの言葉としても使えます。それから、雑談は気楽にするものなので、必ずしも雑談に入らなければならないというわけではないです。聞き役に回って合いの手を入れるだけでも良いですよね。
Q3:友人のなかで、相手の容姿についてよく言及する人がいます。「美人だね」「かわいいね」とかですが、褒めてはいるものの、容姿について言及するのはセンシティブな気がします。
A3:特に男性が女性に対して、容姿の評価をするような表現は避けた方が良いですよね。「美人だね」「かわいいね」は、評価ですよね。「今日は明るい表情だね」というように、自分が感じたことを言うのが良いでしょう。評価になるとセクハラにつながる可能性も高いので、避けた方が良いです。
まさひろさん
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学んだ 褒められても否定してはいけない
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学んだ こだわりが強そうな話題はNG
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学んだ 雑談は「しなければならないものではない」
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学んだ 雑談だから雑でいい!これは名言!忘れないようにしよう笑
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学んだ 先生も雑談力が苦手。相手とのキャッチボールが苦手。反応が遅かった。
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学んだ 雑談は取り締まりになってはいけない。
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